プレマ・レーシングは、ランボルギーニLMDhプログラムの運営パートナーとしての役割と、FIA F2などさまざまなシングルシーターレース活動に集中するため、2024年シーズンはLMP2プログラムを行わない予定だ。
イタリアのレーシングチームは現在、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスで2台のオレカ07・ギブソンを走らせているが、これらのパッケージは今年いっぱいで売却される見込みだ。
ランボルギーニSC63、シェイクダウンを終え本格テストを開始。2024年WEC&IMSAにデビューへ
既報のとおりLMP2カテゴリーは今季2023年限りでWECから除外されるが、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、そしてル・マン24時間では存続する。
プレマは昨年、ランボルギーニLMDhプログラムへの準備の一環として、最近設立されたコンサルタント会社プレマ・エンジニアリングを通じてアイアン・リンクスを支援するため、WECとELMSに1台ずつオレカ07をエントリーさせた。この年、同チームはルイ・デレトラズ、フェルディナンド・ハプスブルク、ロレンツォ・コロンボを擁したELMSチームが、プロトタイプカテゴリーで初のシリーズタイトルを獲得した。
焦点をWECに移し2台体制とした2023年のキャンペーンでは、ランボルギーニのワークスドライバーであるダニール・クビアト、ミルコ・ボルトロッティ、アンドレア・カルダレッリをLMP2のラインナップに加えている。
「来年、我々の関与は(ランボルギーニSC63を用いた)LMDhプログラムにあり、私たちのチームはそれを継続する」とSportscar365に語ったレネ・ロジン。
チームプリンシパルである彼は、「我々はLMP2を2024年に備えるための学習プロセスとして使用し、(今後は)LMDhに焦点を当てる予定だ」と述べた。
なおロジンによると、プレマにはELMSプログラムを行うようドライバーから「かなり多くの要望」があったが、チームとしてはLMP2の運用を中止するという当初の計画を今後も維持していく方針だという。
「いまのところは計画どおりに進めることにする」とロジン。
「もちろん、今後数週間から数カ月で物事が変化する可能性はある。しかし、我々のシングルシータープロジェクトやランボルギーニとアイアン・リンクスによるLMDhプログラムなど、やるべきことはたくさんある」
「だから私たちはそれを貫こうと思う。物事をあまり横方向に伸ばしたくないんだ。我々は今後も改善を続け、パフォーマンスを高い水準で維持していきたいと考えている」
仮にLMP2プログラムをオンラインに維持しようとした場合、プレマはふたつの異なるプロトタイプレースの取り組みを効果的に行うことで増加する作業負荷を管理するために、より多くの人員に投資する必要がある。
「それは私たちの活動の制限している事実だ」とロジンは認めた。
「我々はすでに充分な仕事をしている。会社には多くの従業員がいて、少なくとも20人はいる」
「LMDhプログラムを考慮すると来年はそれで手一杯だ。F2に新しいクルマが登場するし、2025年にはF3のニューマシンもくる。かなり多くのことが起きているんだ」
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