トランザルプにHAWK 75、さらにCBR750RRだと?!
ホンダCB1300 30thアニバーサリー:30周年記念車でファイナルエディションか!?〈YM未来予想〉
すでに4月からティーザー動画とともにヨーロッパホンダで特設サイトも展開されており、この秋に開かれるEICMA(ミラノショー)でデビュー? と目されている、新生ホーネット。750ccクラスで、先述の動画から270度クランク並列2気筒と予想されるが、その先にあるプラットフォーム戦略が少しずつ見えてきた!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
価格でも勝負できる、ほどよい高性能シリーズ
ここ数年、コストパフォーマンスに優れたミドル帯パラツインモデルが新潮流として世界のバイク市場に旋風を巻き起こしているのはご存知のとおり。しかも共通プラットフォームを利用して、ヤマハYZF-R7/カワサキZ650RS/BMW F750GSなど、幅広いカテゴリーに広がっているのも特徴だ。
ホンダについては、NC750XをベースにX-ADV/フォルツァ750(日本未発売)を派生させているが、このエンジンは前傾したシリンダーや低中速型の出力特性により、プラットフォーム展開には制約が多そうに見える。その部分を本稿で紹介する新生ホーネット系プラットフォームで担う計画と考えられる。ヤングマシン編集部の調査によれば、ホーネットに続く第2弾として、デュアルパーパスとなる新生トランザルプの存在は確実。登場時期は意外と早く、秋以降に’23モデルとしてその姿が見えてくるはずだ。
第3弾/第4弾については不明だが、おそらくこうなるだろう…というモデルは競合他社のラインナップから予想できる。新生ホーネットは、公開動画に収録された異様に速いシフトチェンジ音から、DCTの採用も考えられる。価格でも勝負できるほどよい高性能シリーズの登場に、ホンダファンは今から期待だ。
ホンダ ホーネット:新プラットフォーム戦略の先陣を切るハイパーネイキッド〈YM未来予想その1〉
’22年秋の登場が予想される、ホンダの新生ミドルパラツイン。公開スケッチからは、ホーネットの名を受け継ぐにふさわしいアグレッシブなハイパーネイキッドスタイルを期待させてくれる。このマシンが新プラットフォーム戦略の先陣を切り、様々な兄弟車たちへと派生展開していくこととなるだろう。完全新作と思われる並列2気筒は、270度クランクによる鼓動感と高いスポーツ性の両面を楽しませてくれるエンジンとなりそう。DCTの採用も濃厚?
―― 【‘23? HONDA HORNET|IMAGE CG】新生ホーネットは、コンセプトCGとして‘21年秋のミラノショー(EICMA)で発表。’22春から欧州ホンダHP上で特設ページの展開もスタートしている。上のCGは公開済みのスケッチとエンジン外観を組み合わせたもの。ホーネット=スズメバチの名にふさわしい鋭いフォルムで登場だ。●予想登場時期:‘22年秋頃 ●予想価格帯:80万円台 ●デビュー可能性:80% ※写真は予想イメージ
◆想定ライバル
―― 【YAMAHA MT-07】並列2気筒688cc 73ps 184kg 81万4000円
―― 【KAWASAKI Z650】並列2気筒649cc 68ps 189kg 85万8000円
◆新生ホーネットのコンセプトは‘21ミラノで発表済み
―― 新生ホーネットはコンセプトCG(左)として、’21年秋のミラノショー(EICMA)で発表。’22春から欧州ホンダHP上で特設ページの展開も始まっており、6月にはデザインスケッチ(右)も公開されている。 [写真タップで拡大]
◆新パラツインは270°位相クランク+DCTと予想。外観はアフリカツイン似!?
―― エンジン仕様に関する発表はまだだが、公開動画からは並列2気筒の270度位相クランクやDCTの採用 (シフトチェンジの音が衝撃的。とにかく速いのだ)が予測できる。特にDCTに関して、欧州ホンダでは「Rethink DCT」と題して大きく扱う特設HPまで展開。何らかの動きも匂わせているのだ。そのエンジン外観はアフリカツイン系に似ているように見えるが…果たして!? [写真タップで拡大]
◆ホーネットとは?
