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DTM撤退のRモータースポーツ、リソース“解放”によりハイパーカー計画が前進する可能性も

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DTM撤退のRモータースポーツ、リソース“解放”によりハイパーカー計画が前進する可能性も

 チームプリンシパルを務めるフロリアン・カメルガーによると、RモータースポーツはDTMドイツ・ツーリングカー選手権から撤退することによってリソースの一部が開放されることになり、LMHル・マン・ハイパーカークラスでアストンマーティン・ヴァルキリーを走らせるための「第一目標」が達成できるという。

 スイスチームは1月24日、2019年に参入したDTMでの活動を1年で中止し、2020年シーズンは同プログラムを行わないことを確認した。

2020年末に袂を分かつレッドブルとアストンマーティン、『ヴァルキリー』プロジェクトは継続

 DTMプログラムは棚上げされているがその一方で、Rモータースポーツはロードゴーイング版ヴァルキリーのプロジェクトパートナーであり2020年から翌2021年にかけて行われるWEC世界耐久選手権のLNHクラスで、同車がベースモデルとなるアストンマーティンのハイパーカーでレース活動を実行できる可能性がある。

「(DTMからの撤退によって)明らかにいくつかのリソースを解放することになる。問題はそれをどこに配置するかだ」とカメルガー氏はSportscar365に語った。

「私はこれまでもWECやル・マンにRモータースポーツとして参戦する希望を秘密にしてこなかった。それらは間違いなく我々の目標だ。いま、私たちの主な目標は明らかにハイパーカーであり、それに対してリソースを投入するだろう」

 しかし、カメルガー氏は参入の計画や時期については明言を避けている。

「我々には耐久レースのプログラムを実行するためのリソースと能力がある。ご存知のように私たちはケントのチーム(イオタ・スポーツ)と密接な関係にある。そのため、WECの運営方法も知っており、ここにチームがWECでうまく機能するための方法があると思っている」

 Sportscar365からハイパーカープロジェクトのアップデートが予想される時期を尋ねられたとき、カメルガー氏は「それはアストンマーティンに尋ねる必要がある」と応えた。

 イギリスの高級スポーツカーメーカーは、このプログラムについて「全速力で」でクルマを仕上げているとしたものの、2019年6月に行われた最初のカンファレンス以来、その詳細を明らかにしていない。
 
 なお、同ブランドは先月、ACOフランス西部自動車クラブとIMSAが“LMDh”プラットフォームを共同でアナウンスしたことを受け、LMHが世界的なスポーツカーレースのなかで「適切な位置」を維持できるように統括団体と「緊密に協力」することを楽しみにしている旨を示した。

■ル・マン・ハイパーカーには「それだけの価値がある」

 カメルガー氏は、個人的な観点と断った上で、より費用対効果の高いLMDhオプションが導入されたにもかかわらず、ハイパーカープログラムを引き続き追求すべきと考えていると述べた。

「世界的なモータースポーツの観点からすればLMDhは良いルートだ」と同氏は共通プラットフォームについて語った。

「おそらく道の終点には至らないが、良いルートであると思う」

「とはいえ、LMDhが明らかにLMHを危険にさらすことを恐れる人々がいる。それはハイパーカーが基本的にひとつのレースのために、メーカーが多額の開発費を投資しなければならないからだ」

「私たちはすべてのメーカーを尋ねて、彼らがハイパーカーをさらに進めることについてどう考えているかを尋ねなければならない。これは非常にクールなアプローチだと思うので、やらなければならないと思うよ」

「繰り返しになるが、私はハイパーカーの道を進みたいと考えている。個人的な観点からこの質問に答えられる限り、その価値はあると思う」

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みんなのコメント

1件
  • わずか1年でDTM撤退とは残念。
    今年はアウディとBMWだけか…。
    何だかんだで3メーカーはいないと盛り上がらないのでは。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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