■GMが本格的なEVシフトを表明! アメ車も電動化へ
アメリカの電気自動車(EV)といえばテスラが有名ですが、ここへきて“アメ車”の本家であるGM(ゼネラルモーターズ)も本格的なEVシフトに乗り出すことを表明し、量産型の新型EVを相次いで発表しています。
【画像】ド迫力! 830馬力のモンスターSUV「ハマー EV」爆誕!(37枚)
なかでも注目なのは、「ハマーEV」です。
ハマーは、AMゼネラルが「ハンヴィー(ハイ・モビリティ・マルチパーパス・ホイールド・ヴィークル)」と呼ばれる軍用車の一種として開発され、これをベースにした「H1」という乗用可能なモデルが1992年から量産されました。
その後、ハマー事業をGMが引継ぎ、シボレーのフルサイズSUV「タホ」や「サバーバン」と車体などを共通化した「H2」を発売。日本でも大径ホイールを履いてドレスアップしたH2を市街地で数多く目にした時期もありました。
また、ミドルサイズピックアップトラックのシボレー「コロラド」と車体などを共有する「H3」が発売されるなど、ハマーは多モデル化戦略に打って出ましたが、リーマンショックの影響でGMが2009年に経営破綻した際にハマーブランドを廃止しています。
その後、ハマーブランドは中国企業が所持していた時期がありますが、GMはEVシフトという大きな時代変革のなかで、ハマーをGM傘下のGMCブランドにおけるモデル名称として復活させるというのです。
価格は2021年秋に販売される前後3モーター方式の「エディション1」が約1250万円ですが、すでに完売状態。その人気の高さを証明しています。
さらに、2022年から2023年にかけて、2モーター方式で約870万円のエントリーモデルなど各種グレードが続々登場する予定となっています。
では、そのほかのモデルでは、GMはいつ頃EVシフトを本格化させるのでしょうか。
その点については、GMが2021年4月30日に公開した「サスティナビリティレポート2020」で詳しく触れています。
それによると、大前提となるカーボンニュートラルはグローバルで2040年に達成するとしています。
カーボンニュートラルとは、燃料や部品の素材生成、車両製造、販売、そして車両の廃棄までトータルで排出されるCO2量と、森林など自然界で吸収されるCO2量が相殺されて事実上ゼロになるという考え方です。
日本では政府として2050年達成を目標に掲げていますが、GMは単独企業としてそれより10年早い達成を目指します。
GMの2020年時点でのEV販売実績はグローバルで20万268台。このうち8割以上が中国市場での実績です。
なかでも目立つのが、GM傘下の上海通用五菱汽車が2020年7月に発売した、超小型EVの「宏光ミニEV」です。2020年実績は11万7599台と、GMのグローバルEV総数の半分を超えている状況です。
これには、NEV(新エネルギー車)規制とCAFE(メーカー毎平均燃費)による、中国政府が進めるいわゆるダブルクレジット政策のなかで、中国全土でEVシフトのトレンドが生まれており、庶民や企業の間で手軽な価格のEVへの関心が高まっているという社会背景が見て取れます。
■コルベットやタホのEVはいつ登場するのか?
一方で、小型乗用EVのシボレー「ボルトEV」はグローバルで2万6552台と全体の1割強にとどまっており、とくにアメリカでは本格的なEVシフトが始まっているという状況ではありません。
アメリカの自動車ディーラー関係者の大半が「ユーザーはまだEVを本気で買おうと思っていない」と分析しているという印象がありますし、アメリカの自動車メディア関係者の多くもディーラーと同じような意見を持っていると感じます。
EV市場をけん引するテスラは、EVに特化することで独自の世界感を作り上げて成功しました。
しかし、GMを含めて既存の大手自動車メーカーがこれからEVシフトを実現させるためには、ディーラーやユーザーにどうやってEVに振り向いてもらうのかといったレベルの課題があるのが実情です。
それでも、2040年カーボンニュートラルに向けてGMはEVシフトを加速させ、2025年までにグローバルで30車種の新型EVを投入する予定です。
このうちの約20車種が2025年までに北米で、キャデラック、GMC、シボレーそれぞれのブランドで設定されますが、その筆頭が前述のGMCのハマーEVとなります。
キャデラックでは2022年前半に導入予定のクロスオーバーモデル「リリック」がワールドプレミアされていますが、さらにセダンモデルの「セレスティック」を近く公開予定。シボレーはすでに販売されているボルトEVの販売を拡大していきます。
このうち、ハマーEV、リリック、セレスティックについては、GMが新たに開発したEVプラットフォームの「アルティウム」を採用します。
韓国LG化学と共同開発したリチウムイオン二次電池を車体中央の下部に電池パック化し、電池容量は最大で200kWhという大容量が可能で、これは現状のテスラの2倍に相当します。
モーターは車体の前もしくは後、または前後に配置し、最大でハマーEVのような3モーター式を設定。
たとえば現行モデルリアミッドシップ化したシボレー「コルベット」をアルティウム化するとなると、まったく新しい設計要件で作り直す必要があり、新生コルベットEV誕生は2030年代以降になる可能性が高いと思われます。
また、アメリカで人気の高いシボレーのタホやサバーバン、GMC「ユーコン」、キャデラック「エスカレード」などのフルサイズSUVや、フルサイズピックアップトラックのシボレー「シルバラード」の場合、ラダーフレームを採用している基本設計をアルティウム化するのは2030年代後半になるのではないでしょうか。
今後、アメリカ政府や各州政府の電動化施策によって、GMのEVシフト戦略が大幅に前倒しされる可能性はあると思いますが、アメ車の本格的なEV化にはまだまだ時間がかかりそうです。
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