3基の電気モーターを搭載!
1000psオーバーを実現
3月30日、ランボルギーニは、新型「Revuelto(レヴエルト)」を発表した。
新型レヴエルトは、ミッドシップに6.5リッター自然吸気V型12気筒ガソリン・エンジンを搭載し、かつ3基の電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドだ。ランボルギーニは「HPEV(ハイパフォーマンスEV)」と表現。システム最高出力は1015psにも達する。
組み合わされるトランスミッションは12気筒モデル初のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)で、8段。リアに横置きされる。ちなみにリア横置きトランスミッションを採用したランボルギーニ車は、「ミウラ」と「Essenza SCV12」の2台のみという。
バッテリーの容量は3.8kWhで、サイズは長さが1550mm、高さが301mm、幅が240mmとコンパクト。0%から満充電に要する時間は、普通充電器で約30分だ。
足まわりには、最新世代のカーボンセラミックブレーキプラスを採用。フロントのキャリパーは6ピストンから10ピストンに強化。タイヤは特別に開発されたブリヂストン「ポテンザ・スポーツ」を履く。サイズはフロントが265/35ZRF20ないしは265/30ZRF21、リヤが345/30ZRF21または355/25ZRF22。いずれもランフラットタイプで、パンク時も80km/h以下であれば80kmほど走行できる。
走行モードは13種類が用意されている。なかでも、「リチャージ」、「ハイブリッド」、「パフォーマンス」は新型レヴエルトのみのモードだ。リチャージを選ぶとV12エンジンが発電機となり、バッテリーに電気を供給する。
エクステリアは、過去の「ディアブロ」や「ムルシエラゴ」といったV12モデルからインスピレーションを受けてデザインされたという。2枚のドアは、垂直方向に開くシザータイプ。Y字をモチーフにした灯火類なども目をひく。
インテリアはデジタル化。メーターは12.3インチのデジタルタイプを採用。速度やエンジン回転数などの情報は、メーターとともに助手席側に設置された9.1インチのパッセンジャー用のディスプレイにも表示される。
インパネには、インフォテインメント用の8.4インチ縦型ディスプレイを配置。ランボルギーニとしては初のスワイプ機能によって、スマートフォンのように操作出来るという。ナビゲーションシステムはオンライン機能によって、常に最新の地図に更新される。
ステアリングホイールに設けられた4個のダイヤルでは、走行モードやリヤウイングなどを操作できる。
ミッドシップモデルながら、リヤシート背後にはゴルフバッグサイズの荷物も積載可能。フロント部分には、小型のキャリーバッグも2個積めるそうだ。助手席側のダッシュボードにはカップホルダーを、センターコンソールには小物入れが備わる。
運転支援システムは、レーダーとカメラ、センサーで構成。車線逸脱警報機能やACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、後退時車両検知警報などがつく。360°カメラも搭載し、駐車をサポートする。
レヴエルトとはスペイン語で“かき混ぜる”という意味である。ガソリンエンジンとモーターの組み合わせたHPEVは、どこまでファンの心を掴むのだろうか。否、かき乱すのだろうか。新型レヴエルトの日本導入時期などは今後明かされる。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
(フォルクスワーゲン・グループが子会社のアウディを通じて所有している。)
2023/3/30 09:57違
LB744、レヴェルト発表されましたね。
やはり私が1月にイタリアで見てきたオレンジのモックアップがメインでローンチされてましたね。
今回のシザースドアは非常に乗り降りがしやすいように設計されています。