5月26日(火)、アストンマーティン・ラゴンダ・グローバル・ホールディングスは、社長兼CEOのアンディ・パーマーが辞任し、パーマーの後任としてトビアス・ムアースがCEOに就任することを発表した。
アストンマーティン・ラゴンダの公式サイトによると、ムアースは2020年8月1日に就任することになっており、それまでの期間は副社長と最高製造業務責任者を兼任するキース・スタントンが暫定最高執行責任者を務めるという。
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ムアースは、ドイツのシュトゥットガルトに本拠を置くダイムラーで25年以上も上級職を歴任。2013年10月からは、メルセデスAMG GmbHの経営委員会会長と最高経営責任者を務めており、最高技術責任者も兼任している。
CEO就任が決まったムアースは、アストンマーティンの公式サイトに次のようにコメントを寄せた。
「アストンマーティン・ラゴンダの発展段階にあるこの時期に加わることができて、本当に興奮している。私は常に高性能な車への情熱を持っており、この象徴的なブランドのために働くチャンスを楽しみにしている」
「ローレンス(ストロール)がエグゼクティブチェアマンに就任したこと、彼が設立したコンソーシアムからの多額の投資、増資の完了、そしてリセットを経て、事業の強みを活かし、計画された製品の拡大とブランドの向上を成功させる大きなチャンスがあると確信している」
またアストンマーティンのエグゼクティブチェアマンを務めるストロールは、パーマーへの感謝と、ムアースへの期待を語った。
「取締役会は、我々の計画を実現するために、今こそ新たなリーダーシップを発揮する時であると判断した。取締役会を代表して、2014年以来のアンディのハードワーク、個人的な献身、そしてアストンマーティン・ラゴンダへの献身に感謝したい」
「その間当社は、DB11、バンテージ、DBSスーパーレッジェーラというコアスポーツカーのラインナップを刷新することに成功し、ブランド初のSUVであるDBXを夏の納車開始に向けて準備を整えた。さらに、時代を決定的にしたアストンマーチン・ヴァルキリーのハイパーカーの開発は、これからのミッドエンジンのラインナップに道を開いてくれた」
「トビアスをアストンマーティン・ラゴンダに迎えることができて嬉しく思う。トビアスは非常に才能ある自動車のプロフェッショナルであり、ダイムラーAGでの長年の経験を活かした実績を持つビジネスリーダーだ。長年の技術的・商業的なパートナーシップを築いてきましたので、今後も継続していくことを期待している」
エグゼクティブチェアマンのストロールがアストンマーティンの株式を取得したことにより、彼が共同オーナーを務めるBWTレーシングポイントF1チームは、2021年よりチーム名をアストンマーティンへと変更することが決まっており、アストンマーティンは61年ぶりにF1に復帰することになる。
アストンマーティンは新型コロナウイルスの影響により経済的なダメージを受けているものの、2021年の参戦計画を維持したままだ。レーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、F1で優勝するという目標について、アストンマーティンの参入後は『3年計画』でチームを育成すると語っている。
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