2019スーパーGT第8戦もてぎ。ジェンソン・バトン (#1 RAYBRIG NSX-GT)は悔しい部分がありつつも様々なバトルができて楽しかったと、自身の“ラストスティント”を振り返った。
予選ではQ1を担当するも、11番手に終わってしまったバトン。自身のスーパーGTラストレースは第1スティントを務め、序盤から積極的にポジションを上げていった。21周目にピットインし山本尚貴に交代すると、山本はピットアウト直後に1分39秒070のファステストラップをマーク。ペースよく周回を重ねたが、終盤はタイヤのピックアップに悩まされ1号車は6位でレースを終えた。
■スーパーGT離脱を決めたバトン「新しい挑戦をするための決断、みんなに感謝」
今回のもてぎ戦がスーパーGTラストレースだったバトン。決勝中はバトルを楽しむことができたと語った。
「色々バトルもできて楽しいスティントだった。第1スティントはGT300が集団になって現れるからトラフィックが大変だったけど、その中でポジションを上げていった。8号車(ARTA NSX-GT)の後ろについたんだけど、なかなか抜くことができなかった」
「いいスティントだったと思うけど、8号車の方がコンディションに合ったタイヤを選べていたのかなと思う。後半スティントの尚貴はタイヤのウォームアップに苦しんでいたのに対して、8号車のウォームアップ時のペースはすごく良かった。そこで10秒くらいロスしたのが痛かったなと思う。悔しい気持ちもあるけど、尚貴とともに現状でできる限りのことはやれた」
「ただ、今回のレクサスは別カテゴリーになったかのように速くなっていた。特にストレートスピードで10km/hくらい違っていた。理由はなぜか分からないが、完全に彼らと勝負できない状況になっていて残念だった」
自身のスーパーGTラストレースをそう振り返ったバトン。走行中は“これがスーパーGTでの最後のレースだ”と感傷に浸る暇はなかったという。
「乗っているときは“これが最後だ”と感傷的になることはなかったというか、実際にはそんな余裕がなかった。スーパーGTは本当にシビアなレースだし、特にピックアップが発生してクルマがスライドし始めるとコントロールするが難しくなって神経を使う。でも、8号車といいバトルができたし、何台かパスできて、順位も上げることができた。本当にレースを楽しめたスティントだった」
昨年はフル参戦1年目ながらシリーズチャンピオンに輝いたバトン。しかし、2年目となった今年は一転して不運なアクシデントに見舞われることが多かった。彼らが持っているパフォーマンスが結果に繋がらず、昨年とは全く逆の流れとなってしまったが、バトンはスーパーGTは改めて“素晴らしいチャンピオンシップだ”と語った。
「2シーズン戦って、改めてコンペティティブなカテゴリーだと思った。ただ、このGT500車両を熟知するのは難しいし、タイヤの性能が発揮される温度レンジが少し違うだけで、大きく結果が変わってくる。すごくトリッキーだし、もっと学ばなければいけないところもたくさんあった。あとは全体的にタイム差が接近しているというのも驚いたところだった」
「またF1と違ってシーズンオフにどんどんテストをやってデータを集めてクルマとタイヤを仕上げていく。僕がこれまでやってきたレースとは違う流れがあるけど、本当に素晴らしいチャンピオンシップだと思う」
そして自身は参戦しないものの、来季以降のスーパーGT、特にDTMとのClass1規定統一という部分に触れ、今後の両カテゴリーの発展を期待していた。
「来年GT500には新しい車両が導入されるけど、さらにコンペティティブなものになることを期待したい。GT500も完全にClass1規定になってDTM車両と同じになる。この2つのカテゴリーの距離が縮まっていくことを期待しているし、(交流戦を含め)ふたつのカテゴリーが今起こしているアクションは本当に素晴らしいと思っている。僕としては本当にエンジョイできた2年間だった」
なお、バトンは11月10日にツインリンクもてぎで開催される「Honda RACING THANKS DAY」に出演する。そこが彼の“スーパーGTラストラン”となる予定だ。
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