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「なんとなく似てるな~とは思っていたが…」知らんかった!! 実は兄弟車だった意外なクルマたち

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「なんとなく似てるな~とは思っていたが…」知らんかった!! 実は兄弟車だった意外なクルマたち

 メーカー間の提携・協業が加速する自動車業界。それゆえに、最近はメーカーの垣根を超えた兄弟車も続々と登場。見た目はけっこう違うのに、じつは……というモデルも数知れず! ここでは、その一例を紹介していこう。

文/FK、写真/トヨタ、スバル、日産、ビー・エム・ダブリュー、三菱

「なんとなく似てるな~とは思っていたが…」知らんかった!! 実は兄弟車だった意外なクルマたち

【画像ギャラリー】似てるのは当たり前!! だって兄弟車なんですから(22枚)

■日産のサクラと三菱のekクロス EV

次世代の日産らしさを感じさせるフロントフェイスと光るエンブレムを採用したサクラ。落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるエクステリアデザインこそ、サクラの真骨頂といえよう

 2022年5月に発表されたサクラは、われわれにとってBEVをより身近なものにした1台。

 少々値が張る軽自動車ではあるものの、BEVとしては割安感がある200万円代の価格設定に加え、BEVならではの静粛性、上質でかつ洗練された内外装のデザイン、バッテリーの搭載効率を高めて実現した広い室内など、軽自動車の領域を超えた仕上がりの良さは誰もが認めるところだろう。

 また、ガソリンの軽ターボ車と比較して約2倍の195Nmを発生する最大トルクが鋭い加速とパワフルな走りを提供し、運転支援技術のプロパイロットや駐車時の操作を自動でコントロールするプロパイロットパーキングなども搭載。

 そんな日産の最新技術を満載したサクラは2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーとK CAR オブ・ザ・イヤーをダブル受賞したが、同車とともに日本カー・オブ・ザ・イヤーとK CAR オブ・ザ・イヤーを同時受賞したのが、兄弟車としてデビューしたekクロスEVだ。

 上質さと洗練さを全面に打ち出したサクラに対して、フロントのダイナミックシールドをはじめ、三菱自動車のSUVテイストなデザインにダーククロムメッキのフロントグリルやLEDのフロントフォグランプを採用してEVらしさを強調したekクロスEV。

 ボディカラーも四季の彩りを想起させる2トーンのシーズンズカラー4色を含む全15色が採用されたサクラに対して、ekクロスEVではクリーンな印象を与えるミストブルーパールに電気銅線をイメージしたカッパーメタリックのルーフを組み合わせた2トーンを新規採用するなど2トーン5色&モノトーン5色の全10色展開として差別化が図られている。

 車両本体価格はサクラが259万9300円から308万2200円、ekクロスEVが256万8500円から313万1700円と当然ながら大差なし。そうなると、どちらを選ぶかは好みの問題としか言いようがない!?

■日産のエクストレイルと三菱のアウトランダー

 見た目もスペックもまったく異なるエクストレイルとアウトランダーだが、じつはこの2台には意外な共通点があった。

 それは“プラットフォーム”。両車ともにCMF-C/Dという同じプラットフォームが採用されているのだ。とはいえ、先述したように見た目もスペックも大きく異なるだけに、兄弟車と言われても少々違和感を覚える人もいるかもしれない。

 2022年7月に9年ぶりのフルモデルチェンジが行われたエクストレイル。

 第2世代e-POWER&VCターボエンジンを組み合わせた新パワーユニットに電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEを搭載した最先端を行く日産渾身のSUVはセールスも好調で発売開始から約2週間で1万台超えを達成するとともに、日産の数あるe-POWER搭載車のなかで発売から最短で1万台超えを達成。

 2024年5月にはインテリジェントアラウンドビューモニターとインテリジェントルームミラーを全車標準装備する安全性の強化や、一部グレードでブラックのナッパレザーシートや19インチタイヤ&アルミホイールが選択可能になるなど、多様なオプションを用意する仕様向上が行われている。

 いっぽう、2021年12月にフルモデルチェンジが行われたアウトランダーのアドバンテージはPHEVであること。

 前後モーターと駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、アクセルを強く踏み込むシーンでもエンジンを極力始動させることなく、EV走行の維持を可能としつつも4WDならではの力強くて滑らかなモータードライブを提供。

