マイチェンで際立つ3つの個性
今年1月に発表されたアルピーヌA110のマイナーチェンジ。その実車が上陸したことでプレス向けの試乗会が開催された。
【画像】走り好きドライバーへ【アルピーヌA110 GTとSを比べる】 全52枚
2017年のデビューということを考えればマイナーチェンジは遅いくらいだが、シンプルな構成のスポーツカーなので、変更はあまり多くないようだ。
主な変更か所は、300ps版エンジンの導入と、インフォテインメントシステムがアップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応したという2点である。
これらの変更を踏まえたうえで、A110シリーズのラインナップも変化している。
これまでのアルピーヌはベーシックなA110ピュア、ラグジュアリーに寄せたA110リネージ、そしてハイパフォーマンスのA110 Sという3グレードで構成されていた。
今回のマイナーチェンジでは3つのグレードとA110 Sの名称こそ変わらないものの、それ以外はA110ピュアがA110に、A110リネージはA110 GTという新しい車名に変更されている。
これまで最強だった292psエンジンは、カタログモデルではA110 Sのみに搭載されていた。
それが今回から300psにアップグレードされ、リネージあらためA110 GTにも搭載される。
新グレードともいえるA110 GTは、シャシーセッティングこそA110と同じ「アルピーヌシャシー」だが、ここに300psエンジンを組み合わせている点が新しい。
3モデルの個性が以前よりもしっかり振り分けられた、という見方でいいと思う。
新グレード「GT」 何が新しい?
今回は300psエンジンの2台、A110 GTとA110 Sに試乗した。
GTはリクライニング可能な革張りシートをはじめとするラグジュアリーなインテリアを装備。
一方のSは潔くモノコックバケットを装備している。
シャシー設定はA110 GTが「アルピーヌシャシー」で、A110 Sは「シャシースポール」となっている。
さらに今回試乗したA110 SにはSのみが装備可能なエアロキットが備わっていた。
これはカーボン製のフロントブレードとエクステンデッドアンダーパネル、そしてやはりカーボン製のリアスポイラーで構成されており、フロントが+60kg、リアは+81kg増しのダウンフォースを得ている。
ブルーアピスという深い紺色のA110 GTで大観山からターンパイクを下りはじめる。
ストローク感のある懐の深いアシとフィット感が高いシートの組み合わせが醸し出すフィーリングは、以前のリネージと大差ない。
シフトチェンジが少し俊敏に感じられるくらいだ。
とはいえ、そもそもこれ以上差し引きできないほど煮詰められている「アルピーヌシャシー」だけに不満があるわけではない。
300ps版エンジンは充分にパワフルだが、そのパワーカーブはこれまでの292ps版とほぼ同じ。
2500から6000rpmをこえたあたりまでずっと8psほど上乗せされている感じなので違いを体感するのは難しい。
とはいえA110 GTはラグジュアリーですっきりした乗り心地と、トップレベルのスピードを兼ね備えた新グレードであることはたしかだ。
比較してわかった「GT」の真価
A110 GTの後でA110 Sのステアリングを握った。
Sは走りはじめた当初からただならぬ雰囲気が伝わってきた。
ゆっくり走っていると車体が重ったるく、抵抗感が強いのだ。
これが前後に備わったエアロキットによるダウンフォースの正体か? とも思ったが、そうではなかった。
走りはじめる時スタッフの方に「これカップ2履いているので、濡れているところ気を付けてください」と言われていたのを思い出した。
ただでさえタイヤ幅が前後とも1サイズ広いSなのに、さらに「公道を走れるレーシングタイヤ装備」なので、気持ち悪いほどの抵抗感。
サーキットでタイムを狙うならこの仕様もアリだが、公道ではA110の軽快で伸びやかなフィーリングが台無しだ。
だがこの極端なセッティングのSをドライブしたことで、「ナローシャシー」とでもいうべき「アルピーヌシャシー」と全域でパワフルな300psエンジンを組み合わせたGTの良さが際立って感じられた。
軽快で、ラグジュアリーで、しかしトップレベルのパワーも備えている。
GTはついに登場したA110の万能グレードという見方もできるのである。
前44%、後56%という理想的な重量配分、空力特性を備えたオリジナルの素性の良さはそのままに、ファインチューンとコンポーネンツの組み合わせによって、走り好きドライバーにフィットしたモデルを生み出してきたアルピーヌ。
さすが開発陣はこのクルマの魅力を熟知しているのだなと感心させられた。
アルピーヌA110 GTのスペック
価格:893万円
全長:4205mm
全幅:1800mm
全高:1250mm
ホイールベース:2420mm
車両重量:1120kg
パワートレイン:直列4気筒1798ccターボ
最高出力:300ps/6300rpm
最大トルク:34.6kg-m/2400rpm
ギアボックス:7速オートマティック
アルピーヌA110 Sのスペック
価格:897万円
全長:4205mm(エアロキット付4230mm)
全幅:1800mm
全高:1250mm
ホイールベース:2420mm
車両重量:1110kg
パワートレイン:直列4気筒1798ccターボ
最高出力:300ps/6300rpm
最大トルク:34.6kg-m/2400rpm
ギアボックス:7速オートマティック
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みんなのコメント
荷物がある程度載ることが必須の私には無理だけど。