現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「ACシュニッツァー ACS4 4.0i」をテスト 老舗BMWチューナーによる400馬力Z4ロードスターのドライビングプレジャーとは?

ここから本文です

「ACシュニッツァー ACS4 4.0i」をテスト 老舗BMWチューナーによる400馬力Z4ロードスターのドライビングプレジャーとは?

掲載
「ACシュニッツァー ACS4 4.0i」をテスト 老舗BMWチューナーによる400馬力Z4ロードスターのドライビングプレジャーとは?

ACシュニッツァー ACS4 4.0iをテスト。チューニングされたZ4ロードスターの400馬力はこんな感じ。ノーマルのBMW Z4では物足りないあなたに、ACシュニッツァーはルックスとパワー、そしてドライビングプレジャーを向上させたソリューションを提供する。

チューニングは常に極端である必要はなく、控えめに見える方を好む人も多い。ACシュニッツァーは、「BMW Z4 M40iロードスター」に、エクステリアは控えめに、インテリアにはオリジナルパーツを所々にあしらい、パフォーマンスはしっかりと向上させてチューンナップしている。

【馬力バカ祭り】ドイツ人にも大人気 チューニングカーの祭典 PSデイズ2023 5年で20万km走行した「スズキ スイフト スポーツ」

まずはエクステリアを詳しく見ていこう。そもそも、ACシュニッツァーは見た目に関してはかなり控えめで洗練されたデザインを基本としている。

ACS4 4.0iは、フロントに新しいアンダーリップスポイラーを備えている。4本出しのエキゾーストシステムも追加され、サイレンサーはカーボンで縁取られている。見た目がシックなだけでなく、音もいい。

21インチの大型ホイールと25mmのローダウン

このスポーツカーは、21インチの堂々としたホイールを履いている。ローダウンはスポーツコイルオーバーサスペンションによって25mm地面に近づいた。ACシュニッツァーのレタリングとブラックのリップスポイラー相まって、「Z4」はさらにスポーティに見える。

しかし、手が入ったのはエクステリアだけでなく、インテリアにおいても、控えめなディテールが、これがただの「標準的な」Z4ではないことを示唆している。ドライバーにとっておそらく最も重要なディテールは、レザーとアルカンターラの混合素材で覆われ、12時位置にACシュニッツァーの文字が記された新しいステアリングホイールだろう。その後ろには、スポーツカーにふさわしく、プラスチック製ではなく金属製のギアシフトパドルが配置されている。さらに、新しいiDriveコントローラーと新しいペダルセットが追加された。

「Z4 M40i」はベーシックな形でも340馬力と決してアンダーパワーではないが、ソフトウェアの最適化により、最高出力400馬力、最大トルク600Nmを発生するようになった。折りたたみ式ルーフを開け、エンジンを始動して耳を傾けてみよう。アイドリング時のレブリミッターにより、最初はあまり音が耳に届かない。

最高出力400馬力の推進力は速い。0から100km/hまでの標準タイムは4.5秒だが、正確な数字を示していない。ロードスターは力強く走り去り、270km/hで走ることも可能だが、残念ながらプレスカーは250km/hに制限されていた。

ダイレクトなステアリングは心地よく、シャシーは非常にしっかりしている

しかし、スピードだけでなく、ハンドリングも少なくとも同じくらい重要だ。「Z4」はそこにポイントを置いている。たしかにセンター付近では、21インチの巨大なホイールを履いていることに気づく。最初は無理に曲がらなければならないが、その後、スポーツカーはコーナーをタイトかつダイレクトに曲がっていく。

後輪駆動のおかげで、ステアリングにも邪魔な駆動の影響はない。ブレーキの効きもよく、コイルオーバーサスペンションとの組み合わせで、クルマは実に生き生きとしていて、見事にカーブに放り込むことができ、またきれいに力強く加速していく。

快適なシートは横方向のサポートは十分だが、硬いサスペンションと大径ホイールの組み合わせにより、ちょっとした段差でも振動を乗員に伝えてくる。しかし、本当に不快になるのは悪路のときだけだ。

リラックスしたクルージングに誘えば、至極快適である。ベーシックカーのようにサスペンションをアクティブに調整することはできないが・・・。

チューニングパーツに約25,000ユーロ(約392万円)

さて、価格である。ACシュニッツァーによると、ベース車両は66,900ユーロ(約1,050万円)、それに9,970ユーロ(約156万円)のオプションパーツが工場出荷時に装着されている。

チューニング費用は、ホイールが5,735ユーロ(約90万円)、パフォーマンスアップグレードが4,572ユーロ(約71万円)。スポーツステアリングホイールを選択した人は、さらに1,083ユーロ(約17万円)を支払う。合計で、チューニングは24,750ユーロ(約388万円)に達し、合計価格は100,000ユーロ(約1,570万円)以上になる。大金だが、その分、ドライビングの喜びも大きい!

