現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 岩佐歩夢、スーパーフォーミュラでの1年に幕「悔しいが充実した1年だった。世界の頂点に向け、もっと速く強くなった自分をお見せできるよう頑張る」

ここから本文です

岩佐歩夢、スーパーフォーミュラでの1年に幕「悔しいが充実した1年だった。世界の頂点に向け、もっと速く強くなった自分をお見せできるよう頑張る」

掲載 9
岩佐歩夢、スーパーフォーミュラでの1年に幕「悔しいが充実した1年だった。世界の頂点に向け、もっと速く強くなった自分をお見せできるよう頑張る」

 岩佐歩夢の、スーパーフォーミュラでの1年が幕を閉じた。ポールポジション1回、決勝では2位3回と速さを見せたものの、優勝や目標としていたチャンピオンには届かなかった。

 この結果について岩佐は、「はっきりと悔しい」と語る一方で、全力を尽くして戦えたことにより「成長できた」とも感じていると語った。

■岩佐歩夢が自身プロデュースのイベントを開催する理由……認知度拡大がF1シート獲得の”重要な要素”「レッドブルからのタスクのひとつです」

 鈴鹿サーキットでの最終戦、岩佐は予選ではQ2に進むのが精一杯で11番グリッドからスタート。決勝レースに向けてはマシンのセッティングをガラリと変えて臨んだ結果、優れたレースペースを発揮して、最後には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を抜いて7位フィニッシュ。これで通算の獲得ポイントは63.5ポイントとなり、ランキング5番手でシーズンを終えることになった。ルーキー・オブ・ザ・イヤーには選ばれたものの、未勝利に終わることとなってしまった。

「シーズンの感想としては、はっきりと悔しいです」

 岩佐はそう語った。今季は速さを見せるシーンも多かったが、スタートで後退することも多かった。最終戦の前日に行なわれた第8戦でも、フロントロウ2番手スタートながら、ギヤが入らないという制御系の問題に見舞われて最後尾まで落ちてしまった。

「自分の目指していたところまではいかなかったというのはあります。でも、全力で挑んだ結果です。悔しさが一番ありますけど、それと同時に、チーム、そしてこのチャンピオンシップで得た経験値や学んだことがすごく多くて、自分としても成長できたかなと感じています」

「これを今後、自分が目指している世界の頂点というところに、活かしていきたいと思っています」

「自分としては、全力でぶち当たってやっていくことができた1年でした。色々と反省点もあるし、改善点もありますけど、本当に充実した1年だったと思います」

 最終戦の決勝レースフィニッシュ後、岩佐は無線で、チームに対して「僕も同じ気持ちです」と語ったシーンもあったが、チームからの交信はSFgoでは捉えられていなかった。どんな話があったのかと尋ねると、岩佐は次のように説明してくれた。

「エンジニアさんから、今年1年についての感想だったり、気持ちを聞きました。そしてこれからそれぞれ成長していって、またどこかで巡り会う時が来たら、また一緒に勝ちに行き、チャンピオンを狙いましょうという話をしてもらいました。それに対して『僕も同じ気持ちです』と言ったんです」

 それは、来季の岩佐はスーパーフォーミュラに参戦しないことが決まったということなのか? そう尋ねると岩佐は、「何も、未定です」と語り、次のように続けた。

「色々お話しをいただいているのは現状です。ただ、確約だったり、方向性というのはまだないです。僕としては、スーパーフォーミュラを今年1年やりながら、それと同時進行でF1のプログラム、F1のシート獲得のために動いてきているというところもあります」

