メルセデスのルイス・ハミルトンが2024年限りでチームを離れ、2025年からフェラーリへ移籍すると決めたことで、ビッグチームであるメルセデスの1席が空くことになる。
その後任候補には現在レッドブルのマックス・フェルスタッペンが急浮上している。フェルスタッペンとメルセデスとの間には、F1タイトル争いを巡る論争が巻き起こった2021年最終戦アブダビGPの禍根が残っているものの、チームを去るハミルトンとしてはフェルスタッペンのメルセデス加入においてそれが障害になることはないと考えている。
■ラッセル、フェルスタッペン移籍の憶測に「チャンスがあるならどのチームも100%選ぶだろう」
ハミルトンがメルセデス離脱を発表して以降、チームがジョージ・ラッセルのチームメイトとして誰を選ぶのかが注目を集めている。現在FIA F2に参戦するメルセデス育成のアンドレア・キミ・アントネッリが有力候補として考えられており、同陣営はキミ・アントネッリを昇格させるための準備に力を注いでいる。
考えられるシナリオは、アントネッリの2026年F1デビューに向けて、メルセデスが1年契約でドライバーを迎え入れるというモノ。その候補にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソや、メルセデス育成出身で現在はアルピーヌのエステバン・オコンが挙げられている。
しかしレッドブル代表クリスチャン・ホーナーの女性従業員への不適切行為疑惑を受けて、フェルスタッペンがレッドブルを離れる可能性が噂されている。2026年からレッドブルはフォードとタッグを組んで独自開発のパワーユニットを使用し始めるため、現時点でその競争力に疑問符が付く状況からも、そうした動きが加速している可能性もあるが、フェルスタッペンにとってメルセデスが移籍先候補のひとつになることは間違いないだろう。新たなシナリオが開けている。
この件に関係しているかどうかは不明だが、開幕戦バーレーンGPではメルセデスのトト・ウルフ代表とフェルスタッペンの父ヨスが話し合いをしている様子が目撃された。
ハミルトンはフェルスタッペンがメルセデスに興味を持つだろうと考える一方で、特にフェルスタッペンがレッドブルと2028年まで契約を結んでいる状況を考えると現在のチームを離れるとは思えないと指摘した。
「僕の移籍で、何でも可能だということが示されたと思う」とハミルトンは言う。
「これからの半年くらいは本当に面白いことになるだろう。追加のスクープは持ってないけどね!」
「マックスが候補に挙がっているのは確かだけど、彼が(契約に)縛られているのは間違いない。それに、あんな良いクルマを手放す理由が分からないよ」
2021年シーズンにメルセデス陣営と壮絶なバトルを繰り広げたことを考えると、フェルスタッペンが候補になる可能性があることに驚くかと尋ねられたハミルトンは、それは問題にならないと答えた。
「彼は素晴らしいドライバーだから、驚いたとは言わないよ」とハミルトンは語る。
「前にも僕らは話したと思う。あの時のマックスはやるべきことをやっただけで、彼のせいではない。僕らをガッカリさせたのはスポーツ側だよ」
「あれは彼の責任ではないと思う。もし僕が彼の立場なら、全く同じことをしたと思う。それに関しては問題ないよ」
「もしチームを運営するのであれば、最高のドライバーを起用したいはずだ。注目を集めてスポンサーシップをもたらすドライバーがいるチームになりたいと思うだろう。彼はそんなドライバーのひとりだ」
「それは理解できるけど、(移籍は)彼にとっては意味のないことだ。でも見ているぶんには面白いね」
ハミルトンはまた、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイがチームに不満を抱いており、メルセデスへの移籍に興味を示している可能性があるというトピックについても質問された。
「エイドリアンに関しては、チームで働く中で、みんなの仕事ぶりに対して彼が賞賛を受けていることは知っている」とハミルトンは言う。
「もちろん、彼が(レッドブルのマシン開発において)大きな部分を占めているのは理解している。でもチームやマシン開発に大きく貢献しているエンジニアが沢山いることも分かっているんだ。ひとりの力によるモノじゃないよ」
「僕が決めることじゃない。でも今は彼とシーズンを戦っているから、来年のことはまだ話せないよ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?