パナソニックホールディングスは1月7日(現地時間)、楠見雄規グループCEOが「CES2025」のオープニングキーノート(基調講演)に登壇し、生成AI(人工知能)をめぐって米新興のアンソロピックと提携すると発表した。車載電池にも引き続き注力する姿勢を示した。
楠見氏は講演の冒頭付近で、車載電池について紹介。注力する「4680」の製品が各社に採用されているとアピールしつつ、電池部材を手掛けるレッドウッド・マテリアルズとの協業で、レアメタルなど重要な材料を98%以上回収し、新しい電池の製造に使用する「世界初の取り組み」(楠見氏)を進めるとした。
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生成AIでは、米オープンAIの競合でもあるアンソロピックと提携し、「倫理的なAI」を活用する方針だ。アンソロピックは新たな資金調達など事業強化が伝えられており、今後の関係も注目されそうだ。
AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルなイニシアティブ(先駆的な取り組み)として「Panasonic Go」に取り組むと表明。AI関連のハードやソフト、ソリューションといった売上高比率を約30%に拡大させる方針を示した。AIエージェントを活用した新しいウェルネスサービス「Umi」を北米でスタートさせる。
このほか水素を活用したエネルギーソリューションを欧州でも展開させる。
パナソニックの基調講演は、2013年に津賀一宏社長(当時)が登壇して以来。CESに長年参加している同社は近年、グループの環境の取り組み「グリーンインパクト」を軸としたブランディングなどを前に出すカンファレンスや展示も目立っていたが、今回は事業を軸に打ち出した形だ。
CTA側の歓迎も伺える。開幕に当たり、CESを主催する全米民生技術協会(CTA)のゲイリー・シャピロCEOらに続いて登壇しての講演だった。
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