現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アウディ Q4 スポーツバック40 eトロン アドバンスド研究「2024年までに導入される15車種のBEVを占う」

ここから本文です

アウディ Q4 スポーツバック40 eトロン アドバンスド研究「2024年までに導入される15車種のBEVを占う」

掲載
アウディ Q4 スポーツバック40 eトロン アドバンスド研究「2024年までに導入される15車種のBEVを占う」

積極的に日本市場へBEVを投入しているアウディ。今回試乗したQ4 eトロンシリーズを加えるとすでに8車種をラインナップしているが、このあと2年でさらに7車種以上を追加投入予定である。PCAという独自の充電インフラも整備するこのブランドの最新&注目のBEVの行方を占う。(Motor Magazine2023年2月号より)

システム電圧400Vのテクノロジーを採用
ドイツに本社を置くアウディAGは「Vorsprung 2030」を表明。2033年以降は全モデルの販売を電気自動車(BEV)とする計画を発表している。日本市場でも24年までに15車種以上の電気自動車を日本市場に導入予定である。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

ちなみに現在は、eトロン/同スポーツバック/eトロン GT/RS eトロン GT/eトロン S/同スポーツバックに加え、Q4 eトロン同スポーツバックの合計8モデルを揃える。予定では、今後2年であと7モデル以上となるわけだが、どのようなBEVが導入されるのだろうか。

さて、今回はQ4 スポーツバック eトロンに試乗した。以前、欧州仕様のハンドルを握ったことはあるが、日本仕様はこれが初めてである。ボデイは、Q5とQ3の中間ぐらい。このサイズのSUV + BEVを待っていた人も多いようで販売も好調のようだ。

デザイン的な特徴は、オクタゴンのシングルフレームグリルに開口部がなくひと目でBEVだとわかるものだ。さらにエアロダイナミクスも最適化され、電動開閉式エアアウトレット、垂直ディフレクター、立体的なホイールディフレクター、ドアミラーハウジングなどの効果によりCD値はQ4 eトロンが0.28、Q4スポーツバックeトロンが0.26となる。

パワートレーンは、システム電圧400Vのテクノロジーを採用、総容量82kWh(実容量77kWh)の駆動用リチウムイオンバッテリーをフロア下に配置、最高出力150kW、最大トルク310Nmを発生する電気モーターをリアに搭載し後輪を駆動する。ちなみに0→100km/h加速は8.5秒と公表されている。

インテリアは、上下にフラット部がある形状のステアリングホイールが目に入るが、そのほかにもセンターコンソールまわりが最新のデザインとなり、専用のシフターを装備している。

ただ、メーターまわりはこれまでのアウディモデルと大きな違いはない。メーターは10.25インチ、MMIタッチディスオプレイは11.6インチを採用し、これらでフルデジタルコックピットを構成している。

高い静粛性とペダル操作に忠実な動き。さすがBEVだ
走り出すとBEVらしいペダル操作に忠実な動きを見せる。室内の静粛性も高くアウディらしいクオリティの高さが感じられた。試乗グレードのアドバンスドはインチタイヤを装着するが、それを見事に履きこなしている。ドライブフィールは、過剰な演出もなく好印象。

回生ブレーキの強さもパドルシフトで3段階から選べるため、エンジンブレーキのような使い方ができる。さらにアウディとしては初めてBモードも備え、BEVらしいワンペダルドラブフィールも味わえる。

ADASは、フロントカメラに加えボディ前後に中距離レーダーと超音波センサー、さらにボディ前後と左右ミラーに合計つの360度周辺環境カメラを内蔵するなど最新のものが採用されている。これによりアダプティブクルーズコントロールとアクティブレーンアシストを統合したアダプティブクルーズアシストや死角の車両を認識するアウディサイドアシスト、後方からの車両や自転車を認識する機能を搭載している。 

充電環境にも触れたい。アウディはポルシェとPCA(プレミアムチャージングアライアンス)を組み、ポルシェの150kW急速充電も使えることになり、その数は合計で102基になったが、これに先日フォルクスワーゲンが加わり、その数が一気に約2倍の200基以上となった。

この数は今後も増えることになるため、自宅に充電器がなくても近くにポルシェかアウディかフォルクスワーゲンのディーラーがあればいい。これは3ブランドのBEVオーナーにとっても、大きなメリットである。こうしたインポーター独自の充電インフラの整備は、そのブランドのBEVを選ぶ理由にもなるはずである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

アウディ Q4 スポーツバック40 eトロン アドバンスド主要諸元
●全長×全幅×全高:4590×1865×1615mm
●ホイールベース:2765mm
●車両重量:2100kg
●モーター:交流同期電動機
●モーター最高出力:150kW(204ps)/4621-8000rpm
●モーター最大トルク:310Nm/0-4621rpm
●バッテリー総電力量:82kWh
●WLTCモード航続距離:576km
●駆動方式:RWD
●タイヤサイズ:前235/50R19、後255/50R19
●車両価格(税込):688万円

[ アルバム : アウディ Q4 スポーツバック40 eトロン アドバンスド試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
グーネット
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
AUTOSPORT web
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
くるまのニュース
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
AUTOCAR JAPAN
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
Auto Messe Web
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
AUTOSPORT web
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
AUTOCAR JAPAN
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
レスポンス
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
AUTOSPORT web
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
くるまのニュース
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
GQ JAPAN
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
レスポンス
ヒョンデが近々WECハイパーカークラスに参入目指す? LMDh車両開発を準備中との噂
ヒョンデが近々WECハイパーカークラスに参入目指す? LMDh車両開発を準備中との噂
motorsport.com 日本版
気軽に「憧れのフェラーリやデロリアン」のオーナーに! 価値ある旧車を毎月一定額で共同所有「クルマ好き必見の新サービス」とは
気軽に「憧れのフェラーリやデロリアン」のオーナーに! 価値ある旧車を毎月一定額で共同所有「クルマ好き必見の新サービス」とは
VAGUE
新型「“ミニ”Gクラス」登場! 斬新“スッキリ”マスクの「3列シートSUV」! めちゃ静音な新型「EQB」発売 811万円から
新型「“ミニ”Gクラス」登場! 斬新“スッキリ”マスクの「3列シートSUV」! めちゃ静音な新型「EQB」発売 811万円から
くるまのニュース
オーロライエローが輝く、太陽がテーマの『レンジローバースポーツ』登場
オーロライエローが輝く、太陽がテーマの『レンジローバースポーツ』登場
レスポンス
ル・マン、ニュル、スパで『3週連続24時間』の2025年。超・過酷日程は「1年限りの問題」
ル・マン、ニュル、スパで『3週連続24時間』の2025年。超・過酷日程は「1年限りの問題」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村