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愛犬とドライブするのに役立つクルマの機能&装備とは? その1【青山尚暉のわんダフルカーライフ】

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愛犬とドライブするのに役立つクルマの機能&装備とは? その1【青山尚暉のわんダフルカーライフ】

すでに愛犬とのドライブ、ドライブ旅行を経験している愛犬家なら、きっと愛犬とのドライブで役立つクルマの機能、装備を理解しているに違いない。

例えば、ミニバンやコンパクトハイトワゴン、ハイト系軽自動車にある両側スライドドアは、その大開口から後席への老若男女の飼い主の乗降だけでなく、小型犬を抱っこして乗降する際や、愛犬が自身で後席に乗り降りするときにも便利この上なし。低床でスライドドアの開口部からフロアに段差がなければ、なおさら乗降はスムーズになる。

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そして、愛犬の特等席は後席。前席や後席の隣に乗車した飼い主の近くでアイコンタクトもしやすく、お互いに安心してドライブを楽しめるからである。※助手席は専用ケースを使わない限りNG

が、暑い時期のドライブでは、後席の空調環境にも気を使う必要がある。1年中、毛皮を着ている(脱げません)犬は基本的に暑がりで、足の裏からしか発汗できない生き物。よって、エアコンの冷風は愛犬が乗車する後席にもしっかりと届いてほしい。そこで活躍してくれるのが、後席エアコン吹き出し口。後席にもしっかりと冷風が届き、暑い時期でも犬も快適にドライブを楽しめるというわけだ。

ミニバンでは後席天井左右にエアコン吹き出し口が付いていることがほとんどで、一部のSUVやワゴン、セダンではセンターコンソール後端に付いているのだが、ボルボの上級車種では、センターコンソール後端に加え、なんとBピラーにもエアコン吹き出し口が付いているから完璧である。

理想は3ゾーンエアコンと呼ばれる、前席左右だけでなく、後席部分の温度設定を独立して行えるタイプ。前席に寒がりの乗員がいても、これなら温度設定をゾーン分けすることができる。なお、犬の快適温度は22度ぐらいと言われている。

あわせて、暑い時期や日差しの強い日には、愛犬の特等席となる後席部分にロールブラインド(ロールサンシェード)が付いているとなおいい。直射日光を和らげ、車内温度の上昇を緩和してくれるとともに、犬が嫌がる外からの干渉も防ぐことができるからだ。

愛犬を後席に乗車させる場合、車内で粗相をする犬はめったにいないだろうが、ヨダレや足の裏から持ち込まれる泥などの汚れは避けられない。だから、後席全体を覆うマット(シートベルト対応が必須)を敷き、犬用シートベルトやリード&ハーネスを装着させて乗せるか、専用サークル、キャリーケースなどを固定して安全に乗せることが鉄則。そんなとき、ありがたいのが撥水シート生地。あるいは後席を倒したときの汚れに強いワイパブルフロアだろう。車内で水を飲んだときに水がこぼれても安心だし、汚れても濡れタオルでサッと拭くだけでOKなのである。

そんな、愛犬の特等席となる後席に愛犬を乗車させ、乗せ下ろしする際、抜け毛の多いダブルコートの犬だと、車内はもちろん、シート外側の隙間にも抜け毛が落ちやすく、狭い隙間だけに掃除が大変。放置すると車内の動物臭の原因にもなるから、やっかいだ。そこでおすすめしたいのが、後席とサイドシルの間に隙間のないクルマである。であれば、狭い場所に抜け毛が落ちる心配はなく、車内掃除がグッと楽になる。

愛犬の特等席、乗せるべき場所は、繰り返すが後席。が、乗車人数、大型犬の乗車などで、近距離、短時間に限り、犬をラゲッジルームに乗せざるを得ないこともあるだろう。そんなときのチェックポイントは2つ。1つめはラゲッジルームの開口部の高さと段差。ラゲッジフロアはできるだけ低いほうが、例えば大型犬が自身で乗り降りする際は快適かつ安全だ。そして開口部に段差がないほうが、乗降時に足を引っかけたりすることがなく安全・安心なのである。

愛犬をやむなくラゲッジルームに乗車させるのであれば(あくまで短距離、短時間)、1つ、注意点がある。それはラゲッジルームの室内温度管理。とくに暑い時期は後席エアコン吹き出し口の装備が必須であり、なおかつラゲッジルームに冷風が届く必要がある。後席の背もたれが壁になるため、なかなかエアコンの風が届きにくいのだが、後席が4:2:4分割のSUVやステーションワゴンであれば、中央の2部分をアームレスト代わりに倒すことで、そこに空気の通り道ができ、エアコンの冷風が届きやすくなる。さらに前後席の乗員と愛犬のアイコンタクトも可能になり、お互い、安心してドライブを楽しめるというわけだ。それでも暑い時期の愛犬のラゲッジルーム乗車は、熱中症を引き起こすため、やめるべきだが。

そうそう、愛犬とドライブに行った先で、立ち寄るはずのドッグカフェが満席だった、定休日だった、閉店していた…なんていうこともあるだろう。テラス席のある高速道路のサービスエリア、パーキングエリアの飲食施設、旅先のカフェ、レストランでは愛犬との同伴もほとんどの場合可能だが、雨の日、暑い日、寒い日は飼い主も愛犬も快適とは程遠い。そんなとき、ハイブリッドやPHEVといった電動車にAC100V/1500Wコンセントがついていれば、多くの問題が解決する。

つまり、AC100V/1500Wコンセントによって車内外で1500Wまでの家電品が使えるため、例えば湯沸かしポット、簡易電子レンジなども使用可能で、コーヒーを入れたり、パンを暖めたりすることができ、車内外が移動する“どこでもドッグカフェ”になりうるのである。

景色のいい場所に止め、両側スライドドアを開ければ(スライドドア完備のクルマの場合)、車内が誰にもジャマされない絶景のテラス席になるのだから、飼い主、愛犬ともに幸せになれるではないか。AC100V/1500Wコンセントはもちろん、災害時、停電時に電源を確保することができ、愛犬といっしょにいられるマイ避難所にもなるから、災害大国日本ではかなり有用な装備といえるのだ(とくに愛犬家家族にとって)。

と、いろいろと愛犬とのドライブで役立つクルマの機能や装備を紹介してきたが、愛犬と日々ドライブしている多くの愛犬家にとって、もしかしたら百も承知な耳にタコな情報かも知れない。ならば、次回はクルマの機能、装備の中から、そうだったのか!! と思える、意外なほどドッグフレンドリーに使える機能、装備を紹介することにしたい。

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みんなのコメント

4件
  • ******
    犬のンコをリアにぶら下げるのやめてくれ!
  • lan********
    運転席で抱えて運転してる奴ら、マジで殺処分したほうがいいと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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