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「注目モデル試乗」独特の深みが出てきたと評判。モデル末期のメルセデス・ベンツCクラス

掲載 更新 25
「注目モデル試乗」独特の深みが出てきたと評判。モデル末期のメルセデス・ベンツCクラス

現行Cクラスは今が乗り頃。ローレウスエディションは装備充実お買い得

 Cクラスの現行モデル(W205型)は2014年デビュー。日本では2018年秋に大規模な改良が実施された。モデルライフとしてはそろそろ終盤。次期W206型のウワサを頻繁に耳にするようになった。

「新型モデル試乗」メルセデス・ベンツCLAシューティングブレークの他車にない個性とは

 一般的には、モデル末期のクルマはお勧めしにくい。「新型を待て」というのが定番だ。しかしメルセデスの、とくにFR系シリーズ(C/E/Sクラス)は、経験上そうとも言い切れない。
 モデル末期になればなるほど、乗り味に独特の深みが出てくるからだ。Cクラスは、身近なモデルだけに乗る機会が多く、変化をいっそう強く感じる。

 パワートレーンは豊富。1.5リッター直4エンジンを積むC180から、4リッターV8ツインターボのAMG・C63まで、ディーゼルあり、マイルドハイブリッドあり、プラグインありと、ユーザーニーズに合わせた多彩なラインアップを用意する。
 販売主力モデルは、ベースモデル+αのポジショニングにあるC200。円熟味の恩恵が最も大きく、お買い得なグレードだ。
 現在のC200は、AMGデザインパッケージや18インチアルミが標準装備のローレウスエディションを販売。先日、先進安全機能をフル装備したレーダーセーフティパッケージが標準装備になった。

C200はマイルドハイブリッド仕様。圧倒的な安定感に感動

 パワーユニットは、1.5リッターの直4ターボ(184ps/280Nm)にBSG(ベルトドリブンスタータージェネレーター:10ps/28Nm)を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様。48Vの電装システムを装備し、モーターが効率的なエンジン活用を促す。いわば、最もシンプルなハイブリッドだ。
 それだけにシステム重量は軽く、重いバッテリーを積んだハイブリッドモデルとは異なり、乗り味への影響はない。WKTCモード燃費は12.9km/リッター。パワーは十分なレベル。スポーツサルーンとして刺激的か、と問われると戸惑うが、伸びのある加速フィールは心地いい。

 Cクラスに乗るたびに感心するポイントは、道路環境を選ばない安定感だ。雨の高速道路でも、晴れた日とそう変わらないしっかりとしたロードホールディングが実感できる。だから、いつでも安心して走れる。
 低速域と高速域の乗り心地も素晴らしい。日本で多用する50km/h前後は若干固いと感じるが、快適性は全般的にハイレベルにある。

 室内は、落ち着いたデザイン。4名がゆったりくつろげる広さがある。次期型はコクピットスタイルのデジタル化が進むだろう。独立したメータナセルを持つスポーティなインテリアが好きなユーザーは、現行W205型を勧めたい。完成度の高さは、折り紙付きである。

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みんなのコメント

25件
  • 最近2019年式の中古車C200を買いました。BMの3シリーズと迷いましたが、買って正解だと思います。ハンドルが安定していて流石メルセデスだと思いました。
  • 「1.5リッター直4エンジンを積むC180⋯」
    C180は、1.6リッターでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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