今秋後半にも生産開始予定
キャデラックは、同ブランドのラグジュアリーエントリーを再構築する新型2025年EVモデル「OPTIQ(オプティック)」を発表した。同車は競争力のある価格設定のラグジュアリーSUVとして、「リリック」「エスカレード IQ」「セレスティック」、そして「ヴィスティック」(来年発表予定)からなるキャデラックのEVラインアップに加わることとなる。
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クラシックな要素も盛り込んだユニークなデザイン
「洗練されたサーフェスとテクノロジーをシームレスに融合させた」というオプティックのシルエットは、ファストバックスタイルの視覚的な軽快さと、キャデラック特有のクロスオーバーEVのスタイリングを調和させたもの。ブラック・クリスタル・グリルにはキャデラックのバーティカル・シグネチャーデザインを採用、グリル内にはレーザー・エッチングされたパターンが施され、さりげないハイテク感を演出したという。
リアクォーターパネルのウィンドウデザインには、キャデラック初の特有のパターンを施した音響ラミネートガラスを採用。このグラフィック・パターンは随所にあしらわれており、モンドリアンの紋章と併せて、キャデラックのクラシックなスタイリングを彷彿させるのが狙いのようだ。
スリリングかつ俊敏なパフォーマンス
オプティックはデュアルモーター全輪駆動を標準装備しており、リリックより6インチ(152.4mm)短いホイールベースが、より俊敏な走行性を実現しているという。さらに、磨き抜かれた空力性能、『アルティウム』プラットフォームおよび同ドライブ・ユニット、そして低燃費タイヤ(LRR)の採用により、フル充電による航続距離300マイル(480km/キャデラック推定値)を可能にしているとのこと。
デュアルモーター全輪駆動推進システムは最高出力300 PSと最大瞬間トルク354lb-ft(479.96Nm/キャデラック推定値)を発揮、85kWhのバッテリーパックと組み合わされる。航続距離はDC急速充電では約10分間で79マイル(126.4km)の航続距離を追加。
そのほか技術的なポイントとしては、以下の点が挙げられる。「リジェン・オン・デマンド」は、ドライバーがステアリングに装着された専用の感圧パドルで減速または停止させることができるブレーキ機能。「ワンペダルドライビング」は、あらゆる運転条件下で、アクセルペダルのみで車両を減速および停止させることが可能。このシステムは前進運動エネルギーを電気に変換して、必要時に使用できるようバッテリーパックに蓄積する。
また、複数のドライブモードの切り替えが可能となっており、日常的な運転に使用する「ツアー」、ドライビングの強化とステアリング操作の向上を図る「スポーツ」、スピンを防止する「スノー/アイス」、ブレーキ操作の応答性やステアリングフィールの向上などをパーソナライズする「マイモード」が用意されている。
なお、オプティックは家電用の4極コンセント(専門家による取り付けが必要)または標準的な3極コンセントに接続可能とのこと。
顧客志向のテクノロジーとインテリア
キャビン内は、ハイテクで快適、そしてつながりを感じられるようにデザイン、広々としたラグジュアリーな車内は快適な空間に仕上げられているという。セグメント最高の荷室容量と2列目の広さを実現しているほか、イルミネーションや装飾が施され、直感的に操作できる車載テクノロジー機能が搭載されているとのことだ。
そこに使用されているパターン入りアクセントファブリックは100%リサイクル素材から作られた糸で織られたもの。またペーパーウッド材はチューリップ材と新聞のリサイクルペーパーを同量ずつ使用しているという。
33インチ対角の高度なLEDディスプレイは、9k解像度で10億色以上を投影可能。Googleマップ2とGoogleアシスタントを搭載したGoogleビルトイン互換インフォテインメントが採用されている。スーパークルーズドライバーアシスタンス技術としては、高精細GPSマッピング、ドライバーアテンションシステム、車線変更機能、ステアリングライトバーを標準装備(3年間のコネクテッドサービス)。
また、標準装備の安全・運転支援技術には、アダプティブ・クルーズ・コントロール、ブラインド・ゾーン・ステアリング・アシスト、エンハンスト・オート・パーキング、フォワード・コリジョン・アラートなどが含まれる。音響面では、19 スピーカーの AKGオーディオシステムと Dolby Atmosを標準装備。
オプティックにはラグジュアリーとスポーツの2種類のトリムが用意され、好みに合ったモデルを選択することができるという。推定価格は、デスティネーション・チャージ込みで54,000ドルから(税金、権利証、ライセンス、ディーラー手数料を除く)とされているが、最終的な希望小売価格はディーラーが設定、後日発表されるとのこと。生産は今秋後半開始予定。詳細は公式サイトを参照のこと。
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