現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > スバルらしさ満載のピュアEV「ソルテラ」雪上試乗記

ここから本文です

スバルらしさ満載のピュアEV「ソルテラ」雪上試乗記

掲載 更新 2
スバルらしさ満載のピュアEV「ソルテラ」雪上試乗記

SUBARUの電気自動車「SOLTERRA」に試乗してきた。ご存知のようにトヨタのbZ4Xと兄弟であり、共同開発されたピュアEVだ。このソルテラの試乗より少し先にbZ4Xの試乗をしたが、その時はサーキット走行というシチュエーションで、ある意味限界性能を試す機会だった。

関連記事:トヨタbZ4X試乗記 駆動力がエンジンからモーターになった新型SUV?!https://autoprove.net/japanese-car/toyota/bz4x/204835/

スーパー耐久シリーズ2022 冠スポンサーにエネオス

今回もある意味同じように限界性能を体験するが、それは雪道でのAWD性能だ。SUBARUが得意とするAWD性能をピュアEVになってもSUBARUらしさがあるのか、安心・安全を担保しつつドライビングは楽しいのか?そうした体験ができた試乗だった。

フィールドは群馬にあるサイクルスポーツセンターで、今冬は豪雪だ。試乗コースは雪で埋まり車両1台分が走れるスペース。もともとコース幅が狭い場所だけにさらにコース幅が狭い環境での試乗だった。

左右の雪壁の間をBEVのソルテラはスムースに走行する体験をする。ソルテラのAWDは前後に80kWの出力を持つ駆動モーターが装備され、プロペラシャフトのない前後駆動AWDという構成。タイヤはブリヂストンブリザックの最新モデルVRX3を装着し、サイクルロードを1周する試乗だった。

コースはアップダウンがあり、雪上でのグリップを体験し上りでの安定したグリップと下りでも適度な回生エネルギーを使った車速コントロールができ、安心して走行できる。車両が横を向くまでの動きをすると雪壁に触れてしまうほど狭いコースのため、日常走行レベルでのテストというわけだ。

bZ4Xには装備されないパドルシフトがソルテラには装備される。さらに大きな減速Gを発生させるSペダルもあり、雪上での安心ドライブにつながると感じるのだ。Sペダルはワンペダル走行ができるレベルの回生力を持ち、4段階ある回生パドルよりも強い減速Gが出る。そのため、Sペダルは別途スイッチがコンソールに設置されており、パドル回生より強い減速Gが欲しいというときにスイッチを入れるという使い方だ。

雪上での安心感はやはり「減速」に恐怖を感じないことだろう。パドルシフトを使えば雪上でのスポーティな走行も可能だし、急な下り坂であればSペダルも活用できる。そうした安全・安心を背景にドライビングの楽しさも味わえると感じたのだ。

そしてAWD制御の中で、X modeとグリップコントロールもSUBARUの技術として搭載されている。これはフォレスターやXVなどでの制御ノウハウをEVにも投入するわけで、ある意味SUBARUらしさの技術でもあるわけだ。

そのX modeを体験するために特設コースが設置され、人工のモーグルを使い空転するタイヤが生じるようにレイアウト。空転を検知しアクセルを踏み続けると空転するタイヤのブレーキをつまみ、対向タイヤのトルクが復活し脱出する。そしてグリップコントロールはアクセル操作、ブレーキ操作をすることなく自動で速度制御しながら走行することを体験した。

フィーリングとしてはBEVでもエンジン車でもAWD制御の違いは特に感じるわけでもなく、雪道の滑りやすい環境での安心感はエンジン車となんら変わらない安心感はある。むしろ回生ブレーキが使えるだけにエンジン車を上回る安心感があると感じるのだ。技術的には2輪駆動装置が前後にある構造で、プロペラシャフトではつながっていない。そのため駆動力配分を常にリンクさせて制御しているAWDというわけだ。

こうした雪上のミューの低い路面状況での試乗を体験すると随所でAWDの安心感、回生ブレーキの活かし方などにSUBARUらしさが感じられ、兄弟車のbZ4Xとのバッチ違いではないことを感じることができたのだ。まだまだお伝えすることはあるが、ひとまずプロトタイプのSOLTERRAの雪上性能体験レポートをいち早くお伝えした。

ちなみに、SUBARUとしてはフォレスターユーザーがソルテラに乗り換えたとしても、違和感なくすんなりと乗り換えが可能であることが、開発目標のひとつにあったということで、こうした雪上や悪路はフォレスターの得意とするシチュエーションでもあり、その目標は達成できていると感じる試乗だった。<レポート:高橋アキラ/Takahashi Akira>

The post スバルらしさ満載のピュアEV「ソルテラ」雪上試乗記 first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

