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三菱自動車、トライトンを正式発表…価格とスペック公開。12年ぶりのピックアップトラックは2グレード展開

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三菱自動車、トライトンを正式発表…価格とスペック公開。12年ぶりのピックアップトラックは2グレード展開

三菱自動車は2023年12月21日、新型の1トン積みクラスのピックアップトラック「トライトン」を2024年2月15日から発売すると発表した。トライトンはタイで生産する世界戦略車で、日本への導入は12年ぶりとなる。今回発売するのは最大積載量が500kgのダブルキャブタイプの4WD・6速AT車。価格は普及版のGLSグレードが498万800円、装備を充実させた上級仕様のGSRグレードが540万1000円。

 
2023年7月にタイでフルモデルチェンジした新型は、「Power for Adventure」という商品コンセプトのもとで開発を進め、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新した。SUV並みの快適性とピックアップトラックに求められる堅牢性、実用性を兼ね備えたモデルである。
 
■新開発したラダーフレームやエンジン

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新開発のラダーフレームは従来型に比べ高剛性化を図りながら、ハイテン鋼の採用比率を大幅に高めることで重量増を最小限に抑えている。これによって、走行性能や乗り心地の向上を実現し、積載時の耐久性、衝突時のエネルギー分散にも寄与するなど、堅牢性を高めている。
 
エンジンは新開発の4N16型2.4Lクリーンディーゼルエンジンを搭載。回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させることで、全回転域で高出力を発揮する2ステージターボシステムを採用。最高出力は204馬力を発揮し、47.9kgmの最大トルクは約1500回転からフラットに発生し、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行を可能としている。また、排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCRシステムを採用し、尿素水溶液であるアドブルーによって窒素酸化物(NOx)を安定して浄化する。

■進化した足まわりと走行性能
 
サスペンションはフロントにダブルウイッシュボーン式を採用。アッパーアーム取り付け部を上方に配置したハイマウントタイプとすることで、ストロークを確保。接地性や乗り心地を向上させている。リヤサスペンションは強度を確保しながら軽量化したリーフスプリング式を採用し、これに大径のショックアブソーバーを組み合わせることで快適な乗り心地をもたらすという。

4WDシステムは三菱自動車独自のスーパーセレクト4WD-IIシステムを採用。パジェロ譲りのセンターデフ方式のシステムで、4WDモードは後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、さらによりローギヤの「4LLc」の4種類から選択可能。100km/h以下であれば走行中でもダイヤル式のセレクターで4WDモードを変更することができる。ただし、4HLc←→4LLcの切り替えは停止時のみできる。なお、センターディファレンシャルには前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えている。
 
それぞれの4WDモードに対応する7つのドライブモードを採用。
・NORMAL(すべての4WDモードに設定)
・ECO(経済性を重視したモード。2Hに設定)
・GRAVEL(未舗装路向けのモード。4Hに設定)
・SNOW(氷雪路向けのモード。4Hに設定)
・MUD(泥濘地向けのモード。4HLcに設定)
・SAND(砂地向けのモード。4HLcに設定)
・ROCK(岩場向けのモード。4LLcに設定)
以上のように、あらゆる路面で最適なドライブモードが選択できる。
 
走行制御関連では、コーナーの内側に弱くブレーキをかけることで、旋回性を向上させるアクティブヨーコントロール(AYC)を新たに採用。また、空転している車輪にブレーキをかけて路面をグリップしている車輪に駆動トルクを分配し、滑りやすい路面での安全性が増すとともにスポーティなドライブを楽しむことができるアクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)を採用することで、大柄なボディでも意のままの走行性能を実現したという。
 
■力強い外観と機能的な内装
 
「BEAST MODE(勇猛果敢)」はパワフルで力強いデザインを目指すデザインコンセプト。ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加えて、堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々としたたたずまいを表現している。フロントには力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現したフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。力強く立体的なフロントグリルやフェンダーからつながる力強い造形、それを協調するプロテクターでピックアップトラックスタイルに最適化している。
 
リヤは十分な荷台サイズを確保。荷台はベッドライナー(荷台カバー)を装着状態でもJIS規格パレット(1100mm×1100mm×144mm)の積載にも対応。両端にT字型のテールランプを配してワイド感を協調しながら、厚みを持たせてリヤまわりをたくましく演出している。

室内は、走行時の車体姿勢の変化がつかみやすい水平基調のデザインのインパネが目を引く。ダイヤルやスイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるようにほどよい節度感を実現。ステアリングホイールやグリップ、ドアハンドルは握り心地やたくましさを追求したデザインになっている。
 
ボディカラーは鮮やかさとメタリック感を強めたヤマブキオレンジメタリックと輝度感を向上させたブレードシルバーメタリックを新たに採用。
 
なお、上級のGSRグレードはフロントグリルをボディ同色に、ドアミラー、フロントバンパーガーニッシュ、ドアハンドルなどをブラックにし、前後サイドの各アンダーガードをダークチタニウムに変更。また、ブラックのルーフレールやフェンダーアーチモール、荷台にはスタイリングバーを装着することで精悍さを追求している。インテリアはメタリック加飾部分をブラック基調とすることで引き締め、オレンジのアクセントカラーを配置することで上質感と精悍さをプラスしている。

■安全装備とオプション
 
衝突被害軽減ブレーキシステムや追従クルーズコントロールシステムなどを含む運転支援機能「eアシスト」やスマホ操作でリモートエアコン機能などを活用できる先進コネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」を採用した。
 
アクセサリーは新型トライトンの特徴を際立たせるアイテムを幅広く設定。堅牢かつ洗練されたデザインのスポーツバー、よりワイドで力強さを主張するフェンダーアーチモールディング、サイドドアガーニッシュで強固なイメージを演出。荷台の保護には欠かせないベッドライナーなどの実用アイテムも充実させた。
 
今まで日本国内では、ピックアップトラックの選択肢はハイラックス(407万2000~431万2000円)しかなかったが、選択肢が増えたことを歓迎したい。価格はトライトンが約67万~約133万円高いものの、細かなモード設定ができる4WDシステムを採用しているなどの特徴がある。
 
 
新型トライトンのスペックをチェック!
 
■新型トライトン「GSR」グレードの主要諸元
全長:5360mm
全幅:1930mm
全高:1815mm
ホイールベース:3130mm
トレッド:前1570mm/後1565mm
最低地上高:220mm
車両重量:2140kg
最大積載量:500kg
エンジン型式:4N16
エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
ボア×ストローク:86.0mm×105.0mm
総排気量:2439cc
圧縮比:15.1
最高出力:150kW(204ps)/3500rpm
最大トルク:470Nm(47.9kgm)/1500~2750rpm
使用燃料:軽油
燃料タンク容量:75L
トランスミッション:6速AT
駆動方式:4WD
サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン/後リーフリジッド
ブレーキ:前Vディスク/後L&Tドラム
ホイール:18インチアルミホイール
タイヤサイズ:265/60R18
 
[バリエーションと価格]
〈4WD・2.4L直4ディーゼルターボ・6速AT〉
GSR…540万1000円
GLS…498万800円
 
 
〈文=ドライバーWeb編集部 写真=山内潤也〉

文:driver@web 編集部(yoshikawa)
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みんなのコメント

2件
  • しん
    こういう車を日本でどんどん売ってもらいたい
  • ぼると
    全長が5.3mか、、、今乗ってるプロシードはギリギリ5m未満ですが取り回しが大変です。前のトライトンの中古が安くなったら前のトライトンの方が良いかな、、、。ガソリン車だし!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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