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マイアミGPプロジェクトの遅延にF1ボスが苛立ち「5年から10年」かけたアメリカでの地盤作りを覚悟

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マイアミGPプロジェクトの遅延にF1ボスが苛立ち「5年から10年」かけたアメリカでの地盤作りを覚悟

 F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、マイアミGPの開催計画が何度も遅延していることを受けて、アメリカ国内での地盤作りには長期的な計画が必要であると認めた。

 リバティ・メディアはマイアミ市街地でのF1開催を強く希望しているものの、マイアミガーデンズの住民や地元当局からの相次ぐ反対によって、プロジェクトがうまく進行していない。

F1マイアミGPのプロジェクト続行にゴーサインも、反対派が提訴

 F1は先週、マイアミ・ドルフィンズのハードロックスタジアム周辺でF1を開催するための最終的な法的障害を乗り越えることができたが、地元グループはグランプリレースを阻むためにさらなる訴訟を起こすとしている。

 この状況に苛立ちを募らせているキャリーだが、アメリカにおいてF1の存在感をより強く示すための計画を実現するには、長い年月が必要であることを覚悟していると述べた。

「アメリカについては時間を要すると分かっていた。確かに我々の基準からすると、望んでいたよりも明らかに長い時間がかかっている」とキャリーは先週バクーで行われた会合の際に『Motorsport-Total』に語った。

「幾分苛立ちを感じている。なぜなら我々は多くの時間をかけているにもかかわらず、常にある程度の複雑な状況がついてまわるからだ」

「アメリカにおける我々の現実として、本当に地盤を固めるには5年を超える年月が必要だと考えている。最初から我々は、アメリカが我々の世界を2年や3年で変えることはないだろうと述べていた」

「今後の目標は5年から10年だ。アメリカは我々にとって意味のある市場になっている。その意味では、12カ月というのは大した時間ではない。だが、だからといってこの状況を切り抜けていくことに不満を感じないわけではない」

 昨年11月、伝説的なモータースポーツの闘将ロジャー・ペンスキーが、インディアナポリス・モータースピードウェイを買収した。それにより、ペンスキー自身も将来の計画を検討する上で暗に示しているように、F1がブリックヤードへ復帰する可能性が浮上している。

 キャリーは、最近ペンスキーと連絡をとったことを認めているが、ペンスキーと協力関係を結ぶかどうかについては、いかなる仮説も明かすことはしなかった。

「我々はペンスキー家を知っているし、連絡をとったことがある。彼らがインディアナポリスを買収する前から、私は彼らと知り合いだった」とキャリー。

「だが、繰り返しになるが、交わされた会話についてコメントすることはないだろう。関心が寄せられていることは、私も承知している」

「世界的なレースのための象徴的なコースであることは間違いない。これはモナコ、ル・マン、そしてインディという三冠の会場のひとつなのだ。そのことがこのコースが持つ意味を示している。モータースポーツの世界では特別なコースだ」

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