2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、角田裕毅(RB)だ。
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=10位(62周/63周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
【角田裕毅F1第7戦分析】アンダーカットに成功。ライバルとのギャップを保ち、51周をハードで走り切り戦略を完遂
最終的には、ホームレースの観客やファクトリーから来てくれたチームメンバーの前で1ポイントを獲得することができてハッピーです。
スタートでふたつポジションを落とし、ニコ(・ヒュルケンベルグ/ハース)の後ろに落ちてしまったことが、僕たちのレースに少し響いたと思います。彼はストレートで速かったので、後ろを走り続けたくはないと考え、予定よりも早く、彼より前にピットストップを行いました。それがレースにおいて重要な瞬間でした。僕たちは戦略をうまく実行し、ニコに対して正しく対応できたと思います。
セカンドスティントを長く走ることになり、終盤の15周は、ハードタイヤをうまく管理するのが簡単ではありませんでした。それでもチームがうまくやってくれたので、それはポジティブなことです。
スタートは、改善する必要がある主なテーマです。もう一歩前進するために、僕たちは懸命に取り組んでいます。パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すことに焦点を当てていきます。
次のモナコが楽しみです。僕たちは懸命に取り組み、良いパフォーマンスを発揮しています。パフォーマンスを最大限に発揮できると確信しています。
■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(63周/63周)
13番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
2ポイントを手にしてイモラを離れることができて良かった。セーフティカーが出ることに賭けて、ミディアムコンパウンドでの最初のスティントを長くすることを選んだ。けれども、予想は空振りに終わり、コース上でポジションを上げていくしかなくなったんだ。
ただ、その前半戦でのタイヤマネジメントが、レース終盤に向けては周囲よりフレッシュなハードタイヤで走れるというアドバンテージにつながった。ペースの速さを生かして、ニコ(・ヒュルケンベルグ)と(角田)裕毅をパスできたんだ。あれは楽しかったね。
だが、望んでいたほどの競争力を発揮できず、全体としてはタフな週末だった。失われたパフォーマンスを取り戻すために、相当な努力が必要だと思っている。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=8位(63周/63周)
11番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム
今日は厳しい日になると分かっていた。週末全体が、予選結果の影響を受けることになったんだ。
イモラはオーバーテイクが難しいトラックだから、今日の僕たちにはこれが精一杯の結果だった。ファーストスティント序盤にトラフィックで苦戦し、ハードタイヤではバランスを調整する余地もなかった。
マクラーレンが最速であることは分かっていた。それでもマックスは最近の中でベストの週末を過ごしたので、心から称賛するよ。チームにとって素晴らしい結果だ。
次のレースに向けて、分析し、取り組むべきことがいくつかある。それでもモナコが楽しみだ。好調なシーズンを継続させて、良い勢いを取り戻したいね。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(63周/63周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
ファステストラップ記録:1分18秒589(54周目)
ハードタイヤが最後まで持つかどうか心配だったので、2度目のピットストップをした。結果としてルイスにポジションを譲るかたちになったが、チームとしてエクストラポイントを1点稼ぐことができた(注:2度目のタイヤ交換後に最速ラップを記録)。
レースでは単独走行の時間が長かった。レッドブルとの差をわずかに縮め、中団グループに対するアドバンテージを拡げることができたけど、マクラーレンとフェラーリも僕らと同様に進歩してきた。だから、僕らが目指すのはさらにパフォーマンスを向上させて、できる限り早く、より大きな進歩を果たすことだ。6位と7位で満足するつもりはないけれども、これが現時点での実力だと思う。
みんなのモチベーションがとても高くて、こちらも大いに奮起させられる。ブラックリーとブリックスワースの誰もが、クルマを速くするために懸命に働いてくれていて、とても心強い。僕らとしてはプッシュし続けるしかない。この週末は、手にしたパッケージの能力を最大限に引き出すことができた。これからも、それをさらに前に進めていくことを目指す。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(63周/63周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
僕のレースは全体としては良かった。一度だけ危うい場面があって5秒ほど失ったけど、ペースは概して速かったから、レースの内容には満足している。スタートもうまく決まった。角田(裕毅)の前に出るには、まずそこが重要だったんだ。それ以降は、最初のスティントを延ばすことができて、1ストップの戦略を機能させるのに役立った。
この週末、僕らは歩幅こそ小さいものの進歩して、改善を実現した。ただ、マクラーレンやフェラーリが大幅に進歩して、ややその陰に隠れてしまったのが残念だ。さらにパフォーマンスを高めてくれるアップデートを投入するべく、これからもプッシュし続けるよ。それまでの間は、とにかくできるだけポイントを重ねていこうと思っている。
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