もくじ
ー 唯一無二の自動車アワード
ー アストン マーティンDBS スーパーレッジェーラ
ー マクラーレン・セナ
ー BMW 320d
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唯一無二の自動車アワード
AUTOCARアワードは、自動車に関する賞としては唯一無二の存在と言えるだろう。われわれが決めるのは、「最高のホイールを履いた最高のハイブリッド・クロスオーバーSUV」などではない。
その代わりに、シルバーストーンで行われたAUTOCARアワード2019では、読者の皆さんがもっとも興味深く感じているモデルや人物、そしてストーリーをさまざまカテゴリーに分け、偉大なひとびとと、そんなひとびとが創り出した偉大なモデルに称賛を贈っている。
大きな変革期を迎えている自動車業界にあって、優れたカーガイたちは、伝統と革新のテクノロジーを用いて、真に特別なクルマを創り出しているのだ。
過去12カ月間で成し遂げられた、数々の功績をこれからご紹介しよう。
アストン マーティンDBS スーパーレッジェーラ
今年初めのジュネーブで、数々のミッドエンジンスーパーカーを発表したアストン マーティンの「セカンドセンチュリープラン」は、新たな段階を迎え、この計画については多くが語られている。そのどれもが非常に興味深いものであり、いまゲイドンのアストン本社で進められていることについては、神のみぞ知るといった状況だ。
だが、もしアストンらしい、大排気量エンジンを積んだ伝統的なフラッグシップGTがお好みなら、2019年のいま、われわれには、DBSスーパーレッジェーラがある、このクルマほど、アストンの長年にわたる功績を示す、美しさと速さを兼ね備えた存在はないだろう。
まさに、アストン マーティン製GTの歴史を受け継ぐ完ぺきなモデルであり、アストン最新のプラットフォームや、ダイムラー製コンポーネントの採用、さらには、現行のデザイン言語から生み出されたのを不思議に思うひとがいるかも知れないほどの、素晴らしい出来栄え誇っている。
DB11が積むツインターボV12エンジンの実力を解き放ったことで、DBSスーパーレッジェーラは、ごく少数が生産されたOne-77と、ハイパーカーのヴァルキリーに次いで、アストン量産モデルとしては、710psの壁を突破した3台目のモデルとなっている(そして、このクルマには、先の2台は無い、普段の路上で役立つ豊かな中速トルクまで備わっている)。
さらに、カーボンファイバー製ボディを持ち、先代ヴァンキッシュSも羨むほどの、4秒をはるかに下回る0-97km/h加速を達成している。
さらに、DBSスーパーレッジェーラのギアボックスは、驚くほど容易にスムースな加速を可能にしている。より刺激的だが、より緊張感を強いられるフェラーリ812スーパーファストと比べれば、車重の重いアストンのほうが、タイムでは劣ると多くが考えるだろうが、DBSスーパーレッジェーラをテストしたロードテスターは、「4速ギアでの48km/hから113km/h、5速での64km/hから129km/h、さらには7速での80km/hから145km/hへの加速のいずれでも、アストンのほうが上回っていた」と、書き残している。
「巨大でパワフル、そして優雅でもある、V12エンジンをフロントに積んだ、この驚くべきGTモデルは、まさに、われわれの多くがアストンに期待するそのものであり、注目を集める存在でありながら、長距離移動では、ドライバーを魅了する優れたドライビバリティーを発揮し、アストンに新たな基準を打ち建てることに成功している」
DBSスーパーレッジェーラのメカニカルレイアウトこそが、まさにアストン マーティンを代表するものであることを考えれば、創業から74年、フォード傘下となって初めて、そのGTモデルにV12エンジンが搭載されることになったというのは、俄かには信じがたい事実だろう。
だが、これは喜ばしい驚きであり、以降、アストンならではの、この素晴らしいフロントV12エンジンというレイアウトを磨き続けたからこそ、これほどの高みへと到達することができたのだ。
マクラーレン・セナ
コンセプトそのままの希少な存在として、800psのパワーと75万ポンド(1億393万円)のプライスタグを掲げた「アルティメットシリーズ」のサーキットスペシャル、マクラーレン・セナは、ロードテスター羨望のモデルだ。
求められる役割が多ければ多いほど、それを達成するのは困難になるのだから、さまざまなミッションを与えられ登場したニューモデルを正しく評価するのは、ときに非常に難しい。だが、セナに与えられたミッションは非常に明快だった。
マクラーレンは、コストの制約なしに、最高の技術と経験を使って、もっとも刺激的な最速のサーキットマシンというだけでなく、モータースポーツライセンスを持たないひとびとでも、公道で十分に楽しむことのできるモデルを創り出そうとしたのであり、彼らの設定したこのミッションを理解し、そのためにウォーキングのエンジニアたちが傾けた情熱を感じることこそ、セナを正しく理解するために必要なことだ。
初めからセナは強烈な印象を残す。スイリングは凶暴ともいえるほど攻撃的なもので、そのすべてが単なるデザインではなく、機能を最優先に考え抜かれており、ひとびとにどう見られるかよりも、クーリングやダウンフォース、空力バランスを優先している。
その大柄なボディ、奇妙にも見えるフロントスプリッターとリアディフューザー、可変式ウイングには、思わず息を飲むが、それも、こうした巨大な空力パーツが、レースモードで発生させるダウンフォースは、全体の半分にも満たないと聞かされるまでだ。249km/hで発生する、800kgというとてつもないダウンフォースの半分以上は、グラウンドエフェクトからもたらされている。
こうしたデザインとエンジニアリングのすべてが、サーキットのためであり、マクラーレンのようなメーカーが創り出したこのクルマであれば、どんなサーキットでも、その実力を遺憾なく発揮することができるだろう。
だが、昨年のある日、われわれがハンドリングテストに使用しているサーキットで、さらなる衝撃を目の当たりにしている。
わずか1周65秒ほどのサーキットで、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテが持っていたコースレコードに、セナは1.5秒もの大差をつけたのであり、それまでコンマ数秒の記録更新が当たり前とされていたところ、もっとも超えるのが難しいだろうと思われていたタイムを破って、セナが打ち立てた新たな記録は、1分3秒8というものだった。
BMW 320d
ニューモデルが、クラスのスタンダードを反対方向にさらに広げることなど滅多にないが、それこそが、BMW 320dが数世代にわたって成し遂げてきたことであり、それは、この最新のG20型でも変わらない。
203psに満たないディーゼルエンジンを積んだ、コンパクトエグゼクティブサルーンの0-97km/h加速といえば、8秒から8.5秒というのが通り相場だが、この最新の320dでは7秒以下の加速性能を確保しつつ、驚くべきことに、決して燃費性能も犠牲にはしていない。
英国版Autocarが行ったロードテストでも、このクルマは22.4km/ℓという実燃費を記録しており、それなりの差を付け、燃費性能でもライバルたちから一歩抜きんでた存在であることを証明している。
さらに、その乗り心地とハンドリングは、BMWの揺るぎない価値を、さらに確固たるものにしている。
驚くべき機敏さと、見事なボディコントロール、素晴らしいグリップのバランス、さらには洗練のスタビリティコントロールシステムによって、このクルマは、真に素晴らしいリア駆動のスポーツサルーンが、日常のドライビングをどれほど活気あふれるものにしてくれるかを、オーナーに感じさせるが、そんなときも、磨き上げられた乗り心地と、上質さを失うことはない。
高級感を増したキャビンとその高い価値によって、このクルマは、2019年の小型エグゼクティブサルーン市場において、傑出した存在とはどういうものかを完ぺきに表現している。
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