現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【電動スクーター/アディバ・VX-1】激速なのに車検不要。普通自動二輪免許で乗れる! 試乗レポート

ここから本文です

【電動スクーター/アディバ・VX-1】激速なのに車検不要。普通自動二輪免許で乗れる! 試乗レポート

掲載 更新
【電動スクーター/アディバ・VX-1】激速なのに車検不要。普通自動二輪免許で乗れる! 試乗レポート

2019年1月に発売予定のアディバVX-1に試乗。バッテリー容量が異なるプロトタイプだったが、走行性能や使い勝手はそのまんまシッカリと確認できた。実はコレ、以前にベクトリックスVX-1としてホワイトハウスが国内導入していたモデル。本格派量産EVスクーターのパイオニアとして知られていた。果たしてその乗り味は?REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

 アッ、どこか見覚えのあるフォルム。実は試乗車を目前にするまで、気づいていなかったのだが、VX-1は販売ブランドを変えての復活モデルである。
  国内デビューは確か2010年頃だったと記憶している。名古屋のホワイトハウスが輸入販売を手がけ、ベクトリックスジャパンを設立して本格派EVスクーターのセールスを開始。当初はニッケル水素バッテリーを搭載していたが、2012年9月からは、リチウムイオン電池に換装され、約40kgもの軽量化を果たす等、その大きな進化ぶりでも話題を提供した。

キムコ 、最大5万円分のギフトカードをもらえる新車購入キャンペーン開始

 ちなみにベクトリックスは1996年にアメリカで起業された会社で、生産はポーランドの工場で行われており、小さな廉価モデルなど今やバリエーションも増えている。今回のVX-1も搭載バッテリーが3タイプ用意されており、航続可能距離が選択可能。もちろんバッテリーが大容量になるほど、重量と価格が大きくなるが、オーナーの使い勝手に対する選択の自由度は大きい。
 
 アディバのショールームで試乗車を受け取ると、改めてそのボリューム感タップリなフォルムと取り扱いにズッシリと重さを感じる手応えを覚えた。跨がった時の足つき性等、感覚的にはミドルサイズ・ビッグスクーターの雰囲気。
 このXV-1は軽二輪。ジャンルとしては250ccスクーターと同じであり、普通二輪免許のAT限定で乗ることができるのだ。もちろん高速道路走行OK!車検いらずで愛用できるメリットは大きいのである。



 早速スタート。もちろんセルボタンを押す必要はない。イグニッションキーをONにし、ワン・ツーという感じで左・右のブレーキレバーを順に握ればメーターの左側にGOの文字が表示される。これでいつでも発進可能。右手のアクセルをひねればスウィーっとスムーズに、それも200kg 近い車重をものともせずにググイッと強力に加速させてしまう。

 ゼロからの起動トルクに見られる強力なトルクフィーリングはガソリンエンジン車とはまるで別化であることに、改めて驚きを覚える。実際0~100km/hまでの発進加速は6秒で事足りると言われ、立ち上がりのトルク感や加速感に不足は感じられないのである。市街地から高速までの実用走行において、そのパフォーマンスは十分だ。ただ資料によると最高速度は110km/h程度のようである。
 
 モーターとリヤホイールは一体化しておりミッションは持たないシンプルな構造。後輪の回転をモーターのみで制御でき、減速エネルギーはダイレクトに回生充電にまわされる仕組みだ。しかもその回生具合に、ライダーの意志を込めることができる点がとても印象深い。右手のアクセルを戻すと減速が始まるが、閉じ方向に回すと回生発電量が高まりブレーキ作用を強めることができる。
 その結果市街地をごく普通に走る限り前後の手動ブレーキに全く触れることなく右手の操作だけで発進から加速、クルージング、減速そして停止までの全てが賄えるのである。実際撮影現場まで10km程の移動では、急に交通の流れが滞った時と、走り抜けようか迷うようなタイミングで黄色信号を見て停止のため強いブレーキを掛けた2回だけだった。

 走行時の騒音はタイヤからのロードノイズと制御系から発せられるヒューンと言う電気的ノイズを耳にするが、エンジン車とは比較にならない静けさ。おまけにゼロエミッションだがら仮の話、例えば体育館や倉庫内でも気兼ねなく使うことができるのである。車重の重さは落ち着いた乗り味に貢献。大きなゆとりを感じさせる車格やシートは、長距離ツーリングにも快適な乗り心地を提供する。
 ビッグスクーターと同様な車格で取りまわしは重いが、チョット動かす時にも気兼ねなくモーターパワーを駆使できる使い勝手はとてもありがたかった。特に停止状態からアクセルを向こう側(閉める方向)に回すと電動でバックしてくれる。おかげで駐輪場からの出し入れも苦もなく扱えるのだ。

 さて電動スクーターで特に気になるのは航続距離だ。満充電(燃料満タンと同じ意味)で果たしてどれだけ走れるのか。VX-1の場合搭載バッテリー容量は3種類選択可能。廉価なタイプで130km 。その倍の容量を搭載するタイプは270km走れるという。もちろん走り方によって、走れる距離は変化するが、充電機会を確保できるなら小さいバッテリーの方が価格も安いし車重も軽いので合理的かもしれない。

