9月22日、2024年MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは7位でチェッカーを受けた。
また、アレックス・リンスは、初日のフリー走行1回目で3ラップを走行したものの、発熱の症状があったようでプラクティスをキャンセル。2日目もフリー走行2回目に出走したが、体調が回復していないことから以降の走行を取りやめ、予選と決勝ともに欠場となった。
中上貴晶、入賞逃すも次戦以降へ意欲「パフォーマンスの大幅な改善に注力している」/エミリア・ロマーニャGP 決勝
舞台となるミサノはヤマハが事前にプライベートテストを何度か行っていたということもあり、前戦の第13戦サンマリノGPでクアルタラロは光る速さを見せていた。そして、ミサノ公式テストも経て臨んだ今回のエミリア・ロマーニャGPは、初日のプラクティスでトップから0.600秒差の1分30秒886で5番手に食い込んだ。
目標にしていたという1分30秒台をマークしていたが、ダイレクトで進出した予選Q2では自己ベストを更新することができず、9番手となった。しかし、トップ10圏内につけ、午後のスプリントでもオープニングラップから果敢に攻めて7位を獲得した。
決勝レースに向けて「もう一度トップ6争いを目指すよ。マシンについては、何か所かの調整も考えている」とコメントしており、さらに意欲を示していた。そんなクアルタラロは、迎えた決勝レースでは、好スタートを決めてオープニングラップで8番手に浮上。
そして、その後ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の転倒により7番手へと順位を上げるが、以降は自身で順位を上げることができず、少し厳しい展開が続いた。しかし、7番手を死守していたクアルタラロは、中盤から終盤にかけて2台の転倒があったことで5番手へ浮上する。
このままいけば決勝における今季のベストリザルトを更新できる順位だったため、クアルタラロも懸命にプッシュし続けていた。とことが、最終ラップで残りコーナー2つというところで燃料を使い切ってしまったようで、急激にペースダウン。そのため、トップから20.922差の7位でチェッカーを受けた。
最後は少々悔しい結果となってしまったが、一時5番手も走行するポテンシャルも見せつけ、クアルタラロは非常にポジティブな印象も持っていたようだ。次戦の第15戦インドネシアGPからアジアラウンドへと突入するが、少しずつ改善が見られるヤマハ勢はどのような走りを披露するだろうか。
■ファビオ・クアルタラロ(決勝:7位)
「あとコーナー2つまで来たところで燃料がなくなってしまった。できる限りのことをしようとした結果、このようなことになってしまったけれど、今日のレース展開には非常に満足しているよ。間違いなく、今季最高のレースだ」
「このあとはヨーロッパ大陸を離れ、アジア-オセアニア・ラウンドが始まる。次回インドネシアでも今日と同じようなレースができれば、僕たちにとって大きな前進だと思う。最近はマシンに乗っているときのフィーリングがかなり良くなっているんだ。ここ数週間で行ってきた仕事に満足していいように思っているよ」
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