―― 【‘98 HONDA HORNET 600】旧ホーネットは’96年登場の250ccモデルを皮切りに、600ccと900cc版で展開された直4スポーツネイキッドだ。特に600cc版は欧州で大ヒット。若者たちの定番として確立されモデルチェンジを重ね続けるほどとなった。 [写真タップで拡大]
ホンダ トランザルプ750(仮称):デュアルパーパスも‘23年に登場か!?〈YM未来予想その2〉
ホーネットに続く第2弾は、ミドルアドベンチャーのトランザルプ。ホーネットとほぼ同じタイミングか、または少し遅れて年明け以降に発表される模様。ただ、世界的な物流や生産の混乱でスケジュール変更の可能性も少なからずある。このクラスには、本格オフロード性能の持ち主から日常域も使えるオールラウンダーまで強豪がひしめいている。旧トランザルプはオールラウンダー寄りだったが、新生するモデルの性格はどうなる?
―― 【‘23? HONDA TRANSALP 750|IMAGE CG】トランザルブという車名を使うのであれば、オフ性能を併せ持つオールラウンダー的な方向と考えられるが…。アフリカツインの弟分として、テネレ700のような本格オフ指向もアリ!? ※写真は予想イメージ
◆競合ライバル
―― 【YAMAHA Ténéré700】並列2気筒688cc 73ps 205kg 128万7000円
―― 【BMW F750GS】並列2気筒 853cc 77ps 227kg 137万8000円~
ホンダ ホーク75?(仮称):伝統を継承するネオクラ系も欲しい!〈YM未来予想その3〉
ホーネット/トランザルプに続く第3弾モデル以降は、市場における競合ライバルからヤングマシン編集部が勝手に予想したもの。その中でも絶対に無視できないだろう機種は、押しも押されもせぬ人気のネオクラシック系だ。カワサキZ650RSやヤマハXSR700はもちろんのこと、欧州勢も積極的に取り組んでいるこの分野に対し、ホンダはどんな答えを出すのか? 伝統的なスタイルを持つミドルモデルが存在しないこともホンダファンの悩みなのだ。
―― 【?? HONDA HAWK 75?|IMAGE CG】アフリカツインの姉妹車・ホーク11はロケットカウルのカフェレーサースタイル。しかし幅広い層を狙うミドルなら、先行するヤマハやカワサキのような普遍的なデザインが望ましい!? ※写真は予想イメージ
◆想定ライバル
―― 【KAWASAKI Z650】並列2気筒649cc 68ps 188kg 101万2000円~
―― 【YAMAHA XSR700】並列2気筒688cc 73ps 188kg 93万5000円
ホンダCBR750RR?(仮称):現実的路線の次世代スーパースポーツ〈YM未来予想その4〉
ストリートでは扱いきれないほどのパワーや、そう簡単に手を出せない価格になってしまったリッタースーパースポーツ車に対し、YZF-R7やRS660といった現実路線のミドルSSが最近では話題。スポーツイメージの高いホンダとしては、ここもしっかりと押さえておきたいマーケットだ。ガチサーキット向けのCBR600RRやツアラー要素も高いCBR650Rは別として、CBR250RRから1000RR-Rへの間をつなぐ、手頃かつファンなSSモデルの需要はあるはずだ。
―― 【?? HONDA CBR750RR?| IMAGE CG】サーキットで爽快に遊べて、手の届く価格帯にある…という、現実路線のスーパースポーツも昨今のミドルの潮流。ホンダには4気筒のCBR650Rがあるが、アプリリアやヤマハのような、よりスポーツ指向のモデルも期待したい。 ※写真は予想イメージ
◆想定ライバル
―― 【YAMAHA YZF-R7】並列2気筒688cc 73ps 188kg 99万9900円
―― 【APRILIA RS660】並列2気筒659cc 100ps 183kg 154万円 ※写真はリミテッドエディション
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みんなのコメント
ワクワク感が最近のバイクに感じ取れない。