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WRC:トヨタ、復帰2年目のチーム王座に王手。マキネン「ドライバーは明日どう戦うべきか理解している」

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WRC:トヨタ、復帰2年目のチーム王座に王手。マキネン「ドライバーは明日どう戦うべきか理解している」

 11月17日に行われたWRC世界ラリー選手権第13戦オーストラリアの競技2日目。逆転チャンピオンを狙うTOYOTA GAZOO Racing WRTはドライバーズランキング3位につけるオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上。チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手に続いた。

 ラリー・オーストラリアの競技2日目はSS9~18の全10SSで構成。このうち6SSはサービスパークが設けられているコフスハーバー南側のグラベル(未舗装路)を舞台に争われた。

WRCオーストラリア:競技2日目にタナクが反撃の狼煙。ラトバラとともにトヨタがトップ2を確保

 前日、総合5番手につけていたタナクは、SS14終了時点で総合首位に浮上。この日行われた10SSのうち6SSでトップタイムを記録する圧倒的な速さをみせ、最終的に総合2番手ラトバラとのギャップを21.9秒まで広げて、総合優勝に王手をかけた。

 ラトバラはSS16終了時点ではタナクと10秒以内のギャップを保っていたものの、SS17~18ではスコールの影響でペースを上げられず。それでも総合3番手につけるヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)とは4.4秒差を守って、トヨタのワン・ツー体制構築に貢献している。

 残るエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS15でステージ最速タイムを記録し、前日からポジションをひとつ上げて総合5番手。前を走るマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)とのギャップはわずか3.8秒だ。

 トヨタがトップにつけているマニュファクチャラーズタイトル争いでは、トヨタ陣営がトップ2を確保しているため、このまま走り切ることができればチャンピオン獲得。タナクが争っているドライバータイトルはランキング首位のセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)の順位によっては逆転も可能な位置につけている。

 チーム代表のトミ・マキネンは「特に大きな問題もなく、素晴らしい日だったと思う。最後のスーパーSSのコンディションは皆にとって公平ではなかったが、幸運にも大きな影響は受けなかった」と競技2日目を総括する。

「我々の3人のドライバーは良くやってくれたし、明日どう戦うべきかも理解しているはずだ。このような形でシーズンを終えることができたら、とても素晴らしいと思うよ」

■トップ浮上のタナク「あらゆる状況をコントロールできている」
 トップに浮上したタナクは「明日は少々トリッキーなステージがあり、また天気も安定しないようだから、簡単には行かないかもしれない」としつつも「現時点では全てが正しい方向に進んでいるし、あらゆる状況をコントロールできていると思う」とシーズン5勝目へ意欲をみせた。

 またラトバラは「午後の初めは良かったが、恐らくタイヤに対する負荷が強過ぎたからだと思うが、タイヤがかなり摩耗してしまった。そのためペースを緩めなくてはならず、タイムが落ちていってしまった」とコメント。

 ラッピは「明日は、クルマをフィニッシュに運ぶことが最大の目標」としている。

 競技最終日となる18日(日)は、サービスパークの北側でSS19~24の6SSで争われる。このうち最終のSS24はステージ上位5名のドライバーにボーナスポイントが与えられるパワーステージで、逆転戴冠を目指すタナクとしては最速タイムを獲得したいステージでもある。

 全6SS合計の走行距離は83.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は222.39kmだ。

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