今季の上位争いからは一歩後れを取っているアストンマーティン。ここ数戦では激しい中団争いに引きずり込まれ入賞を逃すことも珍しくない。
しかし苦戦の中でチームは今季マシンAMR24が抱える問題に関して「かなり多くのことを理解できた」とアストンマーティンのマイク・クラック代表は明かした。
■アップデート不発のRB。バイエルCEO、次戦オーストリアで従来パッケージに戻す可能性を示唆「データに騙されている可能性がある」
雨が波乱を呼んだカナダGPではマシン相性もありダブル入賞を果たしたアストンマーティンだが、大型アップデートを投入したエミリア・ロマーニャGP以降は相対的なパフォーマンスを引き上げられず。コーナリング中にマシンバランスが不安定になるという問題を抱えているとドライバーのランス・ストロールは明かしていた。
低速から中速、高速までのコーナーを兼ね備えた、マシン総合力が試されるカタルニア・サーキットが舞台となった直近のスペインGPでは、チームが予想していた通り、フェルナンド・アロンソが12位、ストロールが14位と無得点に終わった。
「ここへ来る時から、最も難しいレースのひとつになることは分かっていた」とクラック代表は語った。
「昨日の予選では実際、かなり接近していた。0.019秒差で(アロンソがQ2)ノックアウトとなった。だから、決勝で少しは期待していたが、その期待に裏切られた」
「明らかに速さが足りていなかった。ここへ向けて抱いていた予想は当たってしまった」
そして、かつてF1テストでも使用されたカタルニアでのレースを経て、チームの置かれている現状が浮き彫りになったとクラック代表は説明した。
「バルセロナのコースは容赦がない。バルセロナの後では、自分たちがどのポジションにいるのか分かるし、今日もそれを目の当たりにした。修正するため懸命に働く必要がある」
クラック代表はそう語る一方、チームはAMR24の弱点に関して理解を進め、アップデート投入を控え、今は”こらえる”段階だと説明した。
「これは課題のひとつだ。6週間で5レースを行なうことになるが、同じマシンで14ポイントを獲得したモナコ、イモラ、カナダを終えて、かなり多く理解できた」
「今度はそれを修正する段階だ。しかし時間はない。それが今のところ最大の問題だ。このまま踏ん張り、毎週末マシンからベストを引き出し、できるだけ早くパーツを投入する必要がある」
今季は上位チームから中団チームまで、パフォーマンス差が非常に接近しており、いかに迅速にアップデートを投入できるかが、ライバルを出し抜く一手だと考えるチームも少なくない。
ただ、アストンマーティン待望のアップデート投入は、スペインGPから始まる3連戦を終えた後のハンガリーGPを待たなくてはいけないと考えられている。
シーズン当初はアップデート可能な柔軟性のあるマシンに仕上がったと語っていたが、アストンマーティンがハンガリーGPまでアップデートを待つ必要があるのはなぜか? と尋ねられたクラック代表は次のように答えた。
「それは良い質問だ。開発はいつも一直線というわけではないのだ」
「ある方向に向かってマシンを開発し、サーキットを走らせてみると、別の問題があることが分かったり、それを理解しなければならなかったりする」
「こういうようなことを、カレンダーの忙しさと共に、毎週パフォーマンスを発揮し、毎週理解を深めていかなければならない。そして時には、少し時間がかかることもある」
「大きな視点で見てみると、我々は成長中のチームなのだ。立派な施設、立派なオフィスがあるが、まだ多くのことが進行中だ」
「自分の成長がどのように進むのかを理解するプロセスも改善する必要がある。だから全体として、このような状況で重要なのは、冷静さを保ち、自分の課題に集中し、投入に向けて努力することだと思う」
「今のような状況でレースが沢山あるなら、その間は自分の持っているパッケージのベストを尽くさなければならない。カナダのレースは、状況が許せば同じ仕様のマシンでポイントを獲得することも可能だと示していると思う」
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