ACシュニッツァー ACS4 4.0iをテスト。チューニングされたZ4ロードスターの400馬力はこんな感じ。ノーマルのBMW Z4では物足りないあなたに、ACシュニッツァーはルックスとパワー、そしてドライビングプレジャーを向上させたソリューションを提供する。
チューニングは常に極端である必要はなく、控えめに見える方を好む人も多い。ACシュニッツァーは、「BMW Z4 M40iロードスター」に、エクステリアは控えめに、インテリアにはオリジナルパーツを所々にあしらい、パフォーマンスはしっかりと向上させてチューンナップしている。
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まずはエクステリアを詳しく見ていこう。そもそも、ACシュニッツァーは見た目に関してはかなり控えめで洗練されたデザインを基本としている。
ACS4 4.0iは、フロントに新しいアンダーリップスポイラーを備えている。4本出しのエキゾーストシステムも追加され、サイレンサーはカーボンで縁取られている。見た目がシックなだけでなく、音もいい。
21インチの大型ホイールと25mmのローダウン
このスポーツカーは、21インチの堂々としたホイールを履いている。ローダウンはスポーツコイルオーバーサスペンションによって25mm地面に近づいた。ACシュニッツァーのレタリングとブラックのリップスポイラー相まって、「Z4」はさらにスポーティに見える。
しかし、手が入ったのはエクステリアだけでなく、インテリアにおいても、控えめなディテールが、これがただの「標準的な」Z4ではないことを示唆している。ドライバーにとっておそらく最も重要なディテールは、レザーとアルカンターラの混合素材で覆われ、12時位置にACシュニッツァーの文字が記された新しいステアリングホイールだろう。その後ろには、スポーツカーにふさわしく、プラスチック製ではなく金属製のギアシフトパドルが配置されている。さらに、新しいiDriveコントローラーと新しいペダルセットが追加された。
「Z4 M40i」はベーシックな形でも340馬力と決してアンダーパワーではないが、ソフトウェアの最適化により、最高出力400馬力、最大トルク600Nmを発生するようになった。折りたたみ式ルーフを開け、エンジンを始動して耳を傾けてみよう。アイドリング時のレブリミッターにより、最初はあまり音が耳に届かない。
最高出力400馬力の推進力は速い。0から100km/hまでの標準タイムは4.5秒だが、正確な数字を示していない。ロードスターは力強く走り去り、270km/hで走ることも可能だが、残念ながらプレスカーは250km/hに制限されていた。
ダイレクトなステアリングは心地よく、シャシーは非常にしっかりしている
しかし、スピードだけでなく、ハンドリングも少なくとも同じくらい重要だ。「Z4」はそこにポイントを置いている。たしかにセンター付近では、21インチの巨大なホイールを履いていることに気づく。最初は無理に曲がらなければならないが、その後、スポーツカーはコーナーをタイトかつダイレクトに曲がっていく。
後輪駆動のおかげで、ステアリングにも邪魔な駆動の影響はない。ブレーキの効きもよく、コイルオーバーサスペンションとの組み合わせで、クルマは実に生き生きとしていて、見事にカーブに放り込むことができ、またきれいに力強く加速していく。
快適なシートは横方向のサポートは十分だが、硬いサスペンションと大径ホイールの組み合わせにより、ちょっとした段差でも振動を乗員に伝えてくる。しかし、本当に不快になるのは悪路のときだけだ。
リラックスしたクルージングに誘えば、至極快適である。ベーシックカーのようにサスペンションをアクティブに調整することはできないが・・・。
チューニングパーツに約25,000ユーロ(約392万円)
さて、価格である。ACシュニッツァーによると、ベース車両は66,900ユーロ(約1,050万円)、それに9,970ユーロ(約156万円)のオプションパーツが工場出荷時に装着されている。
チューニング費用は、ホイールが5,735ユーロ(約90万円)、パフォーマンスアップグレードが4,572ユーロ(約71万円)。スポーツステアリングホイールを選択した人は、さらに1,083ユーロ(約17万円)を支払う。合計で、チューニングは24,750ユーロ(約388万円)に達し、合計価格は100,000ユーロ(約1,570万円)以上になる。大金だが、その分、ドライビングの喜びも大きい!
Text: Sebastian Friemel Photo: AUTO BILD / Christian Goes
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