元MotoGPライダーのダニーロ・ペトルッチは、2023年にBarni Racing Teamからスーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦することが決まった。
ペトルッチは長年MotoGPに参戦し、2019年にはドゥカティのファクトリーチームに昇格。2021年にテック3へ移ったが、そのシーズン限りでシートを失い、MotoGPから去る事になった。
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その後、ペトルッチは2022年1月のダカール・ラリーに参加。MotoGPウィナーとしては初めてダカール・ラリーのステージ優勝を記録してみせるなど、活躍を続けた。
2022年はその後もラリー競技を続ける予定と見られていたが、最終的に彼は計画を変更し、ドゥカティとの関わりを復活させてMotoAmericaに参戦する事になった。
初年度かつ馴染みのないサーキットでの戦いだったが、ペトルッチは遺憾なくパフォーマンスを発揮し、タイトル争いに参加。最後は20ポイント差で敗れたが、元MotoGPライダーの力を見せつけた。また2022年後半には、負傷したジョアン・ミルの代役としてスズキからMotoGPに”復帰”。青いレーシングスーツに身を包んだ姿は、大きな話題となった。
2023年シーズンの活動についてはMotoAmerica継続かWSBK参戦のどちらかだと見られていたが、最終的に彼は古巣のBarni Racing TeamからWSBKへ参戦する事になった。
ペトルッチは以前Barni Racing Teamに所属しており、2011年にスーパーストック1000でランキング2位を記録している。この好成績が、彼のMotoGPでのキャリアを開始するきっかけにもなっている。
「バルニへ戻って来ることができて本当に嬉しく思う。2011年はこれまでの僕のシーズンでもベストなもののひとつだったんだ。それはさておき、こうした競争力のあるバイクでWSBKへ戻ってレースをするチャンスに、僕はノーと言うことはできなかった」
「初めて競うことになるチャンピオンシップだけど、レースをするのが待ちきれないよ。こうした機会を与えてくれたバルニの皆に、そして合意に達するために協力してくれたすべての人達に感謝したい」
なおWSBKの2022年シーズンは、ドゥカティファクトリーのアルバロ・バウティスタが2021年王者のトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)や6連覇を誇るジョナサン・レイ(カワサキ)を制して初のチャンピオンに輝いた。
なお、そのバウティスタも元MotoGPライダー。ペトルッチはWSBK王者経験者や現王者バウティスタらとしのぎを削っていくことになるが、MotoGPで2勝している彼がどんな走りを見せるかには、注目が集まりそうだ。
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