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バックトゥザフューチャーで一躍有名になったデロリアンがついに新車を公開! 4シーターだけどガルウイングの電気自動車アルファ5とは

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バックトゥザフューチャーで一躍有名になったデロリアンがついに新車を公開! 4シーターだけどガルウイングの電気自動車アルファ5とは

 この記事をまとめると

■復活を果たしたデロリアン・モーター・カンパニーから40年ぶりに新車が発売される

EVで新車が登場するデロリアン! わずか1年しか販売されなかったご先祖「デロリアンDMC-12」ってどんなクルマ?

■新型として公開されたデロリアン・アルファ5はDMC-12とは異なるコンセプトのモデル

■アルファ5は前後席兼用ガルウイングを持つ4シーターのBEV

 新生DMCによる40年ぶりのデロリアン

 あの「デロリアン」のブランドを掲げたモデルが、もうすぐ我々の前で披露される。かつて1975年から1982年までアメリカに存在したデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)は、当時GMの副社長であったジョン・デロリアン氏によって、彼の理想とするクルマを生産するべくデトロイトに設立された自動車メーカー。

 生産工場をイギリスの北アイルランドに置くなど、その会社としての成り立ちにはGM時代の経験が多く生かされていたが、最終的にはジョン・デロリアンが会社の資金を私的に流用したことや、コカインの所持で逮捕されるというスキャンダルが発生したことにより、資金調達は困難になり、1982年にわずか7年間ほどの歴史を残したのみでDMCは破産した。

 そのDMCが唯一生産したモデルが、後に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の劇用車としても使用されることになる「DMC-12」だった。最初のプロトタイプから、このDMC-12が完成するまでには5年ほどの時間が投じられており、その生産型が発表されたのは1981年と、すでにデロリアンが破産を申告する直前というタイミングでもあった。

 しかしながら、イタルデザインのジウジアーロによる前衛的なデザインや、プジョー、ルノー、ボルボによって共同開発された2.8リッターのV型6気筒エンジンを搭載したことなど(メカニズム面での設計はロータス・カーズがそれを担当していた)、ヨーロッパ仕様では150馬力、アメリカ仕様でも130馬力に過ぎなかったスペックでも、市場での前評判はそれなりに高く、デビュー初年度から販売台数は6500台ほどを記録。1982年の12月までにトータルで約9000台のDMC-12が販売されている。

 そのDMC-12の生産中止から40年。長らくそのブランドを持ち続けていた新たなオーナーによって再生されたデロリアン・モーター・カンパニーが、2022年5月30日に、かねてから噂のあったニューモデルの発表を行った。

 実車は8月に開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンスで披露される予定だが、それに先立って公開された数点のオフィシャルフォトからは、「アルファ5」と呼ばれるニューモデルは、かつてのDMC-12とはまったく異なるコンセプトを持つモデルであることが想像できる。

 ボディデザインは新型もイタルデザインが担当

 ボディデザインはDMC-12と同様にイタルデザインの作となり、左右のドアはガルウイング式であることは変わらないが、このアルファ5のキャビンは4シーターの設計。そもそもジョン・デロリアン時代のDMCにも4シーターのプロジェクトは存在したというから、あるいはその史実も新型車のコンセプトに影響を与えた可能性もある。

 ちなみに左右のガルウイングドアは、前後シート用を単体で兼用するもの。おそらくその開閉には、何らかのパワー機構が採用されているものと思われる。

 アルファ5は内燃機関を搭載しない完全なBEVだ。最高速は155マイル(248km/h)、また満充電からの最大航続距離は300マイル(480km)を目標値としているという。リチウムイオンバッテリーの容量は100kWh以上。

 そのためにエアロダイナミクスも重視され、Aピラーからリヤエンドに向ってキャビンの幅は細くなり、一方でリヤフェンダーはワイドで官能的なデザインとされている。

 インストゥルメントパネルとインフォテインメントシステムは、センターコンソールからダッシュボードに昇るようにレイアウトされ、このふたつの大きなスクリーンがアルファ5のさまざまな機能を担うことになる。ドアの開口部は広く、後席への乗り降りも容易なようだ。

 はたして実際の仕上がりはいかがなものなのか。ペブルビーチでの大きな見どころが、またひとつ増えた。

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