英国の自動車博物館ハシゴ旅! 空港でのトラブルを乗り越えて、ジム・クラークが乗った「BRM P83」を見ることができました
英国の自動車博物館ハシゴ旅! 空港でのトラブルを乗り越えて、ジム・クラークが乗った「BRM P83」を見ることができました
Auto Messe Web
色々許せちゃう多能ぶり! スズキ・イグニスへ英国試乗 オフロードタイヤなら悪路も得意
色々許せちゃう多能ぶり! スズキ・イグニスへ英国試乗 オフロードタイヤなら悪路も得意
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】今季初表彰台と好調オリベイラ、その要因はよく分からない? 「バイクは前戦オランダと似たようなものなんだ」
【MotoGP】今季初表彰台と好調オリベイラ、その要因はよく分からない? 「バイクは前戦オランダと似たようなものなんだ」
motorsport.com 日本版
マルティン痛恨の転倒0ポイント! バニャイヤ4連勝でランキング首位浮上&マルケス兄弟が表彰台|MotoGPドイツ
マルティン痛恨の転倒0ポイント! バニャイヤ4連勝でランキング首位浮上&マルケス兄弟が表彰台|MotoGPドイツ
motorsport.com 日本版
SUVでも参加OK! コスパ最高の”価値あり”イベント「マツダ スピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンス」を体験
SUVでも参加OK! コスパ最高の”価値あり”イベント「マツダ スピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンス」を体験
くるまのニュース
プリウスに嫉妬した男 「ボブ・ルッツ」が携わった名車・迷車 25選 BMW、GMで活躍
プリウスに嫉妬した男 「ボブ・ルッツ」が携わった名車・迷車 25選 BMW、GMで活躍
AUTOCAR JAPAN
「現状EVスーパーカーの需要は極めて低い」とマクラーレン。10年先まで販売されるHVスーパーカーの未来も含めて英国政府に要望したこととは
「現状EVスーパーカーの需要は極めて低い」とマクラーレン。10年先まで販売されるHVスーパーカーの未来も含めて英国政府に要望したこととは
Auto Messe Web
生産を継いだのはリッチな「日本人」 ミドルブリッジ・シミターGTE(1) 王女ご愛用スポーツワゴン
生産を継いだのはリッチな「日本人」 ミドルブリッジ・シミターGTE(1) 王女ご愛用スポーツワゴン
AUTOCAR JAPAN
1日にスピード違反2回! ミドルブリッジ・シミターGTE(2) 王室へピッタリのグランドツアラー
1日にスピード違反2回! ミドルブリッジ・シミターGTE(2) 王室へピッタリのグランドツアラー
AUTOCAR JAPAN
史上最強330馬力! 国産スポーツカーの代表格 ホンダ新型「シビック タイプR」は年収いくらなら買えますか? 60回払いのローンならどうでしょう?
史上最強330馬力! 国産スポーツカーの代表格 ホンダ新型「シビック タイプR」は年収いくらなら買えますか? 60回払いのローンならどうでしょう?
VAGUE
あおり運転 コロナ禍後に遭遇率が「大幅上昇!」依然として深刻だが期待される“装備”の存在も
あおり運転 コロナ禍後に遭遇率が「大幅上昇!」依然として深刻だが期待される“装備”の存在も
乗りものニュース
ハミルトン初日6番手「マシンは改善しつつあるが、マクラーレンほど速くない」メルセデス/F1第12戦
ハミルトン初日6番手「マシンは改善しつつあるが、マクラーレンほど速くない」メルセデス/F1第12戦
AUTOSPORT web
500馬力超え! 日本専用の「新型スーパーカー」発表! 鮮烈レッドの「V8エンジン」をミッドシップ搭載! 情熱の“炎” モチーフの「レッドフレイム」とは
500馬力超え! 日本専用の「新型スーパーカー」発表! 鮮烈レッドの「V8エンジン」をミッドシップ搭載! 情熱の“炎” モチーフの「レッドフレイム」とは
くるまのニュース
素人から見れば「お客」を乗せるか「荷物」を載せるかの違い! じつは大型バスとトラックは「運転感覚」も「運転手法」もまったく異なる乗り物だった
素人から見れば「お客」を乗せるか「荷物」を載せるかの違い! じつは大型バスとトラックは「運転感覚」も「運転手法」もまったく異なる乗り物だった
WEB CARTOP
セルジオ・ペレス、F1イギリスGP決勝を前にPU交換。ピットレーンスタート決定もポジションの損失は少なく
セルジオ・ペレス、F1イギリスGP決勝を前にPU交換。ピットレーンスタート決定もポジションの損失は少なく
motorsport.com 日本版
クルマに「ウッディぶら下がってる!」大丈夫なのか? 付けちゃいけない場所とは
クルマに「ウッディぶら下がってる!」大丈夫なのか? 付けちゃいけない場所とは
乗りものニュース
[15秒でわかる]アウディ『RS Q8パフォーマンス』…トップモデルにふさわしいアップデート
[15秒でわかる]アウディ『RS Q8パフォーマンス』…トップモデルにふさわしいアップデート
レスポンス
悩める名門TEAM IMPUL、チームが抱える課題を星野一樹監督が分析。富士テスト初日には車両スワップにもトライ
悩める名門TEAM IMPUL、チームが抱える課題を星野一樹監督が分析。富士テスト初日には車両スワップにもトライ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件

  • 圧雪平地で雪上インプレッションやる

    ホンダやマツダとは違うね。
  • e四駆と同じなのに、グンマーリストは違うとほざくんだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村