Text: Sebastian Friemel Photo: AUTO BILD / Christian Goes

こんな記事も読まれています

VWグループ各車の車載ディスプレイに新アプリ導入へ、ソフトウェア部門「CARIAD」がHARMANと協力
VWグループ各車の車載ディスプレイに新アプリ導入へ、ソフトウェア部門「CARIAD」がHARMANと協力
レスポンス
政治の影響でBEVが左右される諸外国! 対照的に際立つ日本の自動車市場の健全性
政治の影響でBEVが左右される諸外国! 対照的に際立つ日本の自動車市場の健全性
WEB CARTOP
【未来予想図】第9世代「フォルクスワーゲン ゴルフ」はBEVになる!ゴルフ9の未来予想図とテクニカルインフォメーション!
【未来予想図】第9世代「フォルクスワーゲン ゴルフ」はBEVになる!ゴルフ9の未来予想図とテクニカルインフォメーション!
AutoBild Japan
「ブティック型店舗」で自動車ディーラーの概念を変えたマセラティがめざすものとは
「ブティック型店舗」で自動車ディーラーの概念を変えたマセラティがめざすものとは
レスポンス
日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
くるまのニュース
長瀬智也さんがビンテージアメリカンのレースを続ける思い「誰かの趣味や、人生の良い時間を過ごすきっかけになったら」
長瀬智也さんがビンテージアメリカンのレースを続ける思い「誰かの趣味や、人生の良い時間を過ごすきっかけになったら」
モーサイ
初採用の光る“VWロゴ”がカッコいい フォルクスワーゲン新型「ゴルフ」日本発表 9月より予約を開始
初採用の光る“VWロゴ”がカッコいい フォルクスワーゲン新型「ゴルフ」日本発表 9月より予約を開始
VAGUE
沖縄・豊見城郵便局にシェアサイクル「ちゅらチャリ」新設
沖縄・豊見城郵便局にシェアサイクル「ちゅらチャリ」新設
レスポンス
「高速降りずに寝れるのサイコー!」 1泊3000円で「サービスエリア」に泊まれる? 車中泊よりも快適な「謎のハイウェイホテル」とは?
「高速降りずに寝れるのサイコー!」 1泊3000円で「サービスエリア」に泊まれる? 車中泊よりも快適な「謎のハイウェイホテル」とは?
くるまのニュース
スズキの8耐ファクトリーチーム「チームスズキ CN チャレンジ」 チームディレクターに直撃インタビュー 「GSX-R1000R」はまだまだ終わらない!?(後編)
スズキの8耐ファクトリーチーム「チームスズキ CN チャレンジ」 チームディレクターに直撃インタビュー 「GSX-R1000R」はまだまだ終わらない!?(後編)
バイクのニュース
コストパフォーマンス最高! ハイフロータービンで簡単に愛車を強化する方法~カスタムHOW TO~
コストパフォーマンス最高! ハイフロータービンで簡単に愛車を強化する方法~カスタムHOW TO~
レスポンス
【10年ひと昔の新車】シトロエンのDSシリーズ第三弾は、クロスオーバーRVの「DS5」だった
【10年ひと昔の新車】シトロエンのDSシリーズ第三弾は、クロスオーバーRVの「DS5」だった
Webモーターマガジン
Hyundai Motor Group、ソウルのスマートオフィスビルにおけるロボットサービスの提供強化
Hyundai Motor Group、ソウルのスマートオフィスビルにおけるロボットサービスの提供強化
カー・アンド・ドライバー
【魅惑のスーパースポーツ】究極「12気筒」、フェラーリのフラッグシップ「12 Cilindri=ドーディッチ・チリンドリ」の衝撃
【魅惑のスーパースポーツ】究極「12気筒」、フェラーリのフラッグシップ「12 Cilindri=ドーディッチ・チリンドリ」の衝撃
カー・アンド・ドライバー
ホンダCB-1[名車バイクレビュー] スポーツバイクの原点回帰。新ネイキッドを目指す凛としたカッコよさ!
ホンダCB-1[名車バイクレビュー] スポーツバイクの原点回帰。新ネイキッドを目指す凛としたカッコよさ!
WEBヤングマシン
“新車”のトヨタ「2000GT」に大反響! 「5ナンバー」ボディ&クーペとオープン設定! “ホンモノ志向”レプリカモデル「ロッキー2000GT」実車展示に熱視線
“新車”のトヨタ「2000GT」に大反響! 「5ナンバー」ボディ&クーペとオープン設定! “ホンモノ志向”レプリカモデル「ロッキー2000GT」実車展示に熱視線
くるまのニュース
SYM「オービットスリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
SYM「オービットスリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
F1イギリスGP FP2:ノリスが初日最速、マクラーレン1-2。ペレス、ヒュルケンベルグ、ルクレールというトップ5に
F1イギリスGP FP2:ノリスが初日最速、マクラーレン1-2。ペレス、ヒュルケンベルグ、ルクレールというトップ5に
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

7.088.0万円

中古車を検索
Zの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

7.088.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村