ステークF1チームは、2024年シーズンを戦う新車『C44』をロンドンで発表した。
昨年までアルファロメオF1として活動してきたザウバーは、2026年からアウディと組み、ワークス体制でF1を戦っていくことが決まっているが、2024年シーズンから2年間はステークF1チームとして参戦する。
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エントリーリストにはステークF1チーム・キック・ザウバーと記載されており、シャシー名はキック・ザウバーとなっている。
一方でマシン名称は、ザウバーがBMWと組んでいた2006~2009年を除いて伝統的に採用されてきた法則に従い、C44と名付けられている。
C44は、アルファロメオ時代のワインレッドと白を基調としたカラーリングからイメージを一新。ティザー画像などでも多用されてきたグリーンと、ブラックが印象的な全く新しいカラーリングが採用された。このカラーリングは、ステークと同じオーナーを持つストリームサービス『Kick.com』をイメージさせる。
発表されたマシンは、チームが”アグレッシブに再設計した”と呼ぶ空力パッケージと、プッシュロッド式からプルロッド式に変更されたフロントサスペンションが特徴だ。
サイドポンツーンはトレンドを押さえたダウンウォッシュ型だが、過激に絞り込まれている。
ドライバーラインアップは、バルテリ・ボッタスと周冠宇。チーム在籍3年目のボッタスは、F1フル参戦12シーズン目を迎えるベテランであり、アウディの参戦開始までチームを上昇気流に乗せる牽引役と期待されているだろう。周冠宇は今年でF1デビュー3年目。彼にとっては待望の母国グランプリとなる中国GPがカレンダーに復活したこともあって、シーズン序盤から高いパフォーマンスを見せたいところだ。
チームにとって2024年、および2025年はアウディを迎え入れる下地を作る大事な時期となるため、テクニカル・ディレクターのジェームス・キーをマクラーレンから獲得するなど、体制強化を進めている。コンストラクターズランキング9位に終わった昨シーズンから、装いを新たにしたC44でいかに大きく飛躍できるかが、その後のアウディ時代を含めて大きく左右することになるだろう。
チームはこれまでよりも野心的な研究開発プログラムを計画しており、開幕戦でいくつか重要なアップデートを投入できるよう、最終調整しているという。
C44は、2月21~23日にバーレーンで行なわれるF1公式プレシーズンテストに先立ち、9日(金)にバルセロナで行なわれるフィルミングデーで、バルテリ・ボッタスと周冠宇によってシェイクダウンを行なう予定となっている。
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