昨年のWorldRX世界ラリークロス選手権でチームランキング2位を獲得したEKSスポーツは2019年シーズン、ハンガリー出身のクリスチャン・スザボを起用してシリーズを戦うことを発表した。
EKSスポーツは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権で2度のチャンピオンに輝き、2016年のWorldRXチャンピオンでもあるマティアス・エクストロームが率いる強豪。昨年まではアウディのワークス支援を受けてシリーズを戦ってきた。
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しかし、アウディは2018年限りでシリーズへの関与を終了。チームのエースだったエクストロームも2018年限りでフルタイムドライバーからの引退を表明するなど、チームは体制を大きく変えて2019年シーズンに挑む。
そんなチームのアウディS1 EKS RXをドライブするスザボは、ハンガリー出身、1992年生まれの26歳。2016年と2017年にはFIAヨーロピアン・ラリークロス選手権でシリーズチャンピオンも獲得している。EKSスポーツとはユーロRX参戦時代から関係がある。
2019年シーズンのWorldRXはアウディのほか、他チームをサポートしていたプジョー、フォルクスワーゲンもシリーズへの関与を終了。大きく勢力図が変わるとみられており、スザボは2019年シーズン参戦は「またとない機会だ」とコメントしている。
「レーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせたときから、いつか世界選手権に参戦することが夢だった。(チームを率いる)マティアス・エクストロームは2019年、シリーズにフル参戦しない意向で、チームマネジメントにより時間を咲いていくことになるだろう」
「2019年の世界ラリークロス選手権は、より“バランスの取れた”戦いになるはずだ。僕を含め、全員に優勝のチャンスがある。そのなかで僕はチャンピオン獲得経験のあるチームとマシンという恵まれた環境でシリーズに臨めことになるし、マティアスからのサポートを得られるんだ」
2019年は指揮官としての職務に専念するエクストロームは「昨年、クリス(クリスチャン・スザボ)が残した成績は素晴らしく、今年も彼と一緒に仕事をしたい、彼に明るい未来を見せてやりたい」とスザボ起用の理由を明かしている。
「2019年、世界ラリークロス選手権の勢力図は大きく変わる。だから、クリスにも大きなチャンスがあると思っているし、多くの勝利を掴んでくれるはずだ」
「だから、彼にヨーロピアン選手権ではなく世界選手権への参戦をオファーしたんだ。私もチームリーダーとして彼をアシストしていく。2018年まで現役だったから、私の記憶も役に立つだろう」
「クリスチャンがどんなポテンシャルを秘めているか、周りは理解していない。だから、彼の走りは衝撃を与えるんじゃないかな」
2019年のWorldRXは4月5~6日にシリーズ初開催となるアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開幕を迎える。アブダビのトラックは全長1.2km、路面はアスファルトが63%、グラベル(未舗装路)が47%の構成だ。
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