MotoGPで6度タイトル獲得を誇るマルク・マルケスは、2023年限りでホンダとの契約を早期終了し、来季はドゥカティ陣営のグレシーニへと加入することが発表されたが、これはドゥカティにとって頭痛の種となるかもしれない。
マルケスは来季、Moto2クラスからの長年の付き合いがあるクルーチーフのサンティ・エルナンデスも残して、単独でグレシーニへ移籍すると見られている。これはマルケスがグレシーニで1年契約を選んだことが要因に存在している。2025年にわずか1年間で他メーカーの陣営に移る可能性がある状況で、ドゥカティがエルナンデスらエンジニアに“秘密”を渡すことを懸念するのは当然だろう。
■マルク・マルケス、2024年のグレシーニ加入が正式発表、再び兄弟チームが実現。マシンは1年型落ち仕様へ
しかし、そういったエンジニアからの情報の流出や拡散の可能性は、ドゥカティにとっては”マルケスの加入”という一大事に比べれば、大した出来事ではないかもしれない。
ドゥカティにとって真に問題となる可能性があるのは、マルケスというライダーの加入により、これまで注意深く維持してきた現状の体制を大きく覆してしまうことだ。
マルケスのグレシーニ加入自体には、彼が型落ちのバイクを使うことになる点を差して、奇妙に思う人もいる。しかし、この点はむしろマルケスにとってプラスの要素になっているとも考えられる。
彼はホンダで“テストライダー”であることに辟易している面があり、機能するバイクで速く走ることだけを望んでいる。そして恐らく、これは弟で現グレシーニ所属のアレックスが兄に伝えたモノでもあるはずだ。
ホンダでの苦戦を経て、今年からグレシーニへ加入し明らかに改善したパフォーマンスを見せているアレックスは、非常に明確な”基準”を示しているのだ。そしてトレーニングなどを今も共にする兄も、型落ちバイクかどうかは関係無く、ドゥカティで何ができるかを完全に理解していることだろう。
また型落ちバイクの利点は、2022年シーズンにドゥカティがエンジン選択でミスを犯した結果、そのエンジンで戦わざるを得なかったプラマック勢の苦戦を見れば明らかだ。
ドゥカティの型落ちバイクの競争力は、2022年のエネア・バスティアニーニや、今シーズンのマルコ・ベッツェッキも示している。そして、それこそがマルケスが2024年に望んでいるシナリオだ。
ただドゥカティの関係者は「1つ違いがあるとすれば、マルクはエネアではないし、エネアのふりをすることもできないということだ」と語っている。
現時点で、ドゥカティがマルケスをどうマネジメントしていくかはまだ見えていない。そのため、ドゥカティ陣営内部での権力の分布がどうなるかに焦点が当たっている。
ドゥカティを率いるジジ・ダッリーニャが、マルケスの制御を担当しない可能性もある。彼は「マルクがホンダを離れて(ドゥカティの)サテライトでも乗りたがっているのなら、それは喜ばしいことでしかない」と以前語っていた。他のエンジニアと同様、天才と目される彼のエゴもまた小さなものではないが、少なくとも、マルケスとの話し合いによって彼の自尊心は満たされているはずであり、ライダーの制御はダッリーニャ以外に任されるかもしれない。
それはドゥカティの関係者の発言からも読み取れる。
「ジジ次第というなら、マルケスとペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ)、マルティン(ホルヘ・マルティン)らに加えて、彼はファビオ(クアルタラロ)もドゥカティのバイクに乗せるだろう。彼は勝って、勝って勝ちたいと思っているだけなんだ」
ダッリーニャ、ひいてはドゥカティがどうやってマルケス加入後の陣営の状況に対処していくかは、まだ分からない。一方で、勝利して自身の力を証明することのみを目指しているマルク・マルケスにとって、さしたる問題ではないだろう。
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