Lotus Evija
ロータス エヴァイヤ
ロータスカーズ、英国のエネルギー企業「セントリカ」とのパートナーシップを発表
フルEVスポーツ「エヴァイヤ」を介した協力関係
ブリティッシュガスの親会社であるエネルギー企業「セントリカ(Centrica)」とロータスカーズが、新たなパートナーシップを発表。ロータスが開発するフルEVハイパースポーツ「エヴァイヤ」を介して、密接な協力関係を築くことを明らかにした。
両社は、EVを住宅の延長として電力を貯蔵するグリッドとし、エネルギー市場に電力を供給することで収入を得るプロセスの構築を目指している。これはEVを自宅や移動中のスマートデバイスによって制御し、炭酸ガス排出量を最小限に抑える存在としてだけでなく、エネルギー貯蔵源として活用する試みとなる。
これまでセントリカは、独自に低炭素技術を活用する持続可能プログラムを促進してきた。そのノウハウをロータスにもたらすことで、自動車の製造から販売まで従業員の日常的な活動におけるCO2の削減をより進めることが期待されている。
2018年以降、ロータスは投資への拡大を続けており、その一環として“ゼロカーボン”が最も重要な課題として挙げられてきた。今後、セントリカとの協力関係により、世界規模の充電設備の拡充も大きく進むとみられている。
“ネットゼロ”社会を進めるために必要不可欠なEV
セントリカ・グループのクリス・オシェアCEOは、ロータスとのパートナーシップ締結について以下のようにコメントした。
「私たちは、お客様とコミュニティが再生可能エネルギーの活用などにより、年間を通して一次エネルギー消費量をゼロに近づける“ネットゼロ”への支援を進めています。そのために、電気自動車の導入は必要不可欠です」
「この取り組みを進めるためのテクノロジー、ノウハウ、そして大規模なインフラを私たちは所有しています。ロータスとのパートナーシップは、私たちの目標を実現するための大きなステップになるでしょう」
2028年を目指した「ビジョン80」を促進する取り組み
ロータスのフィル・ポップハムCEOは、将来のロータスにとって今回の提携は重要な協力関係になることを強調した。
「ネットゼロへの道のりは、2028年に80周年を迎えるロータスが掲げる『ビジョン80』戦略と完全に一致しています。そして、『ドライバーのために』という信念に則ったフルEVハイパースポーツ、エヴァイヤがいよいよ市場に投入されます。これまでと異なるのは、EVに電力を継続的に供給可能なエネルギーとインフラが必要となることです。この新しいパートナーシップは、我々のビジョンを実現しようとする野心を示したものです」
ロータスの企業戦略担当エグゼクティブディレクターのウダイ・セナパティは、今回の協力関係が現在のロータスに必要不可欠なものだと指摘する。
「セントリカはエネルギーに関する豊富な専門知識を持っている企業です。今後のモビリティ戦略における適切な方向性を示してくれるだけでなく、世界的なインフラ設備に関するノウハウももたらしてくれるでしょう。これは我々のカスタマーに付加価値を提供する大きなチャンスです。これらの取り組みによって、ロータスはデジタル・モビリティ・エコシステムの分野において、最前線に立つことになります」
ロータス初のフルEVハイパースポーツとなるエヴァイヤの生産は、2020年後半から英国・ヘセル本社工場においてスタートする。
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