現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 電動化は新車だけじゃない! 海外でクラシックカーのEV化が進むワケ

ここから本文です

電動化は新車だけじゃない! 海外でクラシックカーのEV化が進むワケ

掲載 7
電動化は新車だけじゃない! 海外でクラシックカーのEV化が進むワケ

クルマは走ってこそ価値の生まれる

 英国ではジャガーEタイプが、ドイツではフォルクスワーゲン・タイプI(通称ビートル)が、電気自動車(EV)に改造され、販売される動きがある。国内でも、日産フェアレディ(SR)をEV化するなど、旧車のコンバートEVの話題がある。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に憧れて!「デロリアン」を自力でEV化した「ド文系」オーナーの夢とは

 自動車文化という視点でいえば、旧車は元の状態で保存するのがよいとの意見がある。もちろん、メーカーや博物館などで保存される旧車であれば、原形をとどめる手法が好ましいのうはいうまでもない。たとえば、メルセデス・ベンツはクラシックセンターという施設を設け、どの時代の車両でもレストアする事業を行っている。カール・ベンツが創作した世界初のガソリンエンジン自動車であるパテント・モトール・ヴァーゲンは、レプリカでの製造も行う。

 日本でも、マツダが自社で初代ロードスターのレストアを手掛け、トヨタや日産も旧車の人気車の部品の復刻なども行っている。

 一方、エンジン車のままか、EVに改造するかという議論以前に、カスタムカーを愛好する人々がいて、新旧を問わずメーカー製の標準仕様のままではなく、自分好みの性能や外観に改造して楽しむことが行われている。

 エンジンも、直列に替えてV型の大排気量として高性能化を目指す人もいる。タイヤをインチアップして、見栄えや走行性能をより高めたいという志向もある。そのように、個人が所有するクルマを、元のままで乗るか、自分の趣味嗜好にあった姿にして乗るかは個人の自由だ。

 それでもかつての名車と評価されるクルマでは、出荷当時のままで乗り続けられれば理想的かもしれない。しかし、クルマは置物ではなく、走らせてこそ意味があり、たとえ長距離移動には向かなくても、日常利用できればそれにこしたことはない。

 EVに改造すれば、すくなくとも日常の用には利用できるようになる。とはいえ、古い部品を調達して復刻するのと似たような費用が掛かる場合もある。そのうえで、日々愛車を使って暮らしたいと考えた場合、排出ガスゼロの旧車や名車で買い物に行ったり通勤できれば、そこにも楽しさや喜びはあるはずだ。毎日を活気溢れさせる原動力になるかもしれない。ことに、環境問題が重視される今日、旧車の外観や内装を楽しみながら、排出ガスゼロでの利用は、新たな喜びの創造でもある。

 自動車文化を重視する価値観も必要であるのと同時に、走ってこそ価値の生まれるクルマを、時代や事情に則した形で走行する様子があってもいいのではないか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

BMW新型「2シリーズ グランクーペ」は528万円から…日本の道路事情にジャストサイズが嬉しい! ガソリンだけでなくディーゼルもあります
BMW新型「2シリーズ グランクーペ」は528万円から…日本の道路事情にジャストサイズが嬉しい! ガソリンだけでなくディーゼルもあります
Auto Messe Web
「安ウマ」で人気のホンダWR-Vがもっと「ウマ味」をプラス! 弱点だった「上質感」が加わってバカ売れ確実!!
「安ウマ」で人気のホンダWR-Vがもっと「ウマ味」をプラス! 弱点だった「上質感」が加わってバカ売れ確実!!
WEB CARTOP
ホンダ「ホーネット2.0」 最新モデルをインドで発表
ホンダ「ホーネット2.0」 最新モデルをインドで発表
バイクのニュース
欧州 CO2規制を緩和、自動運転開発にテコ入れ 「今こそ行動起こすとき」
欧州 CO2規制を緩和、自動運転開発にテコ入れ 「今こそ行動起こすとき」
AUTOCAR JAPAN
【サウジアラビア】トヨタ最新型「クラウン“マジェスタ”」がスゴイ! 約840万円の334馬力「ハイパワーモデル」! 5年ぶり復活の「高性能仕様」どんなモデル?
【サウジアラビア】トヨタ最新型「クラウン“マジェスタ”」がスゴイ! 約840万円の334馬力「ハイパワーモデル」! 5年ぶり復活の「高性能仕様」どんなモデル?
くるまのニュース
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
乗りものニュース
標準装備を厳選して戦略的な価格を実現したメルセデス・ベンツGLC/GLCクーペのエントリーモデルが日本デビュー
標準装備を厳選して戦略的な価格を実現したメルセデス・ベンツGLC/GLCクーペのエントリーモデルが日本デビュー
カー・アンド・ドライバー
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
AUTOSPORT web
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
レスポンス
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
VAGUE
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
Merkmal
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
レスポンス
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
AUTOSPORT web
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ベストカーWeb
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
Auto Messe Web
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
WEB CARTOP
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
バイクのニュース

みんなのコメント

7件
  • 動かなくなったクラシックカーが、電動化によって走るようになるのはとてもいいですね。

    特にスタイルが魅力的なクラッシックカーが普通に街を走っていると思わず振り返ると思います。
  • 何年か前にコンバートEVのレースを見に行ったことがあります。
    ポルシェと軽がデッドヒート繰り広げたり、なかなか見応えがありました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村