メルセデス、新世代EV EQC400 4MATICの生産を開始。本国では同時に受注開始

独メルセデス・ベンツは5月6日、独ブレーメン工場において、新世代電気自動車シリーズの第一弾となる「EQC 400 4MATIC」の生産を開始した。またドイツでは同日、予約受付を開始した。

メルセデス・ベンツEQCは、電気のみで走るピュアEVとして設計されたクロスオーバー車。新シリーズということで、デザインは既存のラインアップとはひと味違った雰囲気に仕上げられている。大型のフロントグリルはフロントフェイスに統合されており、新しい表情を生み出している。

注目のパワートレインは、最高出力408hp、最大トルク760Nmと、ガソリン車であれば大排気量エンジン車に匹敵するスペックを誇る。モーターは前後に2個搭載しており、4輪を駆動する。

搭載するリチウムイン電池は80kWhと大容量を誇り、たとえば日産リーフ（40kWh）の2倍に値する。充電時間はAC充電（7.4kW以上のウォールボックス）使用時で11時間、急速充電（400V）を使用すると40分で80％まで充電できるという。

大容量バッテリーゆえ、そのぶんバッテリー重量は652kgと重いが、0-100km/hを5.1秒でこなす俊敏な加速性能を誇る。また航続可能距離は445-471km（NEDCモード）と十分に確保しているのが特徴だ。

装備面では、ナビゲーションシステムはEQC用に最適化されたものを採用しており、充電場所や必要充電回数を踏まえたルートガイドを提供するという。もちろんスマートフォン用アプリ「メルセデスme」と連携し、目的地設定や乗車前の空調設定などが可能だ。

ドイツ本国での車両価格（19％の付加価値税込）は、7万1281ユーロ（約884万円／124円換算）からと発表された。