「F1のシート獲得、F1の舞台で戦う、そしてそこでトップを狙うという目標は今後も変わらないので、どうなるかというところですね」

 岩佐のスーパーフォーミュラでの1年は幕を降ろしたが、今後年内は海外に滞在し、F1プログラムに集中する予定だという。目標である世界の頂点に向けて……。

「さらに成長して、来年はもっと速く強くなった自分をお見せできるように、これからも頑張っていきたいと思います」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ビッグになります! 海外フォーミュラ挑戦が決まったトヨタ育成の中村仁、壮大な夢を語る「誰かの憧れになるのが僕の目標」
ビッグになります! 海外フォーミュラ挑戦が決まったトヨタ育成の中村仁、壮大な夢を語る「誰かの憧れになるのが僕の目標」
motorsport.com 日本版
僕の笑顔で察して! マルティン、アプリリアの飛躍に自信「ここ数年で最大のジャンプを果たしている」
僕の笑顔で察して! マルティン、アプリリアの飛躍に自信「ここ数年で最大のジャンプを果たしている」
motorsport.com 日本版
GT500ルーキーシーズンで光る速さ見せた名取鉄平、2年目は“勝てる体制”へのステップアップ望む「僕は今が1番大事な時期」
GT500ルーキーシーズンで光る速さ見せた名取鉄平、2年目は“勝てる体制”へのステップアップ望む「僕は今が1番大事な時期」
motorsport.com 日本版
2025年躍進の吉兆か? 鈴鹿テストで好タイム連発のスリーボンド三宅淳詞、かつてない感触に高揚「これぞスーパーフォーミュラだ」
2025年躍進の吉兆か? 鈴鹿テストで好タイム連発のスリーボンド三宅淳詞、かつてない感触に高揚「これぞスーパーフォーミュラだ」
motorsport.com 日本版
KTM解雇のミラー、悔しい2年を終えて落胆隠さず「僕にとってもみんなにとっても残念だった」
KTM解雇のミラー、悔しい2年を終えて落胆隠さず「僕にとってもみんなにとっても残念だった」
motorsport.com 日本版
MARELLIとの最後のレース、最後尾から意地と感謝の表彰台。ホシノインパルで継承される『全開魂』と『イズム』
MARELLIとの最後のレース、最後尾から意地と感謝の表彰台。ホシノインパルで継承される『全開魂』と『イズム』
AUTOSPORT web
中山雄一、10シーズン参戦したスーパーGTは“一旦お休み”。今後はTGRから新しい舞台に挑戦?
中山雄一、10シーズン参戦したスーパーGTは“一旦お休み”。今後はTGRから新しい舞台に挑戦?
motorsport.com 日本版
角田裕毅の新チームメイト、アイザック・ハジャーって誰だ? 実は柔道有段者で大の日本好き……!
角田裕毅の新チームメイト、アイザック・ハジャーって誰だ? 実は柔道有段者で大の日本好き……!
motorsport.com 日本版
Juju、SF参戦を通して“クルマづくり”で成長見せる。話題を呼んだ強気のバトルは「郷に入れば郷に従え」の考えも
Juju、SF参戦を通して“クルマづくり”で成長見せる。話題を呼んだ強気のバトルは「郷に入れば郷に従え」の考えも
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ライダー全面刷新のアプリリア、2025年は「オープンマインド」で王者マルティンらに接するのが鍵?
【MotoGP】ライダー全面刷新のアプリリア、2025年は「オープンマインド」で王者マルティンらに接するのが鍵?
motorsport.com 日本版
レッドブルの苦戦鮮明だった2024年、それでもフェルスタッペンは「一度もパニックにならなかった」とチーム称賛
レッドブルの苦戦鮮明だった2024年、それでもフェルスタッペンは「一度もパニックにならなかった」とチーム称賛
motorsport.com 日本版
角田裕毅との“レッドブル昇格レース”を制したリアム・ローソン、その強みはどこに。スーパーフォーミュラ時代に垣間見えたもの
角田裕毅との“レッドブル昇格レース”を制したリアム・ローソン、その強みはどこに。スーパーフォーミュラ時代に垣間見えたもの
motorsport.com 日本版
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペンがもしル・マンに参戦したら……? 耐久王クリステンセンは才能を確信「間違いなく速く安定感があるはず」
フェルスタッペンがもしル・マンに参戦したら……? 耐久王クリステンセンは才能を確信「間違いなく速く安定感があるはず」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
motorsport.com 日本版
ピアストリ、オフシーズンは弱点克服に注力「ポテンシャルを発揮できれば、楽しいシーズンになるはず」
ピアストリ、オフシーズンは弱点克服に注力「ポテンシャルを発揮できれば、楽しいシーズンになるはず」
motorsport.com 日本版
ル・マン伝説9回勝者クリステンセン、母国の後輩マグヌッセンを語る「デンマークの人は皆彼が好きなんだ」
ル・マン伝説9回勝者クリステンセン、母国の後輩マグヌッセンを語る「デンマークの人は皆彼が好きなんだ」
motorsport.com 日本版
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

9件
  • hit********
    あのマシン、スタートに問題があるのかな?
    クリーンスタートできていれば、随分違った結果になったけどね
    マルコさんは、今年で日本のプロフラムを打ち切るって言っているから、岩佐は来年どうするのかね
  • s88********
    どうしてもバンドーン、ガスリー、ローソンと比べてしまう。プルシェールがいたらどうなってたかも興味がある
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村