現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 「そこまでチャレンジングなクルマという感じはしなかった」角田裕毅が話すレッドブルでのシミュレーター作業

ここから本文です

「そこまでチャレンジングなクルマという感じはしなかった」角田裕毅が話すレッドブルでのシミュレーター作業

掲載 3
「そこまでチャレンジングなクルマという感じはしなかった」角田裕毅が話すレッドブルでのシミュレーター作業

 3月30日のホンダ青山フィナーレイベントに、レッドブル移籍後に初めて公の場に姿を現した角田裕毅。カート時代の師匠、道上龍とのトークショーのなかでレッドブル決定後の初仕事、シート合わせと、シミュレーター作業についての裏話を披露した。

 レッドブル移籍後、シートフィッティング(合わせ)の動画がレッドブルから公開されたが、このシート合わせについてトークショーで話が弾んだ。

レッドブル角田裕毅が凱旋初登場「嬉しいと感じる時間もなかった」。移籍の心境をホンダ青山ラストイベントで報告

「F1のコクピットは座ってしまえば景色は同じなので。ごめんなさい、つまらなくて(笑)」と、角田らしい受け答えでシート合わせの感想について話したのち、角田は裏話を披露した。

「実はシート合わせしたシートはあったんですよ。今年(レッドブルの)リザーブドライバーだったので、(開幕前の)バーレーン公式テスト前にシートフィッティングをして、その時の気持ちは『なんで俺、こんなの作っているんだろうな』と。『どうせ走らないのにな』と思って、適当にシートを作っていた部分があったんです(苦笑)。1回座って、『ああもう、これでいいよ』と」

「それで今回移籍が決まった時に、『あのシートを使うのか!?』とちょっと焦って(会場爆笑)、今回は真剣にやっていいシートを作れたと思います。シートには自信あります(笑)」


■シミュレーター作業で感じたレッドブル・マシンのフィーリング

 シート合わせと共に、レッドブルのファクトリーではシミュレーター作業に行った。当然、ファンの間で気になるのはリアム・ローソン、そして昨年のセルジオ・ペレスが乗りこなせなかったレッドブルのマシンの特性に、角田がどこまで適応できるのかという点になる。

「この前、2日間くらいシミュレーターをしてきて、シミュレーター上ではそこまでチャレンジングなクルマ(の特性)という感じはしなかったです。もちろん、セットアップによって違うと思いますし、みんながよく聞く『レッドブルの前(フロント部)が曲がりやすいクルマ』というイメージはもちろんあったのですけど、ただ、トリッキーかと言われるとそこまで変な、複雑な印象はなかった」

「もちろんシミュレーター上の話ですけど、コース上での経験もあって、どういうクルマにしたいのかというのはマックス(フェルスタッペン)とも違うと思いますし、自分は自分でいいクルマを作って、まずはレッドブルのクルマの理解をしてFP1から徐々に徐々に走っていきたいなと思っています」と角田。

 昨年のシーズンオフにはアブダビのテストでレッドブルの2024年型をドライブしているが、その時の感想は「自分のドライビングスタイルに合っている」と話していた角田。そのことをMCが振ると……

「まあ、それはちょっとセールストークも入っていますね」と角田節がまた炸裂。会場は爆笑の渦に包まれることになった。

 とは言え、「でも、そこでも普通に感じて走れたので、合っているのかなと思います」と角田。

 師匠でもある道上龍も「レッドブルのマシンはマックスに合っているとか言われていますが、とはいえ、マックスはそれで速く走れているわけですからね。そこに裕毅が喰らい付いていく、もしくは上回るくらいの速さを見せてくれれば自ずと表彰台、優勝は見えてくると思いますし、そういう期待をしたいですね」と愛弟子をフォローしつつ、日本GPへの見どころを話した。

 イベントの最後には、角田は自分の洋服ブランド、カーナンバーにもなっている『22』をイタリア語にした『VENTI DUE』の新しい発表についてPR。鈴鹿サーキットに近い白子駅近くには日本GPに合わせて期間限定のポップアップストアを出店するという。

「ポップアップストアには服だけでなくヘルメットなども飾る予定なので、レーシシングドライバーとしてだけでなく、いろいろな活動を通してファンのみなさんとシェアしていきたい」とアピール。

 日本GP特別使用のヘルメットも登場予定で 「ちょっと今までと違うコンセプトで、日本をもうちょっと出して、文化に触れるようなヘルメットになっているのでお楽しみにしていてください。ペインターさんにはロゴの貼り替えが時間がかかってしまって(苦笑)忙しくさせてしまったのですけど、間に合わせてくれてありがとうございます」と、急きょの移籍に対してのさまざまな関係者の協力に感謝を述べた。

 さまざまな話題と注目を日本だけでなく世界中のF1ファンから集めているレッドブルの角田。来週末のF1日本GP鈴鹿は果たしてどのような景色になるのだろう。

[オートスポーツweb 2025年03月30日]

