天候の急変により波乱の展開となったF1サンパウロGP予選。そこで2番手タイムを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールだったが、キャリアの中で「経験したことのないコンディション」だったため、Q3のタイム計測を中断しかけたという。
予選を前にした時点でも黒い雨雲がインテルラゴス・サーキット近くに迫っていた。しかもセッションがコース上のデブリ回収のために15分遅れての開始となったことで、Q3開始時点ではサーキット上空を黒い雲が包んだ。
■セッション終盤に”嵐”襲来! 上空は真っ暗に。フェルスタッペンがポールポジション獲得。角田裕毅は首位から0.5秒以内の僅差ながらQ1敗退|F1サンパウロGP予選
そしてQ3後半には嵐が襲来。残り4分というところで、天候の急変によって赤旗終了となった。
その結果、セッション序盤にトップタイムとなる1分10秒727を記録していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。ルクレールは0.294秒差の2番手となった。
ただ、雨が降る前からグリップレベルが低下していたことで、トップのふたりも1周をまとめ上げることに苦戦。上空に雲が立ち込めてサーキットが暗闇に包まれ、風も強まりマシンは不安定になったのだ。そのためルクレールは、タイム計測を中断することさえ考えたという。
「正直なところ、僕のキャリアの中であんな体験は初めてだった。ターン4から先は雨が降っていなかった。でもすごく走らせにくかった。グリップがなかったんだ」
「ラップの終盤、ピットインしようかと考えた。それでもフィニッシュしたら2番手だったから、本当に嬉しい驚きだ。でも今回はサーキットを走っていたみんなにとって奇妙なセッションだった」
今回のサンパウロGPはスプリント形式での開催。土曜日にはスプリントシュートアウトとF1スプリントが行なわれ、金曜日の予選結果を元に日曜日の決勝レースが行なわれる。
「こういうスプリント週末では、レースペースに関して常に大きな疑問符が付く。でも、良いレースになることを願っている」
「土曜日と日曜日にはあまり雨が降らないことを願っているよ」
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