1月12日、千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024のなかで、スバルとSTIは2024年のモータースポーツ活動概要を発表した。このなかで、2022年から挑戦しているST-QクラスのTeam SDA Engineeringの活動については、2024年も継続するものの、シーズン途中での新たな車両投入を予告した。
Team SDA Engineeringは、2022年からスーパー耐久のST-Qクラスに参戦。スーパーGTの活動と異なり、スバル研究実験センターのスタッフが中心となり、ORC ROOKIE Racingが走らせたORC ROOKIE GR86 CNF Conceptとカーボンニュートラルフューエルを使いながら、切磋琢磨を繰り返してきた。
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この競争のなかで、Team SDA Engineeringはさまざまなトライを続けてきたが、チーム代表であり過去2年間監督を務めてきた本井雅人スバル研究実験センター長は、活動で得られたものとして「たくさんありますが、いちばんは社員の人財育成です。レースの現場は時間も人数も少ないなかで、さまざまな課題が発生しますが、自分の専門領域に限らず、積極的に解決する人財が育ったと思います」と語った。
そんなTeam SDA Engineeringの活動だが、迎える2024年は新たな局面に突入することになりそうだ。2024年はシーズン序盤はBRZを走らせるものの、「将来のバッテリーEVも含めた市販車への技術的なフィードバックを目的とした活動にシフトします」と本井代表は語った。
「そのため、シーズン途中より新たなマシンを導入し、さまざまな将来技術を盛り込みながらレースの現場で鍛え、シーズンを通じてさまざまな挑戦を行います」
今季、監督は新たに伊藤奨監督に引き継がれ、本井代表は代表職のみを務める。ドライバーは井口卓人&山内英輝のコンビとスバルのエンジニアが務めることになる。気になるニューマシンについては、発表会時に予告画像が公開されたが、ヘッドライト、バンパーの形状からWRXであることが予想される。
本井代表は「詳細はご期待ください」と語ったが、いったいどんなクルマで、どんな技術が盛り込まれるのか気になるところ。「スバルならではの技術は多くのお客様が期待されていると思いますが、そんな近い将来に実際にお客様に届けられる技術をレースの現場で鍛えていこうと思っています」という活動は今後も注目を集めそうだ。
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