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タイヤ無交換作戦的中。muta GR86の堤優威/平良響コンビが嬉しい逆転勝利【第1戦GT300決勝レポート】

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タイヤ無交換作戦的中。muta GR86の堤優威/平良響コンビが嬉しい逆転勝利【第1戦GT300決勝レポート】

 4月13日、2024年スーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300kmレース』の決勝レースが行われ、GT300クラスはmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が2番手スタートから逆転優勝を飾った。

 いよいよ決勝を迎えた2024スーパーGT第1戦。岡山国際サーキットは日曜決勝日も晴天で初夏のような暑さとなり、13時30分の決勝レーススタート前の気温は26度、路面温度は39度まで上昇し、例年とは異なる開幕戦の様相を呈した。

【正式結果】2024年スーパーGT第1戦岡山 決勝

 決勝レースは、今年も岡山県警察の白バイ先導によるパレードラップ、1周のフォーメーションラップを経て始まった。ピットスタートとなったapr GR86 GT、D’station Vantage GT3を除く24台の隊列は、ポールポジションのLEON PYRAMID AMGを先頭に1コーナーをクリア。

 しかし、アドウッドカーブでアールキューズ AMG GT3が脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-Rと接触してスピン。リボルバーからパイパーコーナーではGT500車両がストップしたため、1周目からセーフティカー(SC)が導入された。GT300ではPACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGが右リヤタイヤにダメージがあり、ピットに入っている。

 レースは8周目から再開。トップ3はLEON PYRAMID AMG、muta Racing GR86 GT、SUBARU BRZ R&D SPORTと変わらないが、4番手にはグッドスマイル 初音ミク AMG、5番手にはStudie BMW M4が上がり、K-tunes RC F GT3が6番手に後退する展開だ。

 15周目に入ると、GT500がGT300を周回遅れにし始め、GT300は各車1秒ほどの間隔でレースを進めていく。25周目にはマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、ANEST IWATA Racing RC F GT3、Green Brave GR Supra GT、apr LC500h GTがドライバー交代のピット作業を行う。

 レース3分の1を過ぎると、3番手を走行するSUBARU BRZ R&D SPORTのペースが上がらず、追いついたグッドスマイル 初音ミク AMGにポジションを明け渡してしまう。SUBARU BRZ R&D SPORTは、その後Studie BMW M4にもオーバーテイクされ5番手に後退し、30周目にピットインした。

 上位争いで先に動いたのは、2番手走行のmuta Racing GR86 GT。32周目にピットインしたmuta Racing GR86 GTは23.5秒のタイヤ無交換ピットでコースに戻る。その後38周目にはStudie BMW M4、METALIVE S Lamborghini GT3がピットに向かい、ピットを残すのは首位のLEON PYRAMID AMGとPONOS FERRARI 296の2台となる。

 その2台のうち、PONOS FERRARI 296は44周終わりでピットへ向かい、スーパーGTデビューのリル・ワドゥがコース出ていく。そしてトップをひた走っていたLEON PYRAMID AMGは49周にピットイン。

 ただ、LEON PYRAMID AMGは他のブリヂストン装着車両とは異なり、タイヤ4本交換を行ったため、タイヤ無交換のmuta Racing GR86 GTとGreen Brave GR Supra GTの後方3番手でコース復帰となった。

 64周目、6番手争いを繰り広げていたマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号とSUBARU BRZ R&D SPORTがダブルヘアピンで接触。スピンしたマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の藤波清斗がコースに戻ろうとしたが、コース内に止まってしまいフルコースイエロー(FCY)が導入された。

 レースは66周目に再開されると、Green Brave GR Supra GTとLEON PYRAMID AMGによる2番手争いが白熱。レースペースではタイヤを交換しているLEON PYRAMID AMGのほうが良く、70周目にLEON PYRAMID AMGが2番手の座を奪う。

 抜かれたGreen Brave GR Supra GTはペースが上がらず、Studie BMW M4のニクラス・クルッテンが接近。残り7周のヘアピンでアウトから仕掛けたクルッテンが、吉田広樹をオーバーテイクして表彰台圏内に浮上する。

 トップをいくmuta Racing GR86 GTは、タイヤ無交換ながら終始安定したペースを刻み、77周でGT300トップチェッカー。昨年ランキング2位となりながら優勝を獲得していなかった堤と平良コンビ、チームにとっては嬉しい勝利になったはずだ。

 ポールスタートのLEON PYRAMID AMGは追い上げ届かず4.895秒差の2位、Studie BMW M4が3位という表彰台。4位にはGreen Brave GR Supra GTが続き、5位には14番手からこちらもタイヤ無交換作戦を採ったapr LC500h GTがつけ、上位5台中4台がブリヂストンタイヤ装着車両が占める結果に。ダンロップタイヤは6位のK-tunes RC F GT3、ヨコハマタイヤは7位のMETALIVE S Lamborghini GT3が最上位となっている。

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