フェラーリは、ドライバーのシャルル・ルクレールが不満を爆発させたF1カナダGP予選でのタイヤ選択について、マラネロのファクトリーで話し合いを行なう予定だという。
ウェットコンディションから急速に路面が乾いていくという、難しいコンディションとなった今回のカナダGP予選。Q2開始時にはレーシングラインが乾きつつあり、各チームは難しい判断を迫られた。
■だから言ったのに! ルクレール、度重なるフェラーリの判断ミスに激怒「なんでスリックに変えなかったのか分からない」
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンはQ2走り出しからソフトタイヤを履き、インターミディエイトタイヤでコースインしたマシンもコース状況を確認してすぐにソフトタイヤへと履き替えていった。
インターミディエイトを履いていたルクレールもソフトタイヤへの交換を希望したが、チームはそのままタイムを出すべきだと指示。しかしこの判断が裏目に出てしまい、ルクレールがソフトタイヤに履き替えたころには再び雨が強まり、ルクレールは11番手でQ2敗退を喫してしまった。
ルクレールはセッション直後のメディアインタビューで、この出来事について怒りをあらわにしたが、その後ストラテジストから状況を説明され、ルクレールは考え方を改めたとフェラーリは主張している。
それでも、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、何が起こったかを徹底的に分析し、今後同じ問題を繰り返さないための最善の方法をチームで話し合うことが重要だと述べた。
「何が起こったのかを考えなければならない」
「火曜日には、この問題を解決するためのミーティングを開くつもりだ」
バスールは、予選直後のルクレールの批判的なコメントが注目を集めたものの、土曜日のブリーフィングでは、ドライバーとチームの間はより落ち着いていたと言う。
ルクレールのコメントについて、バスールは「常にもっといい仕事ができるはずだ」と語った。
「予選終了直後(の印象)が必ずしもベストではないということもまた事実だ」
「シャルルとはいい話し合いができた。セッション中に何が起こったのか、状況の全体像を彼に伝えたところ、より冷静になった」
「あの段階で雨が降ってきていたので、できるだけ早くタイムを出したかったんだ」
「もし1周目の終わりにピットインしてソフトタイヤに履き替えたら、タイヤを温めるために2周することになり、最初のフライングラップが5分も遅れてしまう。あの段階でその戦略は正しくなかったんだ」
バスールは、フェラーリが最も改善すべき点はルクレールにチームの判断の根拠をより深く理解させることだと指摘する。
「ルクレールの混乱は、おそらく彼が予選などの全体像を把握できていなかったことに起因していると思う」
「彼が時に我々の立場に立って考えてくれるように、我々はいくつかの部分を改善しなければならないだろう」
「(予選で)良い仕事ができたとは言い切れない。ペースはメガ級だったと思うが、10番手と11番手に終わってしまった。つまり、何かがうまくいかなかったということだ」
今回はQ3に進出したカルロス・サインツJr.も、他車のアタック妨害で3グリッド降格ペナルティを受け、バスールの言うようにフェラーリはルクレールが10番手、サインツJr.が11番手からレースをスタート。順当にポジションを上げルクレールが4位、サインツJr.が5位でレースを終えている。
ルクレールは「金曜日にマシンに感じた感触の良さを裏付けるように、堅実なレースができた」とコメント。サインツJr.も「厳しい予選から挽回することができた」と語った。
レースペースやマシンの一貫性のなさを課題としているフェラーリ。ドライバーのコメントを聞く限り、今回のカナダGPではそうしたネガティブな要素は顔を出さなかったようだ。
それだけに、予選でのミスとペナルティが悔やまれるところ。レッドブルやアストンマーチン、メルセデスと表彰台を争うためには、よりクリーンな週末を過ごすことが求められる。
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