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”片鱗”を見せただけ……レーシングポイントRP20の真の実力は? 「まだ学んでいる段階」

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”片鱗”を見せただけ……レーシングポイントRP20の真の実力は? 「まだ学んでいる段階」

 今季のレーシングポイントは、メルセデス、レッドブルに次ぐ3番目の勢力であると見られている。しかし時にはレッドブルを上回り2番手のチームとなることもあり、ハンガリーGPではグリッドの2列目を独占するというシーンもあった。

 しかしながら、実際の成績は伴っておらず、イギリスGPを終えた段階では、マクラーレンとフェラーリに先行され、コンストラクターズランキング5番手に留まっている。

■メルセデスを”模倣しないチーム”は判断ミスだ! レーシングポイント代表の主張

 イギリスGPの週末は、セルジオ・ペレスが新型コロナウイルスに感染したことが発覚しニコ・ヒュルケンベルグを急遽代役に起用することになったため、通常のテストプログラムを実施することはできなかった。さらにヒュルケンベルグはクラッチの問題によりレースをスタートすることができず、ランス・ストロールは9位フィニッシュが精一杯だった。

「様々な理由で、我々の思った通りに物事が進んでいないことを認める。そして、最初の数レースでミスを犯した」

 レーシングポイントのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンはそう語った。

「シルバーストンではパフォーマンスが低調に終わった。しかし再度申し上げれば、ドライバーを失い、週末の戦い方を変えなければならないという我々のコントロールできないことによるものだった」

「それは、非難できるようなモノじゃない。ただたくさんの、ほんの些細なことが、我々の仕事の進行を妨げたんだ。我々は、このマシンに何ができるのか、それを垣間見ることができた。そしてピークの状態を維持するのが非常に難しいのも理解している」

「それを実現するためには、信じられないほど懸命に働かなければならない。だからそこには、大きな問題がある、我々が浮き沈みしているだけじゃないんだ」

 レーシングポイントは、RP20を開発するにあたって、昨シーズンまでとは空力のコンセプトを一新させた。そのため、チームにはまだまだ学ぶべきことがたくさんあるという。

「我々は日々、たくさんのことを学んでいる。新しいマシンのコンセプトは、昨年までのマシンとは全く異なる形で機能する。2月のバルセロナテストの際に走れたのは、ほんの数日だった。寒いバルセロナであっても、それを使って理解しようとした。だから、まだ学習中なんだ」

 チーム代表のオットマー・サフナウアーも、チームのパフォーマンスが予想よりも低いことに同意。またイギリスGPでセーフティカーが早々に出動してしまったことで、ストロールがせっかく手に入れた、ミディアムタイヤを履いてスタートする権利を活かせなかったと語った。本来ならばストロールは、ライバルよりも最初のスティントを長く取ることができ、レースを有利に進めることもできると考えられていたからだ。

「アンディ・グリーンの言っていることは正しいと思う。しかし、時にはそうなることもある」

 そうサフナウアー代表は語った。

「ランスはミディアムタイヤでQ3に進むという、素晴らしい仕事をした。それには、アドバンテージがあったはずだ」

「そのメリットは、ソフトタイヤでスタートした連中がピットインした時、あるいはソフトタイヤの劣化が予想以上に激しかった時に生まれたはずだ。それは、数周後に起きたはずだし、その時には我々にアドバンテージが生まれたはずだ」

「しかし、セーフティカーが出動したおかげで、それは起きなかった。セーフティカーが出動して、数周後には良くなるはずだったミディアムタイヤを捨て……これで我々のアドバンテージはなくなった。そして、全員がハードタイヤを履いているんだ」

「ランスは、スタート時にポジションを失ってしまった。最初はソフトタイヤの方がグリップがいいからね。だから、我々はミディアムタイヤで予選Q3に進出するという素晴らしい仕事をし、スタートで出遅れた……しかしセーフティカーが出たため、それを取り戻すことができなかった。そういうことは、予測するのは難しい」

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