かつてはインディ・ライツと呼ばれ、現在もインディカー・シリーズへのステップアップを目指す若手たちがしのぎを削っているインディNXT。その今季第6戦ロード・アメリカでは、アンドレッティのジェイミー・チャドウィックが優勝した。女性ドライバーがインディNXT/インディ・ライツのロードコース戦で勝利するのは史上初であり、同シリーズでの女性ドライバーの優勝も2010年のピッパ・マン以来となった。
これまでWシリーズを3連覇するなど、女性ドライバーの中では抜きん出た実績を残してきたチャドウィック。インディNXTへは2023年から参戦を開始した。そして今季はインディアナポリスで初の表彰台を手にすると、ロード・アメリカでついに初勝利をもぎ取った。
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これにより、話題は早くもチャドウィックの今後に向きつつある。彼女は来季のインディカー・シリーズ昇格を目指しているとしつつも、あくまで慎重な姿勢を崩しておらず、しっかりと地に足をつけている。
「その話をするのは早いですね」とチャドウィックは言う。
「レースで1回勝ったからといって何かが保証されるわけではありません。引き続き結果を出すことに集中し続けないといけません」
「来年はインディカーに行きたいと思っています。ただそれは簡単ではありません。グリッドを見渡しても、去っていくドライバーはそれほど多くないですし、レベルも高い。その中でインディNXTのドライバーをはじめ、多くのドライバーがドアをノックしています」
「そのチャンスを追い求めたいですが、私としては1回の優勝だけではなく、他にも成し遂げないといけないことがたくさんあります」
女性ドライバーがトップカテゴリーでレースすることを望まれる昨今、チャドウィックがインディカーに参戦するとなれば大きなPR効果がもたらされるだろう。
自身の性別が有利に働く可能性はあるかと尋ねられたチャドウィックは、こう答えた。
「可能性はあります。ただ3、4年前の方がチャンスがあったかもしれません」
「今インディカーのグリッドを見ても、明らかな隙というものが見当たりません。私はしっかりとした形でそこに行って、トップチームに加入し、競争力のある存在でありたいです」
「小規模なチームに行って、1年契約などで後手に回るようなことはしたくありません。私は最高のチャンスを手にしたいんです」
「誰であっても、そのシートを明け渡したいと思う人はいないでしょう。だからこそ私は自分のパフォーマンスというところに集中し続けるしかないんです」
「もっと結果を残すことができれば、それが自分にとって最高のチャンスに繋がるかもしれません。今どき、こういうものに裏口入学はありません」
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