2023年1月25日、英国ベントレーモーターズは伝説の名車「1953年式Rタイプ コンチネンタル(JAS 949)」生誕70周年を記念したワンオフの「コンチネンタル GT V8 アズール」を発表した。1953年式Rタイプ コンチネンタルはベントレーの歴史における重要なアイコンの1つで、ベントレーのパーソナルコミッショニング部門であるマリナーがその伝統を最新の「コンチネンタル GT 」で再現した。
ヘリテージ コレクションの中でも最も象徴的な1台
今回発表されたワンオフの「コンチネンタル GT V8 アズール」は、ベントレーの43台の車のヘリテージ コレクションの中でも最も象徴的な1台である「1953年式 Rタイプ コンチネンタル(JAS 949)」を現代的な解釈で再現したもの。
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ヘリテージ コレクションで保存されている「Rタイプ コンチネンタル」は、1953年12月にスイスのローランド ゲニン博士がオーダーした車両で、ボディカラーはアイボリー、インテリアはレッド。この車両は、オリジナルの4.6Lエンジンとともに今日も走行可能な状態で維持されている。
1950年代初頭、イヴァン エバンデンはRタイプ ベントレーのセダンをベースにした洗練されたクーペを制作。4566ccの直列6気筒エンジンは153psを発生し、そのプロトタイプ(OLG 490、愛称オルガ)は、パリ近郊のモントリエ トラックで、5ラップ平均時速118.75マイル (ベストラップは時速120マイル弱)を記録している。
「Rタイプ コンチネンタル」の最初の生産モデルは 1952年6月に完成し、1955年の生産終了までに208台が製造された。
ベントレーのクラフトマンシップを存分に発揮
「1953年式Rタイプ コンチネンタル」を再現するために、新しいコンチネンタル GT V8 アズールは、1950年代の伝統的な塗装色に忠実なオールド イングリッシュ ホワイトでハンドペイントされている。Rタイプ コンチネンタルは16インチホイールを履いていたが、新しいバージョンは22インチの手仕上げのホイールで、オリジナルと同じようにブラックの研磨仕上げが施されている。
キャビンにはオリジナルの皮革色を再現したクリケット ボール レザーが張られ、アクセントに手作業でベルーガレザーのパイピングが施されている。
ベントレーのクラフトマンシップにより、クロス バンディング インレイも再現、新しいコンチネンタル GT V8 アズールのクロス バンディングは、オーストラリア産の柾目板につげ材のインレイを使用し、ゴールドで強化されている。
機能は最新鋭の仕様でまとめられている。
シートはドライビングにとって重要な部分であり、新しいコンチネンタル GT V8 アズールはすべてシートにコンフォート仕様を標準装備している。これには疲労を防ぐために6つのプログラムが設定可能なマッサージ機能、調整可能なサイド ボルスター、電動シートベルト調整、快適なヘッドレストが含まれる。
新しいコンチネンタル GT V8 アズールのもう1つの重要なポイントは、ベントレーダイナミックライド。48V アクティブ アンチロール コントロール システムは乗り心地を向上させ、ロールを制限して、よりスムーズな走りを実現する。このシステムは、乗り心地を滑らかにするために必要に応じてアンチロール バーを電子的に切り離し、コーナリング時には0.3秒で最大1300Nmのアンチロールトルクを適用してボディをフラットで安定した状態に保つ。
また新しいコンチネンタル GT V8 アズールには、ドライバー アシスタンス システムを含むツーリング仕様も標準装備されており、交通状況や天候条件に関係なく、リラックスしたドライブが可能となっている。
滑らかさと洗練を追求してきたベントレーの歴史を象徴
ベントレーは創業以来、常にパフォーマンスと洗練を追求してきた。ベントレー ボーイズがブルックランズやル マンで勝利を収めていたときでさえ、創業者の W.O.ベントレーは滑らかさと洗練を追求してきた。
「私はこれまで多くの騒音を我慢してきましたが、それは好きではありません」と彼は自伝に書いており「私にとって、静かな時速70マイルは、騒がしい時速80マイルよりもはるかに信頼できるものです」と加えている。
伝説の名車「1953年式Rタイプ コンチネンタル」と、それにインスピレーションを得て誕生したワンオフの「2023年式コンチネンタル GT V8 アズール」は、ベントレーが常に追い求めてきた「洗練の歴史」を象徴している。
[ アルバム : 1953年式Rタイプ コンチネンタルと2023年式コンチネンタル GT V8 アズール はオリジナルサイトでご覧ください ]
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