7度のF1王者が汚れ役？ グリッド降格ハミルトンはフェラーリ地元でルクレールを援護するのか「それで彼がポールを獲れるなら……」

　F1イタリアGPで初日から好調の地元フェラーリ勢。ただルイス・ハミルトンに関しては前戦で科されたペナルティにより5グリッド降格が決まっているため、場合によっては予選でシャルル・ルクレールを援護する可能性が出てきている。

　今季のフェラーリは、ハミルトンが中国のスプリントで勝利を挙げたものの、決勝レースでは一度も勝つことができていない。そんな中、“スピードの殿堂”とも言われる超高速サーキットのモンツァで迎えるイタリアGPは、フェラーリにとって大切な地元レースであり、熱狂的ファンの“ティフォシ”の前で是が非でも良い結果を持ち帰りたいところだ。

　FP1ではハミルトンとルクレールがワンツー、FP2でもルクレールがトップと僅差の2番手に入るなど、フェラーリ勢はポールポジションも期待されるような速さを見せている。ただハミルトンは前戦オランダGPでのレコノサンスラップ中の違反（最終コーナー立ち上がりからピットレーン進入までのダブルイエローが振られていた区間で十分に減速をしなかった）で5グリッド降格が決まっており、仮に予選をトップで終えても6番グリッドからのスタートとなる。

　したがって予選Q3では、ハミルトンがルクレールのポールポジション獲得をアシストするべく、ルクレールのアタック中に自身が前を走ってトウ（スリップストリームによる牽引）を使わせる可能性がある。

　このことは既にチーム内で話し合われているのかと問われたハミルトンは、こう答えた。

「いいや。でもフェラーリは以前からそれをしていることは知っている。僕が（F1で）走り始めた頃は、キミ（ライコネン）とフェリペ（マッサ）がよくやっていたよね」

「それをやって効果がある可能性もあるし、一方でリスクの方が大きいと感じることもある。それにどちらかひとりは確実に犠牲になるからね。それを今週末にやるかどうかは分からないし、まだ話し合ってもいない」

「でも、もしそれでシャルルがいけるなら（ポールポジションを獲得できるなら）、自分が喜んでその役を引き受けるよ」

Comments

[gin********]

ルクレールは10グリッド降格が正しい。

[tnw]

タイヤを持たせる作戦が普遍的にタイヤ係が嫌うのではないかな。チームの話し合い以前の問題。音楽家レベルのような楽しい感じ。