 また、前後に1基ずつ搭載する駆動用モーターをベースとした車両運動統合制御システムのS-AWCに、新たに後輪側にもブレーキAYC機能することで前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分。

 4輪すべてのタイヤ能力をバランスよく最大限に引き出すことで、理想的なハンドリングと高い操縦安定性も実現している。

■スバルのソルテラとトヨタのbZ4X

ソルテラはグリルから始まる水平軸が通ったボディと内側から張り出したダイナミックなフェンダーがSUVらしい力強さを主張

 2022年5月に発売が開始されたBEVのソルテラ。

 その特長は“e-SUBARU GLOBAL PLATFORM”と名づけられた新型プラットフォームはもとより、商品企画、設計、性能評価など多岐に渡ってトヨタと共同で開発が行われていることだろう。

 また、スバルのAWD技術とトヨタの電動化技術を融合して新しいSUVづくりを体現した1台と言っても過言ではない。

 いっぽう、トヨタもソルテラの兄弟車となるbZ4Xを同時にリリースするだけでなく、駆動方式、インテリア&エクステリアカラー、人気のオプションをまとめたパッケージを選択できるサブスクリプションサービス“KINTO”でも提供が開始。オーナー予備軍にとってはどれを選ぶかで頭を悩ますところかもしれない。

 両車の見た目において大きな違いとなるのはフロント周りのデザイン。bZ4Xはフードからヘッドランプ上部へと連続するハンマーヘッド形状が特徴となるが、ソルテラではシームレスな造形のヘキサゴングリルを採用することでスバル車であることを強調。

 足回りもどちらかといえば柔らかめの設定で乗り心地が重視されているbZ4Xに対して、ソルテラではやや硬めの設定にしてスポーティさが高められている。

 また、サウンドシステムも両車で異なっており、bZ4XはJBL、ソルテラはハーマンカードンを標準装備。他にも細かい違いはあるものの、それらの違いもそれぞれの個性となるbZ4Xとソルテラ。

 2023年10月には低外気温下における充電時間の短縮や装備の充実を図るなどの一部改良を行うなど、扱いやすさが向上していることも付け加えておきたい。

■トヨタのスープラとBMWのZ4

 BMW社との包括提携による初の商品として、2019年5月に登場したスープラ。17年ぶりの復活とともに、BMW Z4と共同開発されたモデル(=兄弟車)であることも話題を呼んだ。

 自動車メーカーから開発・組み立てを受託するマグナ・シュタイヤーのグラーツ工場(オーストリア)で生産されるスープラだが、そのアイデンティティである直列6気筒エンジンとFR方式は継承。

 加えて、ホイールベース、トレッド、重心高の3つの基本要素に徹底してこだわり、ピュアスポーツカーらしいハンドリング性能を実現。2020年4月にはRZグレードのエンジン出力を47ps向上し、2022年4月にも同グレードに6速MTも追加されている。

 いっぽう、スープラより2カ月早い2019年3月に登場したBMW Z4は、スープラと同じプラットフォームとエンジンを採用してはいるものの、新デザインのキドニーグリルをはじめ、ひと目でZ4だとわかるデザインが低重心かつ力強さが印象的な2シーターのオープンモデル。

 全長、全幅、全高でいえばスープラが4380mm、1865mm、1295mmに対してZ4は4335mm、1865mm、1305mmと大差はないが、車両総重量は1630~1640kgのスープラ(RZ)に対して、Z4(M40i)は1690kgで50~60kgの違いがあり、ボディ構造もクローズドルーフのスープラに対してZ4はオープンルーフのため、走りの味が異なってくるのは想像に難くない。

 また、両者とも荷室容量がしっかり確保されていることも特徴でスープラは290リッター、Z4も281リッターと使い勝手も悪くはないが、ラゲッジスペースと室内を隔てる壁の形状が工夫されているスープラはゴルフバッグなどの長尺物が積載できる利点がある。

 ちなみに、直6エンジン搭載車の本体価格はスープラ(RZ)が731万3000円、Z4(M40i)が940万円)で200万円以上の違いがある。

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みんなのコメント

27件
  • sou********
    スズキのランディはかつては日産セレナと兄弟だったが、今はトヨタノアと兄弟だし。
  • ********
    コノキジカイタヒトバカデスカ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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