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F1ブラジルGP木曜会見:『インテルラゴスは何番目に好きなコース?』の質問に、リカルドが正直すぎる返答

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F1ブラジルGP木曜会見:『インテルラゴスは何番目に好きなコース?』の質問に、リカルドが正直すぎる返答

 F1第20戦ブラジルGPの木曜日のFIA会見は、ロマン・グロージャン(ハース)、ダニエル・リカルド(ルノー)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ロバート・クビカ(ウイリアムズ)の5人。

 ブラジルGPが初めて開催されたのが1972年(非選手権。選手権としては1973年から)。ヨーロッパを離れて行うフライアウェイ・ラウンドながら、長い歴史を持つグランプリだけに、さまざまな思い出が飛び交う会見となった。

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 そのブラジルGPで2009年に2位表彰台を獲得していたのが、クビカだった。

「ずいぶん、昔のように感じるね。あの表彰台は、正直自分でもびっくりだった。だって、あの年のBMWはそんなに調子のいいシーズンじゃなかったからね(編注/コンストラクターズ選手権でトヨタに次ぐ6位)。でも、いま、あのときと同じことを繰り返すことは、まあ、不可能だと言っていいね。確かにインテルラゴスはいろんなことが起きるから、最後まで望みを捨ててはいけないことはわかっている。特にブラジルGPは過去に何度もウエットレースが行われ、ドラマチックなレースが展開されたからね。けど、表彰台を獲得するにはそれだけのペースというものが、大前提として必要だ。そして、それは僕たちのチームが今シーズン、ずっと不足していたものだ」

 今年のブラジルGPは、昨年に続いてブラジル人ドライバー不在のグランプリとなる。そこでブラジルが産んだ偉大なドライバーであるアイルトン・セナについての質問が飛んだ。1986年生まれのグロージャンは、こんな思い出を語ってくれた。

「僕がF1を見るようになったとき、ちょうどF1はセナ・プロ時代だった。僕はフランス人だから、本来はアランを応援しなければならないんだろうけど、どちらを応援すべきか、子供だった僕はとても悩んだことを覚えている。だって、アイルトンは最高のドライバーだったから。もう、彼が亡くなってから、25年が経つんだね。いまでも、あの日のことは忘れないよ。1994年5月1日。彼の存在は、いまでもF1の歴史で大きなものとして残されているよ」

 グロージャンより3歳若いリカルドは、セナの偉大さをこう説明する。

「アイルトンは他の誰よりも大きな遺産をF1に残していると言っていい思う。 だって、毎年ブラジルを訪れるけど、いまでもセナの看板やポスターやアートワークが街中のそこら中に飾られているんだから。 僕はドライバーとして、それを見て、とても誇らしい気分になるよ。僕がアイルトンを尊敬しているのは、彼がコース上の走りだけでなく、コース外でも愛されていたことだ。だからこそ、彼はブラジルだけでなく世界中の人々から愛されたのだと思う」

 リカルドと同い年のボッタスも、セナを次のように称えた。

「アイルトンがレースに捧げた情熱は、僕をはじめ、多くのドライバーにさまざまな影響を与えたと思う。彼がそうしていたように、もっと、いいドライバーになろうってね」

 続いては、そのセナが愛したインテルラゴス・サーキットについての質問。というのも、現在ブラジルGPを開催しているインテルラゴスの契約が2020年限りとなっているからだ。インテルラゴスが契約を更新しない場合、ブラジルGPの新たな開催地として名乗り出ているのがリオ・デ・ジャネイロだ。そこで地元ブラジルの記者が「インテルラゴスを、今年F1が行われているサーキットの中で何番目に好きか、答えてください」という、ちょっと無茶ぶりの質問をぶつけてきた。

 まず最初に答えたのが、グロージャン。

「トップ3。鈴鹿、スパ、そしてインテルラゴスだ」

 続いては、リカルド。

「僕が大好きなサーキットは、じつはF1にはなく、僕の故郷のオーストラリア・パースにある田舎のコース。ちよっとテクニカルで、ターン6とか最高だよ」

 なかなかインテルラゴスの順位を答えようとしないリカルドに、隣に座っていたグロージャンが、「それで、結局、何位なの?」と突っ込む。すると司会者が「トップ10あたりかな?」とフォローしたのだが、リカルドから耳打ちされたグロージャンが「トップ20だって」とバラしてしまった。

 これで、無茶振りの質問に対して緊張していた雰囲気がほぐれたのか、残る2人が本音を語り始めた。

「観客がノリノリでとても雰囲気いいけど、ほかにもいいサーキットはたくさんあるからねえ~、トップ5かな。ごめん、やっぱり、トップ10」(ペレス)

「インテルラゴスにはF1の前の2001年から来ているから、よく知っているよ。最近のサーキットはどこも素晴らしいけど、ちょっと完成されすぎているんだよね。そこらへんはこのインテルラゴスはちょうどいい。ただ、順位となると、そうだね、トップ10かな」(クビカ)

 それを聞いていたリカルド、「みんな正直でよろしい」と笑顔で会見を締めた。

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