三菱商事と三菱ふそうトラック・バス、三菱自動車の3社が共同出資した新会社「イブニオン」が、電気自動車(EV)関連サービスの情報サイトを10月1日から開始するという。
イブ二オンが東京・港区で記者会見を行い、三菱商事出身の窪田賢太社長が新たな事業の取り組みなどを説明したもので、きょうの日経なども報じている。
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それによると、同社が立ち上げるサイトは、EVの導入に必要な情報などをきめ細かくまとめたオンラインプラットフォーム(EVNION PLACE)で、自動車メーカーやブランド、個人や法人を問わず、EVの充電設備や電力プランなどのEV周辺のサービスや情報をワンストップで提供するもので、利用者はEVに必要な充電設備の工事や電力契約を比較しながら見積もりを取ることができるという。
折しも、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、EV販売の不振などで創業以来初の独国内の工場閉鎖を検討しているほか、2030年までに全新車のEV化を掲げたスウェーデンのボルボ・カーも目標撤回を発表するなど、EV市場に逆風が吹き荒れている。
窪田社長は「スピードは鈍化しているが、将来的にはEV普及の流れは変わらず、EV導入をスムーズにすることで市場の活性化に貢献したい」と強調。社名のイブニオン(EVNION)は、EVとUNION(団結・つながり)を組み合わせた造語だそうだ。また、「イブ」は、祝祭日の前夜や夕べを意味するが、この新会社の狙いは、「組織の三菱」がEV事業を軸に新たな収益源を発掘する「地ならし」のための先行投資とも察することができる。
2024年9月5日付
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