 今日本では充電施設の数がガソリンスタンドの数を超えるのは時間の問題になってきている。ただ2輪EV用 充電設備の環境整備はまだまだ不十分。弾みがつけばアッと言う間に普及してしまうのが日本の常だけに、今後の使い勝手は良くなる一方だろう。ガソリン車と比較する電気代換算燃費は3分の1程度に節約できる魅力も大きい。特に自宅で電源供給できる環境があるなら、既に実用的な使い勝手はとても良いのである。 


足つき性(ライダー身長170cm)

ディテール解説

⚫️主要諸元

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

1度でいいから運転してみたい! 伝説の3座マクラーレン「F1ロードカー」から始まった「アルティメットシリーズ」を一挙紹介!!
1度でいいから運転してみたい! 伝説の3座マクラーレン「F1ロードカー」から始まった「アルティメットシリーズ」を一挙紹介!!
WEB CARTOP
ダリーニャが語るデスモセディチGP25に必要な改善。2025年への影響はドゥカティからの移籍で「他のメーカーの方がライダーが優れていること」
ダリーニャが語るデスモセディチGP25に必要な改善。2025年への影響はドゥカティからの移籍で「他のメーカーの方がライダーが優れていること」
AUTOSPORT web
そのまま拭いちゃダメ! ワイパーもNG! 忌まわしき「鳥フン」がクルマに付着したときの落とし方
そのまま拭いちゃダメ! ワイパーもNG! 忌まわしき「鳥フン」がクルマに付着したときの落とし方
WEB CARTOP
トヨタ系ドライバーも目指せるようになった“F1の道”。若手の意識変化を期待する中嶋一貴TGR-E副会長「レベルも上がっていくと思う」
トヨタ系ドライバーも目指せるようになった“F1の道”。若手の意識変化を期待する中嶋一貴TGR-E副会長「レベルも上がっていくと思う」
motorsport.com 日本版
英MOKEのEV、全米で販売可能に…カリフォルニア州承認取得は低生産量EVで初
英MOKEのEV、全米で販売可能に…カリフォルニア州承認取得は低生産量EVで初
レスポンス
ポルシェ、タイカンに新グレード 出力を高めた「GTS」と4WDの「4」を追加
ポルシェ、タイカンに新グレード 出力を高めた「GTS」と4WDの「4」を追加
日刊自動車新聞
マツダ新型「小さな高級車」発表!新2.5リッターエンジン&美麗デザイン採用! “クレバー”にもなった「マツダ3」470万円超えで欧州に登場
マツダ新型「小さな高級車」発表!新2.5リッターエンジン&美麗デザイン採用! “クレバー”にもなった「マツダ3」470万円超えで欧州に登場
くるまのニュース
【試乗】N-VAN e:の走りがスゴイ理由に納得! これは序章にすぎないホンダの「EVリ・スタート」だった!!
【試乗】N-VAN e:の走りがスゴイ理由に納得! これは序章にすぎないホンダの「EVリ・スタート」だった!!
WEB CARTOP
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
THE EV TIMES
フォルクスワーゲンのベストセラーSUV「ティグアン」が3代目にフルモデルチェンジ
フォルクスワーゲンのベストセラーSUV「ティグアン」が3代目にフルモデルチェンジ
Webモーターマガジン
日本の「スゴい技術」が世界基準に!? 「踏み間違い防止」が国連基準化、要件は? 日本発の安全技術とは
日本の「スゴい技術」が世界基準に!? 「踏み間違い防止」が国連基準化、要件は? 日本発の安全技術とは
くるまのニュース
個室ブースで心ゆくまで洗車できる! ソフト99、新スタイルのセルフ洗車場をオープン
個室ブースで心ゆくまで洗車できる! ソフト99、新スタイルのセルフ洗車場をオープン
レスポンス
日本仕様とは違う! 米国向けVW『ティグアン』、新型を11月20日発表へ
日本仕様とは違う! 米国向けVW『ティグアン』、新型を11月20日発表へ
レスポンス
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に CBR1000RR-R/SP(24)用など新製品が続々登場! アクティブにて予約受付中
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に CBR1000RR-R/SP(24)用など新製品が続々登場! アクティブにて予約受付中
バイクブロス
Sun Emperorが「Easy」を発売! バイクと自転車のいいとこ取りの特定小型原付モデル登場
Sun Emperorが「Easy」を発売! バイクと自転車のいいとこ取りの特定小型原付モデル登場
バイクのニュース
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
くるまのニュース
お願いだから下がってくれ! [中古価格]が10分の1になったら欲しい現行国産スポーツ3台
お願いだから下がってくれ! [中古価格]が10分の1になったら欲しい現行国産スポーツ3台
ベストカーWeb
スズキ・ハヤブサが21種類の色から選べるって!?標準3色+カラーオーダープラン18色になった2025年モデルが11月22日発売
スズキ・ハヤブサが21種類の色から選べるって!?標準3色+カラーオーダープラン18色になった2025年モデルが11月22日発売
モーサイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村