ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1カナダGPで、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と激しいバトルを演じた。ハミルトンは結果的に2位でチェッカーを受けたが、レース終盤のインシデントによりトップチェッカーのベッテルが5秒のタイム加算ペナルティを受けたことで、ハミルトンに優勝が転がり込んだ。
メルセデス代表のトト・ウルフは、決勝を前にハミルトン車の油圧システムが交換されるなど慌しい週末となったことで、チェッカーの瞬間までハラハラしていたと語った。
■F1カナダ決勝:ベッテル怒髪天、ペナルティで勝利を逃す。ハミルトン今季5勝目
「勝利の裏側で、チームはとても厳しい週末を過ごしていた」とウルフは語った。
「彼のマシンはオイル漏れを起こしていたんだ」
「我々はレースができるかどうか、そして仮にできたとしてもフィニッシュできるかどうかが分からなかった。チームの半数がそれに苦しんでいて、見ているだけの者はいなかった。それはとにかくやり遂げる必要のあるものだった」
フリー走行3回目では、メルセデス製パワーユニット(PU)を搭載するレーシングポイントのランス・ストロールが、エンジンブローによってストップした。このエンジン(ICE)はメルセデスが新たに投入した“フェーズ2”のICEだったため、メルセデスは心配していた。
「ランスのエンジンがブローしたが、我々に直接影響があるかは分からなかった。全体的に最も難しい週末のひとつで、側から見れば全くそんな風には見えないが、非常にタフだった」
メルセデスは今回のレースで、ワークスチームとカスタマーチームともにアップグレード版のICEを投入していたが、ウルフはストロールの一件によってそれを交換するという考えはなかったようだ。
カナダGPが行われたモントリオールは気温が高く、多くのチームがブレーキ温度の上昇に苦しんでいたが、結果的にメルセデス勢はトラブルフリーでレースを終えた。
また、ウルフはレース終盤にもストレスを抱えていたという。それは、トップを走るベッテルに5秒のタイム加算ペナルティの裁定が下った後も、5秒差以内につけていたハミルトンがベッテルをかわそうと接近していたからだ。
「おそらく彼(ハミルトン)は、オーバーテイクをすることで『トラック上でも勝った』と主張したかったのだろう」とウルフは語った。
「ペナルティによって勝つよりはね」
「これが彼の成し遂げようとしていたことだ。ブレーキがオーバーヒートしていたので、私は(ハミルトンの考えに)満足できなかった。ただ、それがレーサーとしての振る舞い、レーサーとしての決断なんだと思う」
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