シリーズを代表する“聖地”となるスウェーデンのホーリエスで、7月1~2日に争われた2023年WorldRX世界ラリークロス選手権第3戦、恒例の“Magic Weekend(マジック・ウイークエンド)”は、こちらもおなじみ5冠王者ことヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)が前戦を再現するかのような週末クリーンスイープを達成。地元通算4勝目を飾る完膚なき強さを披露した。
6月中旬にノルウェーのヘルで争われた電動最高峰クラスRX1eの第2戦も、やはり昨季の電動化初年度より“絶対王政”を継続するファイブ・タイムス・チャンピオンが圧倒的な強さを誇示。予選スーパーポールからの4ヒート、そしてセミファイナルから最終決戦まで、週末完全制覇のパーフェクトを達成した。
絶対王者が“無慈悲”な完全制覇で連勝。シャイダーは電動化2戦目で表彰台に/WorldRX第2戦
そんなチャンピオンに一矢報いたいライバル陣営だったが、この週末も初日金曜のFPを経て、土曜午前のスーパーポールでは王者の僚友オーレ・クリスチャン・ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e)が先輩の珍しいミスに乗じて迫ったものの、絶対エースにはわずかに届かず。無敗記録更新を妨げることは叶わなかった。
「もちろん、最速であることはとても素晴らしいことだ」と、選手権順位のリバース順で最終走者として登場し、わずか0.073秒差でタイムシートのトップに返り咲いたクリストファーソン。
「OC(オーレ・クリスチャン・ベイビーの愛称)は非常に良いラップを刻んだが、僕はベロドロームに向かう途中で小さなミスをしてしまったから、正直に言うと逆転できるとは思わなかった。僕らは毎回パッケージを改善し続けるよう努めており、今ではそれがどれほど優れているかを確信し始めているよ」と、改めてファミリーチームの仕事ぶりを賞賛したクリストファーソン。
チャンピオンがそう語るように、午前からフォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスのふたりが席巻したセッションの背後では、2年前のマジック・ウイークエンド覇者でもあるハンセン・モータースポーツのティミー・ハンセン(プジョー208 RX1e)が続き、今季もCEディーラーチーム・バイ・ボルボ・コンストラクション・イクイップメントのエースとして戦うニクラス・グロンホルム(PWR RX1e)が4番手に。
そして2018年以来のフル参戦となるセバスチャン・ローブ(ランチア・デルタEvo-e RX)が、僚友兼スペシャル・ワン・レーシング代表のゲラン・シシェリ(ランチア・デルタEvo-e RX)を抑えてトップ5に喰い込んだ。
■ローブのランチアにトラブル発生
しかし午後のヒート1、ヒート2に向けてもクリストファーソン・モータースポーツの勢いは衰えず。現地14時20分開始のオープニングでは、クリストファーソンとOCがワン・ツーを決めると、ヒート2こそケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)が2位に入って抵抗の姿勢を示したものの、CEディーラーチームの23歳クララ・アンダーソン(PWR RX1e)はドライブシャフトが破損、さらにWRC世界ラリー選手権“9冠”のローブはパワーステアリングにトラブルを抱えるなど、クリストファーソンの独走を止める手立てが次々と潰える展開に。
ヴェルムランド地方を襲った土曜の焼け付くような暑さと、明けた日曜の雨と。その双方を乗り越えたチャンピオンが、最終日のヒート3とヒート4に続き、セミファイナル1と最も重要なファイナルのすべてで勝利を飾り、キャリア通算38回目のポディウム頂点に登壇。早くも選手権リードを27点まで拡大する結果となった。
「ほぼ完璧な週末だったね」と満足げな表情を浮かべたクリストファーソン。
「このトラックはウエットでのドライブがもっとも難しいかもしれないが、うまくやれば非常にやりがいのあるトラックでもあるんだ。全体を通して素晴らしいペースと良いスタートを切ることができた。それが鍵だったね。もちろん勝つのはいつもうれしいことだが、スウェーデンでこれほど大勢の観衆の前で、こうして家族と一緒に勝つのは特別なことさ」と、約2万5000人の熱狂的なファンの声援に応えたクリストファーソン。
続く2023年のWorldRX第4戦はラリークロス“発祥の地”として認知されるイギリスのオールドトラック、リデンヒルで7月22~23日の週末に争われる。
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