現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ボディサイズがもたらす流石の安定感。国産車離れのデザインも高評価/トヨタ・クラウン・スポーツ試乗記

ここから本文です

ボディサイズがもたらす流石の安定感。国産車離れのデザインも高評価/トヨタ・クラウン・スポーツ試乗記

掲載 71
ボディサイズがもたらす流石の安定感。国産車離れのデザインも高評価/トヨタ・クラウン・スポーツ試乗記

 トヨタ自動車が展開し、街中でも見る機会が多くなった新型クラウンシリーズ。今回オートスポーツweb編集部では、SUVタイプの『クラウン・スポーツ』を試乗する機会に恵まれたので、ひさびさの“編集部試乗記”をお届けしたい。

 クロスオーバー、セダン、スポーツ、エステートという4つのモデルをラインアップする新型クラウンシリーズにおいて、2023年10月に発表された“スポーツ”は、新しいカタチのSUVとして、感性に響く『美しいデザイン』と『楽しい走り』が追求されたモデルだ。

2024年始商戦の注目の1台『トヨタ・クラウン・スポーツ 』の新世代のハイブリッド

 その言葉どおり、実車を見て、真っ先に感じたのは『デザインのよさ』。全長4720mm、全幅1880mm、全高1565mmというボディサイズがもたらす迫力やカッコよさは、ボディカラーの“エモーショナルレッド”と相まって、非常に目を引くデザインになっている。

 フロントまわりは正直に言うと『ほぼプリウスと同じ』感はあるが、サイドからリヤにかけての造形はまるで異なる。とくにクラウン・スポーツはリヤフェンダーがかなり張り出していることに加え、21インチのアルミホイールによってスポーツ感がより強調されている。

 クラウン・スポーツに乗り込んでみると、コックピットや助手席の窮屈感はまるで感じない。ドライバーの前方とセンターコンソールに備えられた12.3インチの大型ディスプレイも見やすく、目線の先にあるヘッドアップディスプレイ(HUD)にナビゲーションの矢印なども表示されるため、視線移動が最小限で済むこともうれしいポイントだ。

 走行時の乗り味も良く、高速道路では特に安心で、安定感を感じ取ることができた。ステアリングをそれほど調整しなくても、まるで矢のように加速よく、真っ直ぐに駆け抜けた。

 運転支援装備も優秀で、クルーズコントロールはしっかりと前車を追尾してくれる。前方が詰まってシステムが自動でブレーキをする場面でもペダル操作は自然で、加速シーンを含めて乗員の首が振られるようなことはなかった。

 また、近年の新型車はウインカーレバーをワンクリックすると自動でウインカーライトが3回点灯するようになっているが、クラウン・スポーツは5回点灯する。このワンタッチ機能は便利だが『3回点灯では足りない』と感じていた編集部員にとって、5回点灯は車線変更時のクルマの動きと、心の余裕の面でプラス効果を生んだ。

 今回試乗したグレードは、2.5リッターハイブリッド車の“SPORT Z”。このグレードは186PSの直列4気筒『A25A-FXS』エンジンに、120PSのフロントモーターと、54PSのリヤモーターを組み合わせ、出力合計は360PSを誇る。それだけにパワー感も十分で、追い越しするときの加速も余裕綽々だった。

 一方の街乗りシーンでは、その安定感をもたらすボディサイズが少し仇となり、とくに横幅の面で住宅街の細い道やホテルの駐車場などで少し窮屈さを感じる。ただ、このあたりは“慣れ”もあるので、あまり心配いらないだろう。編集部員も、3日間の走行を終えたあたりにはボディサイズの大きさは、それほど気にならなくなっていた。

 カタログ値21.3km/Lを示している燃費も優秀で、今回の試乗は神奈川県川崎市から三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットまでの往復路や細々とした移動を含めて、ガソリン補給は1回で済ますことができた。使用燃料はレギュラーガソリンなので、お財布にも優しいのは大きな魅力だろう。

 クラウン・スポーツ“SPORT Z”の消費税込みの価格は、車両本体価格が590万円。エモーショナルレッドのボディカラーやパノラマルーフ、デジタルキー、フロアマットといったオプションを含めると総計616万5100円となる。

 およそ600万円で“クラウン”ブランドの最新モデル、そして“スポーツ”が冠された高い走行性能を誇るクルマが購入できることは、魅力あふれる選択肢のひとつになると感じたクラウン・スポーツの試乗だった。

トヨタ自動車『クラウン・スポーツ』公式サイト:http://toyota.jp/crownsport/index.html

こんな記事も読まれています

外環道「東名~湾岸」延伸計画はどうなった? 夢の「第三京浜直結」も!? 超便利な環状ルート「最後の1区間」がなかなか進展しない「最大の理由」とは
外環道「東名~湾岸」延伸計画はどうなった? 夢の「第三京浜直結」も!? 超便利な環状ルート「最後の1区間」がなかなか進展しない「最大の理由」とは
くるまのニュース
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
くるまのニュース
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
バイクのニュース
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
レスポンス
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
バイクブロス
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
ベストカーWeb
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
Auto Messe Web
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
バイクブロス
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
AUTOSPORT web
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
AUTOCAR JAPAN
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
レスポンス
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
AUTOSPORT web
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
くるまのニュース
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
motorsport.com 日本版
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
くるまのニュース
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
ベストカーWeb
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
Auto Messe Web
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
バイクブロス

みんなのコメント

71件
  • ********
    プロサングエのパクリと言う人がいるけど
    結局証拠を出せないまま、トヨタがパクった事にしたい人が居ますね。
    フェラーリの方がブランド力あるから先に間違いないとか意味不明。

    嘘を貫き通すアンチトヨタ。情けない。
  • fyo********
    そもそもトヨタの方が先に発表してるのにね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村