複数車種 同じラインで「混流生産」
マツダが、国内生産累計台数5000万台を5月15日に達成した。1931年10月に三輪トラックの生産を開始して以来、86年7カ月での達成となる。
マツダ改良型アテンザ・セダン Lパッケージ、車内360°カメラ画像(前席・後席)
これにともない本日、防府工場で、小飼雅道 代表取締役社長兼CEOをはじめ、役員、労働組合関係者らが出席する記念セレモニーを実施。登壇した小飼社長は、「今から86年前に自動車を造りはじめ、この度国内生産累計5000万台を達成しました。年間で約100万台を生産しても50年を要する計算となり、いかに長い歴史を積み重ねてきたかを示しています。今後もマツダは、さまざまな取り組みを通じて、強固なブランドの構築を図っていきます。また、防府と広島の両工場は進化を続け、技術・技能を海外の工場に速やかに展開するマザー工場としての役割を果たしてまいります。日本のモノづくりが誇る技術力を体現する生産拠点として、これからも皆さんと共に取り組んでまいる所存です」と述べた。
マツダは1931年に広島で三輪トラックの生産を開始し、その自動車生産の歴史に幕を開けた。1960年に軽自動車「マツダR360クーペ」の生産を開始し、乗用車市場に本格参入。1982年には山口県防府市の防府工場における車両生産が始まり、以降国内では広島の本社工場と防府工場の2拠点で生産を行っている。
これらの国内工場は、複数の車種を同じラインで生産できる「混流生産」を行っており、これによりマツダのビジネス規模に適した「多品種少量生産」を実現し、商品競争力・多様性と量産効率を両立することを可能にしている。また、2016年から2017年にかけてクロスオーバー系車種の生産フレキシビリティを強化し、近年の需要動向の変化によりスピーディに対応できる体制を整えた。
マツダは、中期経営計画「構造改革ステージ2」(2017年3月期~2019年3月期)の最終年である今年度の販売台数目標を166万台とし、2024年3月期はグローバル全体で200万台の生産・販売体制の構築を目指す計画。また、次世代技術と次世代デザインを採用した商品の量産を2019年に開始する予定であり、カスタマーにタイムリーな商品提供ができるよう、今後も生産体制のさらなる拡充を継続して進めていくという。
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