アルピーヌが水素エンジン搭載
アルピーヌは、水素エンジンを搭載するコンセプトモデル「アルペングロー(Alpenglow)」をパリ・モーターショー2022で公開した。今後発売する量産車やレーシングカーのデザインと技術を予告するものとされる。
【画像】アルピーヌに水素エンジン搭載のスポーツカー?【アルペングロー・コンセプトを写真で見る】 全21枚
アルペングローは、F1や世界耐久選手権など、トップクラスのモータースポーツに携わってきたアルピーヌの歴史の延長線上にあるもので、「将来のアルピーヌのデザイン、テクノロジー、ブレークスルーのすべての出発点」だという。
開発においてはアルピーヌの「レースの精神」を体現するために、サーキット走行に焦点が当てられた。「未来のモータースポーツはこうあるべき」として、奇抜なフォルムだけでなく、パワートレイン技術も先進的なものとなっている。
アルペングローは、水素を燃料とする内燃エンジンを搭載する。その技術的な詳細や、量産化につながるものかどうかは明らかにされていないが、アルピーヌによると、「ハイブリッド水素内燃エンジンは環境に優しく、圧倒的なパワーや魅惑的なサウンドなど、他にはない運転の楽しさを備えている」という。
トヨタも、水素燃焼技術を量産化するために、モータースポーツ活動にも力を注いでいる。
アルピーヌは水素エンジンについて、「実質的に蒸気しか排出しない」と述べ、スポーツカーで今後も内燃機関を使い続けながら、カーボン・ニュートラルを実現できるとしている。
水素が未来の動力源に?
AUTOCARは最近、アルピーヌが内燃機関の技術を守るために、水素の利用を「積極的に」検討しているという情報をつかんだ。アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、次のように語っている。
「複数のソリューションを同時に検討するのは当然のことです。アルピーヌは、電動化と両立する別の選択肢を探したい。なぜなら電動化は、好むと好まざるとにかかわらず、将来的には自動車全体の60~70%に普及すると見込まれるからです」
「残りの領域は、用途や特性、求められる機能によって異なります。多くの荷物を積み、日々の走行距離がある程度固定されているLCV(小型商用車)では、異なるソリューションを導入する余地があると思います」
これまでのところ、アルピーヌが正式に発表している次世代ラインナップは、次期ルノー5をベースにしたホットハッチ、「GT-X Over」と呼ばれるコンパクト・クロスオーバー、A110の後継モデルの3車種のみ。いずれもBEVとなる見通しだが、ロッシCEOは水素の利用可能性にも目を向けている。
「当社の場合、水素もソリューションの1つになりうると考えています。なぜなら、燃料としてだけでなく、電気を発生させる燃料電池としても使うことができるからです」
「これは素晴らしいことです。水素のエンド・ツー・エンドの産業化は電動化と互換性があるので、1つの道になると考えています」
そしてロッシCEOは、水素燃焼技術のビジョンを、サーキット走行に特化したプロトタイプで披露すると示唆していた。それがアルペングローだったというわけだ。
ワイド&ローな軽量マシン
アルペングローは、「アルピーヌらしく軽量」なモデルとされる。ドライバーの両脇に700バールの円筒形水素貯蔵タンクを2つ配置しているが、車重はA110と同等の1000~1200kg程度と見られる。リサイクル・カーボンファイバーを多用した構造も、軽量化に大きく貢献しているようだ。
この軽量化技術と並んで、将来のモデルに影響を与えると期待されるのがスタイリングだ。例えば、鳥が翼を広げたようなフロントライトバーや縦型のテールライト(コンセプトでは透明)、レーシングカー風のステアリングホイールといったデザインが今後の量産車に採用される可能性は十分にある。
同様に、シャープなV字型のフロントエンド、サイドの巨大なエアチャネル、地面からわずか1mの高さのルーフライン、軽量な可動式リアウィングなど、エアロダイナミクスを最適化するための要素も形を変えて実現するかもしれない。
アルピーヌは、次期LMDhプロトタイプが、アルペングローからデザインのインスピレーションを受けることを明らかにしている。
アルペングローについて、ロッシCEOは次のように述べている。
「アルペングローの力強く美しいデザインは、アルピーヌの未来とモータースポーツに対するビジョンを示しています」
「水素技術を搭載することで、排出ガスをクリーンにしながら、ドライビング・プレジャーがこれまでと同様に実感できる未来を実現するのです」
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