文:AUTOSPORT web

関連タグ

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

デリカD:5が激変!「顔つき一新×走破性最強」で、どこでも行ける究極のオールラウンダーに進化
デリカD:5が激変!「顔つき一新×走破性最強」で、どこでも行ける究極のオールラウンダーに進化
月刊自家用車WEB
トヨタ『RAV4』新型発表にSNS興奮!「俺たちのいかついRAV4」「コミコミ450万円は魅力か」など話題に
トヨタ『RAV4』新型発表にSNS興奮!「俺たちのいかついRAV4」「コミコミ450万円は魅力か」など話題に
レスポンス
新型「スライドドアワゴン」26年度発売へ! 全長3.4mの“日本専用”軽サイズ×2つのパワトレ搭載! クラス超え“広びろ車内”も! BYDが本気で開発した新型「ラッコ」の魅力とは!
新型「スライドドアワゴン」26年度発売へ! 全長3.4mの“日本専用”軽サイズ×2つのパワトレ搭載! クラス超え“広びろ車内”も! BYDが本気で開発した新型「ラッコ」の魅力とは!
くるまのニュース
アントネッリの後半戦復調の理由はモンツァにあり。失意のレース後、チームと反省会「ゼロからやり直そう、と自分に言い聞かせた」
アントネッリの後半戦復調の理由はモンツァにあり。失意のレース後、チームと反省会「ゼロからやり直そう、と自分に言い聞かせた」
motorsport.com 日本版
2026年F1レギュレーション主要変更点まとめ:史上最大規模の改定でシャシーとパワーユニットはどう変わるか
2026年F1レギュレーション主要変更点まとめ:史上最大規模の改定でシャシーとパワーユニットはどう変わるか
AUTOSPORT web
「このクルマは乗ってすぐに快適」とインパルから出走したオサリバン。トップ10圏内に好感触/SF鈴鹿テスト
「このクルマは乗ってすぐに快適」とインパルから出走したオサリバン。トップ10圏内に好感触/SF鈴鹿テスト
AUTOSPORT web
JVCケンウッド、全森連と林業労働安全対策で連携協定…業務用無線機で救急救命率向上へ
JVCケンウッド、全森連と林業労働安全対策で連携協定…業務用無線機で救急救命率向上へ
レスポンス
自工会次期会長にトヨタ佐藤恒治社長が就任へ! 新たな重点テーマ「新7つの課題」をリード 任期は2026年より2年間
自工会次期会長にトヨタ佐藤恒治社長が就任へ! 新たな重点テーマ「新7つの課題」をリード 任期は2026年より2年間
くるまのニュース
ホンダ、ステップワゴンに誕生30周年の特別仕様車を設定。初代モチーフの専用エンブレムやタグで懐かしさ
ホンダ、ステップワゴンに誕生30周年の特別仕様車を設定。初代モチーフの専用エンブレムやタグで懐かしさ
AUTOSPORT web
新チーム『プロジェクト・ラリー・ワン』が2027年WRC参入に名乗り。新規定最初のコンストラクターに
新チーム『プロジェクト・ラリー・ワン』が2027年WRC参入に名乗り。新規定最初のコンストラクターに
AUTOSPORT web
「流石に草」「やっぱ大阪のメーカーだな」 禁断の「軽デコトラ」に反響殺到! ダイハツがオートサロン出展へ
「流石に草」「やっぱ大阪のメーカーだな」 禁断の「軽デコトラ」に反響殺到! ダイハツがオートサロン出展へ
乗りものニュース
進化した三菱の“オールラウンドミニバン”新型「デリカD:5」のディテールとは? 力強いスタイリングは迫力満点! 新技術で向上した走破性も見逃せない
進化した三菱の“オールラウンドミニバン”新型「デリカD:5」のディテールとは? 力強いスタイリングは迫力満点! 新技術で向上した走破性も見逃せない
VAGUE
トヨタ新「“ちいさい”スポーツカー」初公開へ! 1.6リッターで“300馬力超え”? 2人乗りモデル? 上質仕様もありそうな「GR ヤリス MORIZO RR」どんなクルマに?
トヨタ新「“ちいさい”スポーツカー」初公開へ! 1.6リッターで“300馬力超え”? 2人乗りモデル? 上質仕様もありそうな「GR ヤリス MORIZO RR」どんなクルマに?
くるまのニュース
センシングとAIの組み合わせで、快適な移動空間を提案【東京オートサロン2026出展情報】
センシングとAIの組み合わせで、快適な移動空間を提案【東京オートサロン2026出展情報】
月刊自家用車WEB
【AMGライン標準装備】メルセデス・ベンツ Bクラスに新ラインナップ『アーバン・スターズ』が追加
【AMGライン標準装備】メルセデス・ベンツ Bクラスに新ラインナップ『アーバン・スターズ』が追加
AUTOCAR JAPAN
BlackBerry「QNX」、搭載車両2億7500万台超え…SDV時代の基盤として存在感拡大
BlackBerry「QNX」、搭載車両2億7500万台超え…SDV時代の基盤として存在感拡大
レスポンス
30歳目前、求めたのは日常に潜む“色気”。アルファ・ロメオ「ジュニア」は、移動手段を超えた“相棒”になるか【黒木美珠の輸入車デビューへの道】
30歳目前、求めたのは日常に潜む“色気”。アルファ・ロメオ「ジュニア」は、移動手段を超えた“相棒”になるか【黒木美珠の輸入車デビューへの道】
LEVOLANT
待ってました! トヨタがようやく発売した2種類の後付け純正セキュリティシステムを実体験! これで車両盗難を撲滅することができるか?
待ってました! トヨタがようやく発売した2種類の後付け純正セキュリティシステムを実体験! これで車両盗難を撲滅することができるか?
ベストカーWeb

みんなのコメント

3件
  • per********
    今シーズンの角田選手の予選結果(スプリント含む)はジュニアチームのレーシングブルズで5位、8位、9位
    ペレスとローソンがハードルを下げてくれたお陰で、まずは車のポテンシャルは上回るが乗りこなしはジャジャ馬のレッドブルレーシングのマシンを乗りこなし移籍前と同レベルの予選結果を出せば評価を得ることができる。
  • クムクム
    シミュレーター作業だったから。
    実際に乗ってびっくりしないように!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村